アイキャッチ画像:ポンチョ
首筋をしっかりとカバーする、長めのシェードを装備

2025年は近年でもっとも暑い夏でした。街や麓の日向の気温は40℃もあり、標高2000mでも、晴れていれば25℃。稜線に出れば風があって少しはマシでしたが、昼間の陽射しは強烈でした。
そんな酷暑を少しでも和らげるために、ハイカーの多くの方が着用していたのを目にしたのが、サンシェードキャップです。
以前であれば、「兵隊さんですか?」なんて揶揄されることもあったアイテムですが、年々、暑さがキビしくなり、紫外線カットの日焼け対策、熱中症防止のために、多くのアウトドアブランドが発売。機能だけでなく、デザインにもこだわったモデルが増えたことで、着用者が増えているように思います。

そんなサンシェードキャップのなかで私がオススメしたいのが、アウトドア用の帽子を多く手掛けるCLEF(クレ)というアウトドアブランドの「FRESCO LONG SHADE CAP(フレスコ ロング シェード キャップ)」です。
価格は¥7,260、サイズはワンサイズで57~60cmで、アジャスターテープで調節可能。
なにより一番の特長は、肩まで覆って陽射しを抑え、日焼けを防ぐ長いシェードです。
よくある肩に掛かるくらいの長さのシェードを装備したキャップは、涼しくて、軽快です。なのですが、襟のないTシャツを着ていると、首筋をカバーしきれていないこともあるようで、登山後の温泉で日焼けしていたことに気が付いたりします。
長いだけでなく、接触冷感素材で涼しさもアップ

でも、フレスコ ロング シェード キャップは、長いシェードでしっかりと首筋をカバーするので、日焼けをしっかりと抑えてくれます。
しかも、シェードの顔側は、大汗をかいても張りつかないコシのあるメッシュ素材で煩わしさを解消。首筋に当たるシェードの中央部は、シルクのような爽やかな生地感で、接触冷感機能を装備しているんです!
だから、直射日光下でも、首筋にほんのり心地よさを感じられます。
風に強い賢いデザインも秀逸

また2つの素材を組み合わせた長いシェードは、風が吹き抜ける稜線でも効果を発揮します。
顔側に配されたコシのあるメッシュ素材は、中央部の接触冷感素材よりも重めなので、風に吹かれてシェードがめくれても、自然と首筋をカバーする位置に戻ってきてくれます。
これは短めシェードなら必要ない機能かもしれません。ですが、長めシェードだと、その長さゆえにめくれたままになることを防ぐことを考えたものなのでしょう。ただシェードを長くしてカバーする範囲を広げただけ、ではない仕様です。
うん、よく考えられています!
陽射しが強くないときもありますよね?だから、シェードは着脱できます!

さて、サンシェードキャップの弱点と思えるのが、季節限定、暑い時間帯限定の帽子ということです。
シェードの生地やデザイン、機能分、通常のキャップやハットよりも高価……なのに、夏が終わったら「ちょっとオーバーかも……」とか、涼しい朝夕には「シェードが邪魔だなぁ」なんて思って、着用をためらう気持ちが芽生えがちです。

でも、フレスコ ロング シェード キャップを手掛けるCLEFは、アウトドア帽子を多く手掛けるブランドです。
キャップやハットを愛用しているユーザーの気持ちを、しっかり汲み取っています。
「シェードが必要ないときもあるんだよね」ということを想定して、装備されたシェードは、上画像のようにスナップボタンで簡単に着脱可能になっています。
だから、キャップ本体だけを3シーズン着用。暑い季節、時間にだけ、機能的なロングシェードを装着して暑さを抑えることができるんです。
帽子ブランドならではの“センス”!細部に宿る快適な工夫

しかもシェードを外したキャップ本体は、サイドがメッシュ、センターは速乾素材。ツバの縁にはワイヤーが配されていて好みの角度に調整可能。折りたたんで持ち運んでも、問題なし!と、単体でも通常のアウトドア用キャップ同等の機能性があります。なにより長時間着用していても、ストレスがないんです。
加えて、ツバの長さ、クラウン(頭部)のカタチが絶妙で、キャップが似合わない……なんて感じている人でも、「顔が大きく見えない!」と思える、帽子ブランドならではの「ワザ」をしっかり駆使したつくりになっているのが、他のキャップとは違う「よさ」です。
CLEFのデザイナーさん、商品企画の方は、きっとかなりの帽子好きなんだと思わせる、細かなこだわりがギュギュっと詰まっています。そう感じられるので、実は私、CLEFのキャップをいくつか愛用していて、山だけでなく、他のアウトドアのアクティビティ時も、そして日常でもヘビーユースしています。
そしてこのフレスコ ロング シェード キャップも、実に快適です!