居住性を左右する「フロア」「天井」「前室」をチェック
設営後、フロアの寸法、天井までの高さ、前室の広さを確かめました。今回テストしたモデルが2人用だったこともあり、結論から言うと、それぞれのスペックはかなり高評価。快適性はトップレベルに感じました。
フロア|荷物を整理しやすく、伸び伸び過ごせる

スプリングクリークのフロアの寸法は、1人用だと「長さ208cm×奥行き89cm」、2人用だと「長さ213cm×奥行き132cm」の設定。
2人用は写真のとおり、ひとりで使うとかなり面積に余裕があり「テントのなかで1日中快適に過ごせる」と感じるほど。
1人用になると奥行きが約40cm短くなりますが、一般的なマットの幅が50cmであることを考えると、39cmもスペースができる計算で、こちらにも十分余裕があるといえるでしょう。
天井|圧迫感は皆無。ラグジュアリーな室内空間

2人用の天井までの高さは112cmもあり、あぐらをかいて座ってみると、頭と天井とのあいだにかなりスペースがありました。これにより圧迫感はまったく感じず、室内空間はまるで、快適性を重視したキャンプ用テントのよう。
1人用の天井高は10cm低い102cmの設定ですが、筆者が普段使っているテントは2人用で天井までの高さが105cmあり、まったく窮屈に感じないので同じような居住性があると予想できます。
前室|登山靴を余裕で置けて、煮炊きも可能

前室のスペースは、写真のように靴を余裕で置くことができました。ふたり分の登山靴を並べて外に出しておくことも可能です。
メーカーの公式ホームページによると、前室の面積は1人用、2人用共に0.7m2とあり、変わらない模様。1人用でも、外に出した登山靴の隣で煮炊きをするスペースが十分にあると考えてよさそうです。
いいと思った4つの快適ポイント
スプリングクリークを実際に使ってみて、「これはいいな〜」と感じる特徴が4つありました。ほかのテントと異なる作りがスプリングクリークらしさを演出しています。
なんでもガサッと収納できる特大インナーストレージポケット

テントの内側に小物入れが備わっているモデルは珍しくありません。しかし、ここまで大きいストレージポケットを見るのは、スプリングクリークが初めてかも。
鍵、スマートフォン、財布といった小物から、使わない防寒着やレインウェアまで、本当になんでもガサッと入る。これがかなり便利で、スプリングクリークを使ってみていちばんいいと感じたお気に入りポイントです。
入り口を簡単にまとめられるアイデアストラップ
いろいろな入り口のまとめ方があるなかで、スプリングクリークのこれはかなりユニーク。「door keeper」とプリントされたオレンジ色の専用ストラップの裏側に入り口のパネルを通すだけという、かなり簡単な仕様です。
実際に使ってみると、これがめちゃくちゃ便利。入り口をくるくる丸める必要がなく、疲れた状態でもかなりラクに作業できます。
「布をまとめるだけならこれでいいじゃん」と言われているような、いい意味で大雑把な作りに好感を覚えました。
広い入り口で抜群の開放感。眼の前に広がる絶景を独り占め

先ほどのドアキーパーで入り口をまとめた様子が上の写真。フライシートの入り口も左右をまとめることができ、すべて開けた状態にすると、開放感が半端ないです。
入り口が狭いテントは外の景色を眺めづらいですが、スプリングクリークは真逆の作り。入り口を全開にすることで、周囲の自然をたっぷり感じながら豊かな時間を過ごすことができます。
前後のベンチレーションで湿度や暑さに悩まされない

標高の高いところは気温が低いとはいえ、昨今の夏は山のなかでもかなり暑い。つい先日、2000m近い標高のテント場で泊まったところ、夜でも暑さが気になってしまい、寝苦しい思いをしました。
そのときに必要性を強く感じたのが、入り口のメッシュパネルと、そのほかのベンチレーションパネルです。昨今人気がある軽量テントは、入り口のメッシュパネルがかなり省略されているものがあり、これはテントを選ぶときに見落としがちな盲点といえるでしょう。
その点、スプリングクリークは入り口に半月状にメッシュパネルが取り付けられていて、広い面積で外の空気を取り込めます。
さらに、天井にも三角形の広いメッシュパネルが備わり、温かい空気はここから外へ排出される仕組みです。
テストした日の夜もかなり気温が高かったのですが、入り口のメッシュパネルを全開にすると、涼しい空気が流れ込んでくる様子がはっきりわかり、みるみるうちに内側の温度が低下。快適な環境で眠りにつくことができました。
カラーリングは意見が分かれるポイントかも

スプリングクリークの魅力が十分伝わったところで、最後に気になるポイントをお伝えします。
それは、フライシートの色が白に近いグレーということ。独特なカラーリングは、ビッグアグネスの本社があるコロラド州のスチームボートスプリングスに広がる自然からインスピレーションを受けたもので、中に入るととても明るく、清潔感のある見た目に心地良さを感じました。
しかし、これは汚れが目立ちやすい色でもあり、朝起きてみると、フライシートにさっそく身に覚えのないシミがついていました。正直、洗えば済むことですが、かなり気になる点ではあります。この配色は意見が分かれるポイントになるでしょう。
快適なスプリングクリークでテント泊に挑戦しよう!

ビッグアグネスから発売されたスプリングクリークは、設営方法が簡単で、抜群の居住性とさまざまな快適性、万全のアフターサービスを備える、エントリーユーザーに優しいテントです。
重量は昨今人気の軽量モデルと比べると決して軽いとはいえませんが、最小重量が1人用で1370g、2人用で1600gというスペックは標準的ともいえます。また、不利ともいえる重量を補って余るほどの居住性や換気性能を備えている点は、かなり魅力的といえるでしょう。
さらに、居住性の高さゆえに、登山はもちろん、キャンプやバイクツーリングにもおすすめ。
ビッグアグネスのスプリングクリークと共に、さまざまなシーンでテント泊を楽しみましょう!
ビッグアグネス スプリングクリーク1P
| 税込価格 | ¥50,600 |
|---|---|
| 総重量 | 1550g |
| 最小重量 | 1370g |
| 付属品 | 15cmペグ、リペアポール |
| 収納サイズ | 直径11×41cm |
| 使用サイズ | 89×208×102cm |
| シェル素材 | 20Dポリエステルリップストップ、耐水圧1500mmの防水コーティング(PFASフリー) |
| インナー素材 | 20Dポリエステルリップストップ、ポリエステルメッシュ |
| フロア素材 | 20Dポリエステルリップストップ、耐水圧1500mmの防水コーティング(PFASフリー) |
| ポール素材 | 軽量7001アルミニウム |
| 人数 | 1人 |
| フロア面積 | 1.9㎡ |
| 前室面積 | 0.7㎡ |
ビッグアグネス スプリングクリーク2P
| 総重量 | 1780g |
|---|---|
| 最小重量 | 1600g |
| 付属品 | 15cmペグ、リペアポール |
| パッキングサイズ | 直径13×46cm |
| 本体サイズ | 132×213×112cm |
| フライシート素材 | 20Dポリエステルリップストップ、耐水圧1500mmの防水コーティング(PFASフリー) |
| インナー素材 | 20Dポリエステルリップストップ、ポリエステルメッシュ |
| フロア素材 | 20Dポリエステルリップストップ、耐水圧1500mmの防水コーティング(PFASフリー) |
| ポール素材 | 軽量7001アルミニウム |
| 人数 | 2人 |
| フロア面積 | 2.8㎡ |
| 前室面積 | 0.7㎡ |




