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背負子とは

背負子とは、荷物を括り付けて背負うための枠で、何かを運搬するときに使用します。
現在のような縦長のバックパックが登場するまでは、登山用の運搬具として一般的に使われていたことも。今でも山小屋に荷物を届ける歩荷さんや、ザックに収まらない形状のものを運ぶときに活用されています。
また、釣りで地磯までバッカンやクーラーボックスを運ぶとき、キャンプでテントサイトまで荷物や薪を運ぶときなどにも活躍します。
背負子を選ぶポイント
背負子を選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。
- 耐荷重|積載する荷物に合わせてチェック
- 本体重量|荷重とのバランスを意識
- 背負いやすさ|ベルトや背面の仕様をチェック
- キャスターの有無|移動する場所に合わせて選ぼう
- 便利機能|固定しやすい工夫や折りたたみ機能など
一つずつ詳しく見ていきます。
1.耐荷重|積載する荷物に合わせてチェック

耐荷重とは、その背負子が「どれだけの重さに耐えられるか」のこと。
静止しているときにかかる重さ(静荷重)を表した数値なので、体勢を崩したり衝撃を受けたりする可能性も考慮して、積載物の重さよりも少し余裕を持った耐荷重のモデルを選ぶのがベスト。
同じ用途でも何を載せるかは人によって異なるため、まずは自分が運びたい荷物の重さを計算してみましょう。
必要な耐荷重の目安を知りたい場合は、以下の例を参考にしてください。
用途 | シーン | 必要な耐荷重 | ポイント |
---|---|---|---|
登山 | 1週間以上の縦走(テント泊) | 約20〜35kg | 食糧の種類や、途中での調達可否に大きく左右される |
釣り | 磯釣り(フカセ) | 約15kg | 帰りは釣った魚の重さが増えることを忘れずに |
キャンプ | 駐車場〜テントサイトの往復 | 約10〜30kg | 形状的に一度に載せられる量が限られる点にも注意。薪一束で約4〜7kgが目安 |
2.本体重量|荷重とのバランスを意識

1kgを切る軽量なものから3kgを超えるものまで、さまざまな重さのモデルがあります。
運ぶ荷物が重いとその分フレームの強度や剛性も必要なので、耐荷重の大きいモデルは本体重量も大きい傾向に。
一方で載せる荷物が軽い場合は、本体も軽いほうが疲れにくく安定しやすいといえます。本体の重さは、荷物の重さとのバランスを考えるとよいでしょう。
キャスター付きだと重くなる点にも注意が必要です。
3.背負いやすさ|ベルトや背面の仕様をチェック

長時間の使用や重い荷物を運ぶ想定なら、安全性や快適性を左右するポイントを押さえて選びましょう。とくにチェックしたいポイントについて、一つずつ説明していきます。
■ヒップベルト
腰の周りで固定できるベルトが、ヒップベルト。ヒップベルトがあると荷重が腰に分散されるため、肩に負担が集中するのを防ぐことができ、背負いやすくなります。
とくに長時間重い荷物を背負う場合は、太くてクッション性の高いモデルを選ぶようにしましょう。
■背面長
背面長は、首の付け根あたりから腰骨の最上部までの長さのこと。背負子のショルダーストラップの付け根から腰部分にかけての長さが自分の背面長と一致していると、フィット感が高まり負担軽減に繋がります。
なかには、背面長やショルダーハーネスの長さを調節できるモデルも。
■素材
フレームは木製よりもアルミ製のほうが軽くて扱いやすいため、現在市販されている背負子のほとんどはアルミ製です。
背面は、通気性の高いメッシュ素材だと熱がこもりにくく快適に使えるでしょう。またクッション性が高くパッドの面積が広いほど、重い荷物を背負ったときに背中への負担を軽減できます。
■自立スタンド
背負子を背負いあげるときや地面に置くときに、自立スタンドがついていると担ぎ上げたり下ろしたりの動作がしやすく、腰に負担がかかりにくくなります。とくに荷物が重い場合は要チェック。
また、自立スタンドがあると地面に置いている間に支える必要がないため、頻繁に荷物を下ろしたいときも便利です。
4.キャスターの有無|移動する場所に合わせて選ぼう

背負うだけでなく引くこともできるよう、キャスターが付いたモデルもあります。電車や舗装路でも使用する場合、キャスター付きだとずっと背負う必要がないのでラクに移動できます。ただし、キャスターがあると本体重量が重くなる点に気をつけましょう。
段差が多い場所でも引いて移動するなら、車輪が3つずつ付いた三輪タイプがおすすめ。
ワゴンが使えないようなでこぼこ道での運搬や常に不整地を歩く登山で使うなら、キャスターは不要です。
5.便利機能|固定しやすい工夫や折りたたみ機能など

荷物を固定するためのコードやラゲッジネットが付属していたり、固定用のフックピンが備わっていたりするモデルもあります。モンベルやタトンカなど、純正の拡張アイテムがラインナップされているメーカーも。
車に積むときや家で保管するときの収納スペースをコンパクトにしたい人は、折りたたみ式がおすすめです。
背負子のおすすめ17モデル
ここからは、おすすめの背負子17モデルを、耐荷重の小さいものから順に紹介していきます。
▼おすすめモデル一覧
ダイワ ダイワ Bパック(A)
耐荷重 | 15kg |
---|---|
重量 | 約3kg |
ヒップベルト | ✗ |
背面長 | ‐ |
素材 | 防水加工ナイロン、軽量アルミ合金フレーム |
自立スタンド | △(自立可) |
キャスター | ✗ |
付属品 | ラゲッジネット |
固定用フックピン | ✗ |
折りたたみ式 | ✗ |
サイズ | 約H72×W45×D26cm(荷台サイズ:約H35×W34×D23cm) |
おすすめポイント
✓ 雨よけフラップや小物入れ付きのバッグが上部に付属した、釣り向けの背負子
✓ フラットな荷台はクーラーボックスの固定に◎
✓ 背面のメッシュがムレを軽減
ダイワ ダイワ Fパックキャスター(A)
耐荷重 | 15kg |
---|---|
重量 | 約3.2kg |
ヒップベルト | ✗ |
背面長 | ‐ |
素材 | 防水加工ナイロン、軽量アルミ合金フレーム |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ◯ |
付属品 | ラゲッジネット |
固定用フックピン | ✗ |
折りたたみ式 | ◯ |
サイズ | 約H96×W44×D38cm(荷台サイズ:約W36×D34cm) |
おすすめポイント
✓ 大型キャスター&ラゲッジネット付きで、公共交通機関での釣行におすすめ
✓ コンパクトに折りたためるので、保管時もスッキリ
✓ 多少重くても安定性・剛性を求める人に◎
プロックス アルミバックパックフレーム
耐荷重 | 15kg |
---|---|
重量 | ‐ |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | アルミフレーム |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ✗ |
付属品 | - |
固定用フックピン | - |
折りたたみ式 | ◯ |
サイズ | M:約H68.5×W33×D23cm L:約H70.5×W38.5×D27cm |
おすすめポイント
✓ フレームサイズの異なるMとLの2種類をラインナップ
✓ 比較的軽い荷物をリーズナブルに運びたい人に
✓ 折りたためるので省スペースでの保管が可能
モンベル L.W.ロガー フレームパック
耐荷重 | 20kg |
---|---|
重量 | 1.15kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | フレーム:アルミニウム合金 背負い部:210デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング] 背面パッド:ポリエチレンフォーム |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H62×W32×D25cm |
おすすめポイント
✓ 登山用バックパックの技術が詰まった、快適な背負い心地の背負子
✓ 固定用フックピン付きなので、ショックコードを使えば不定形な荷物も安定させやすい
✓ 腰部への負担がかかりにくい作りで、長時間の利用に◎
プロマリン アルミ背負子 LEH408(M)
耐荷重 | 約20kg |
---|---|
重量 | - |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | アルミフレーム |
自立スタンド | ✕ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H64×W32×D23cm |
おすすめポイント
✓ 釣り道具を扱う浜田商会のオリジナルブランド「プロマリン(PRO MARINE)」の背負子
✓ リーズナブルでシンプルながら、固定用のピンも付属
✓ 耐荷重25kgでやや大きめのLサイズもラインナップ
プロマリン 2ウェイキャリー(背負子) LEH407
耐荷重 | 約20kg |
---|---|
重量 | - |
ヒップベルト | ✕ |
背面長 | - |
素材 | - |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ◯ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ✕ |
折りたたみ式 | ◯ |
サイズ | H72×W28×D29cm |
おすすめポイント
✓ 釣具を扱う浜田商会が展開するブランド「プロマリン」のキャスター付き背負子
✓ 専用の引き手付きで、キャリーとしての使い勝手の高さもポイント
✓ スリム形状かつ折りたたみ式なので、コンパクト収納が可能
WAVE GEAR アルミキャリーパック
耐荷重 | 20kg |
---|---|
重量 | 約870g |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | 本体フレーム:アルミニウム ベルト:ナイロン |
自立スタンド | ✕ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | 約H65×W32×D22cm |
おすすめポイント
✓ アンダー1kgの、とにかく軽い背負子
✓ 積載物が比較的軽く、リーズナブルな背負子をまずは使ってみたい人に
✓ フックピン付きなので、別途コードを用意すれば積載物を安定させやすい
ナチュラム 軽量アルミ背負子 フルアウト
耐荷重 | 約25kg |
---|---|
重量 | 1.745kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | フレームパイプ:アルミ ベルト:ナイロン 本体生地:ポリエステル |
自立スタンド | ✕ |
キャスター | ✕ |
付属品 | キャリーバンド2本 |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H66×W35×D30cm |
おすすめポイント
✓ 数多くのアウトドアアイテムを扱うショップ「ナチュラム」のオリジナル背負子
✓ あらゆる用途で使いやすいよう荷台が広く、ベルト類も丈夫な設計
✓ 布部分はすべて取り外して洗濯可能なので、衛生的に使える
ベルモント アルミガンメタ背負子 BM-207
耐荷重 | 約30kg |
---|---|
重量 | 1.1kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | 本体:アルミニウム バンド:ナイロン |
自立スタンド | ✕ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H66×W35×D26.5cm |
おすすめポイント
✓ 金属加工のまち新潟県三条市にあるフィッシング&アウトドアブランド「ベルモント」の背負子
✓ 独特なガンメタ(ガンメタリック)カラーで、アースカラーコーデにもマッチ
✓ 荷物固定用のバンドが短めなので、比較的小さな荷物の運搬に
エクセル アルミフレームパック BB-905
耐荷重 | 約30kg |
---|---|
重量 | 約930g |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | アルミニウム・ナイロン |
自立スタンド | ✕ |
キャスター | ✕ |
付属品 | ✕ |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H65×W32×D23cm |
おすすめポイント
✓ 釣具の製造・輸入卸を行う「エクセル」のスタンダードな背負子
✓ 荷物固定用のバンドが長く、クーラーボックスなどの大きい荷物もラクラク固定
✓ 本体重量が1kgを下回る軽さなので、短時間の使用時に余計な負担がかからない
エクセル アルミキャリーカート(Lサイズ)
耐荷重 | 約30kg |
---|---|
重量 | 約2.5kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | アルミニウム・ナイロン |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ◯ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ✕ |
折りたたみ式 | ◯ |
サイズ | H93×W47×D38cm(荷台サイズ:W37×D30cm) |
おすすめポイント
✓ 釣具の製造・輸入卸を行う「エクセル」のキャスター付き背負子
✓ 荷台の奥行きが30cmあり、大型の荷物も載せやすい
✓ タイヤ含む横幅が38cmとスリムで狭い場所に適した、Mサイズも展開
エクセル ステップクライマー
耐荷重 | 約30kg |
---|---|
重量 | 約2.3kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | - |
素材 | アルミニウム・ナイロン |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ◯(三輪) |
付属品 | - |
固定用フックピン | ✕ |
折りたたみ式 | ◯ |
サイズ | H90×W40×D43cm(荷台サイズ:約W27.5×D32cm) |
おすすめポイント
✓ 釣具の製造・輸入卸を行う「エクセル」の三輪キャスター付き背負子
✓ 階段・段差の多い道の移動に便利
✓ 奥行きが深く、大型の荷物を載せやすいタイプ
プロマリン アルミ3輪キャリー
耐荷重 | 約30kg |
---|---|
重量 | 約2.6kg |
ヒップベルト | ✕ |
背面長 | - |
素材 | アルミニウム |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ◯(三輪) |
付属品 | - |
固定用フックピン | ✕ |
折りたたみ式 | ◯ |
サイズ | H89×W42×D44cm |
おすすめポイント
✓ 釣具を扱う浜田商会が展開するブランド「プロマリン」の三輪キャスター付き背負子
✓ 階段・段差の多い道の移動に便利
✓ 保管時にうれしい折りたたみタイプ
モンベル ロガー フレームパック
耐荷重 | 40kg |
---|---|
重量 | 2.47kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | S:~51cm/M:51~55cm/L:55cm~(調節可) |
素材 | フレーム:アルミニウム合金 背負い部:420デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング] 背面パッド:E.V.A.フォーム |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H78×W36×D33cm |
おすすめポイント
✓ 登山用バックパックの技術を活かした、快適な背負い心地の背負子
✓ 背面長の調節が可能で、高いフィット感を実現
✓ 積載物にあわせて選べるオプションアイテムも充実
エバニュー グレーボーン / medium
耐荷重 | 40kg |
---|---|
重量 | 1.3kg |
ヒップベルト | ✕(別売り) |
背面長 | 46cm |
素材 | フレーム:アルミニウム合金(マット塗装) パット部:発泡ウレタン材 |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H80×W37×D22cm(荷台サイズ:W33.5×D18cm) |
おすすめポイント
✓ 長年にわたり背負子を製造してきた「エバニュー」の、高品質でコスパに優れたモデル
✓ ドキュメンタリー映像カメラマンの要望に応えたマットグレーの塗装で、撮影現場に馴染みやすい
✓ 耐荷重20kgのsmallサイズも展開
タトンカ LASTENKRAXE(ラステンクラクサ)
耐荷重 | 50kg |
---|---|
重量 | 2.7kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | 調節可 |
素材 | 420 HD NYLON、アルミニウム |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ✕(カン付き) |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H78×W35×D28 |
おすすめポイント
✓ 質実剛健なバックパック作りを得意とするドイツのブランド「タトンカ」の背負子
✓ 中程度〜重い荷物に最適化された独自システムの採用で、快適な背負い心地と高いフィット感を実現
✓ 用途にあわせて、別売りの専用スタッフサックやベルトを組み合わせることも可能
エバニュー キャリーボーン 大
耐荷重 | 60kg |
---|---|
重量 | 1.85kg |
ヒップベルト | ◯ |
背面長 | 49cm |
素材 | フレーム:アルミニウム合金52Sパイプ(アルマイト加工) パット部:発泡ウレタン材 |
自立スタンド | ◯ |
キャスター | ✕ |
付属品 | - |
固定用フックピン | ◯ |
折りたたみ式 | ✕ |
サイズ | H79×W37×D25cm(荷台サイズ:W36×D22.5cm) |
おすすめポイント
✓ 長年にわたり背負子を製造してきた「エバニュー」のタフなモデル
✓ 抜群のフレーム強度に加えてパーツの修理交換も可能で、長く使い続けられる
✓ 山小屋や歩荷などのプロから高い支持を得ている耐荷重60kgの大のほか、中・小もラインナップ
背負子の使い方と注意点
闇雲に荷物を積み上げてしまうと背負いづらく、疲労や転倒の原因になることもあります。ただでさえ足場が不安定なところを歩くので、安全で快適に使えるよう、正しい使い方と注意点を押さえておきましょう。
背負子の使い方

荷物を積むときは、下の方に硬くて安定しやすい形状のものを載せましょう。荷台のサイズに合わない場合は、一番下ではなく少し上に載せてもOKです。身体に近い位置の背中より少し上あたりに重い荷物がくるように載せると、歩行時に重心が安定します。
すべての荷物を積んだら、固定用のベルトをしっかりと閉めましょう。コードやラゲッジネットも使うと、より荷物が落ちにくくなります。

フィッティングは、ヒップベルト→ショルダーハーネス→チェストストラップの順に調節していきます。
ヒップベルトが付いている場合は、腰骨を包むように装着しましょう。ゆるいままだと腰に荷重が分散されないので、しっかりと締めるのがポイントです。ショルダーハーネスは、背負子と身体がしっかり密着するように長さを調節します。最後にチェストストラップを締めて、ショルダーハーネスを固定します。
背負子を使うときの注意点

左右で重量に偏りがあると体勢を崩しやすくなるため、左右のバランスを意識しましょう。クーラーボックス内に中途半端に水が入っていると、歩いているときに左右に揺れるので、注意が必要です。
縦方向の固定ベルトだけだと不安定な場合は、ラゲッジネットや横ベルトなども使用してください。
また、フィールドで実際に使う前に、家で試しに背負ってみて重さや横幅のサイズ感などの感覚を掴んでおくことをおすすめします。いきなり実践で使用すると重さに耐えきれず倒れてしまう恐れがあるうえ、岩や木の枝に引っかかってバランスを崩してしまうリスクもあるためです。
背負子のよくある質問

背負子は自作できる?

ホームセンターなどの材料を使って、背負子を自作する人もいます。市販のキャリーカートにショルダーハーネスを付けて背負えるようにしている人も。ただし耐荷重には注意しましょう。
載せたい荷物のサイズが合わないときは、荷台サイズを拡張するなど、市販の背負子にアレンジを加えるのも一つの手です。
ホームセンターでも売ってる?
2023年9月現在、カインズを始めとした大手ホームセンターでは背負子の取り扱いはありません。購入前に試着したい場合は、各メーカーに問い合わせるとよいでしょう。
登山で子どもを乗せることもできる?
背負子はあくまでも荷物を乗せるためのもの。
安全のために、子どもを乗せる場合は専用のベビーキャリアを使いましょう。
ドイター キッドコンフォート アクティブ
耐荷重 | 22kg(子ども・荷物の合計) |
---|---|
本体重量 | 2,680g |
容量 | 12L |
サイズ | H70×W43×D34cm |
引っ越しの荷物を運ぶときにも使える?
大型の家具や家電を運ぶための運搬ベルト(キャリーベルト)は、専用のものが販売されています。
ルボナリエ キャリーベルト
耐荷重 | 約200kg |
---|---|
サイズ | 幅約5cm×長さ約5.5m |
ただし家から車までなどの短距離の移動で、途中で荷物を置きながら運べる場合は、背中で背負うよりも前面で持ったほうが安定しやすいでしょう。
背負子を使いこなして快適なアウトドアライフを!

近年はさまざまなバックパックやアウトドアワゴンが登場していますが、不定形なモノを不整地で運ぶときは背負子の出番。工夫次第であらゆる荷物を載せられるので、運び方に困ったらぜひ背負子を活用してみてください。安定して運べれば転倒リスクを抑えられるので安全性が高まるうえに、大切な道具を守ることにも繋がります。
背負子の人気売れ筋ランキング
楽天市場、Yahoo!ショッピングにおける背負子の人気売れ筋ランキングは、以下のリンクよりチェックできます。
楽天市場「背負子」売れ筋ランキング
Yahoo!ショッピング「背負子」売れ筋ランキング
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