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【ここまで自分好みになるなんて…!】道具好きがみんなハマる、パーゴワークスのバックパック「ZENN 45」(2ページ目)

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POINT3:背負いやすさはサイズが合ってこそ!

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

特に中型以上の容量のバックパックは、背面長を合わせて、つまりサイズを体型に合わせて背負うことが基本です。

その点で、ZENN45は44~54cmまでの背面長調節が可能になっています。身長145~160cmの小柄な方、180cm以上の大柄な方でもしっかりとフィットする仕様。調節は面テープで行うので簡単です。

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

ストレッチポケットが配されたショルダーハーネスはストレート形状。多くのバックパックで採用されているS字形状のものと違い、体型を選ばない設計になっています。
ただし、他のベスト型パックと同様に、胸の大きな女性にとってはフィット感によって胸が強調されやすい点は否めません。

とはいえ、サイズをいくつも用意するのではなく、ひとつのモデルでさまざまな体型・体格に対応するというモノづくりの仕方は、効率と汎用性を重視したパーゴワークスらしいものです。

POINT4:着脱できるショルダーハーネスにより可能になったアタックザック

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ(左が、フロントポケットとショルダーハーネスを組み合わせた様子)

サイズ調節が可能なショルダーハーネスは、着脱ができるようになっています。そして、そのショルダーハーネスをフロントポケットに装着して、アタックザックとして使うことが可能なんです!上画像の左がショルダーハーネスを装着したフロントポケットです。

こうした子亀パック仕様は時折見かけるものですが、それらは大抵簡易的なショルダーハーネスで、背負い心地はイマイチなものばかりです……。

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

それをパーゴワークスは、本体パックに装備したショルダーハーネスを流用することで解決。トレランパック同様の装着感を得て、自由自在なアタックが可能になりました。

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

私も日の出を見るために、2つ先の山まで往復2時間ちょっとのランニング。フロントポケットの容量は5L。ショルダーハーネスにはスマホやボトルを収納できるポケットが備わっているので、デイハイクだって可能なレベルです。

そう、ZENN45は、胸荷重の背負い心地のよさとともに、このフロントポケットのアタックザック化こそが、機能の神髄です。

ZENN45は、長い縦走ルートを歩くことにももちろん対応しています。でもそれだけでなく、テント場を起点に、軽装で素早く動きながら、稜線をたどってさまざまな風景を楽しむ――。そんな日本の山を味わう旅を提案してくれているように思います。

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

北飯豊の山をテスト地に選んだのも、ZENN45のアタックザック機能を試してみたかったからです。テント場に荷物をデポして、そこから稜線を軽やかにランして、やさしい景色に包まれて!という山旅を、ZENN45を見て思い付いたからです。

ハードなことをすることだけが山ではありません。どれだけ長い距離を移動できたかを自慢する必要もありません。ZENN45を背負い、アタックザックで稜線を移動してみて思ったのは、山を深く味わうことの心地よさでした。そう思えるカラダとココロの余裕を、ZENN45は提供してくれたように思います。

テント泊であったからこそ、荷物が軽くなって移動できる解放感が、五感を刺激してくれました。

POINT5:モジュール設計のこれからに期待!

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

着脱できるショルダーハーネスやフロントポケットの他にも、コレはなに?というパーツがZENN45にはいくつもあります。

例えば、上画像の本体下部のスリットです。フロントポケットの下側に位置しているので、ウエストバッグになる小型ポケットが用意されるのでしょうか?

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

またウエストハーネスには、最近のパックとしては珍しくポケットがなく、変わりにストラップが備わっていました。

これも着脱式のポケットやボトルホルダーが用意されるのか?と思いつつ……。

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

ストラップにカメラを固定できる、ピークデザインの「キャプチャーV3」というホルダーをセットして使ってみました。

通常はショルダーハーネスに装着することの多いこのホルダーですが、ZENN45の場合はベスト型のショルダーハーネスのため、セットできる箇所がなかったのです。そこで歩行時も登り時にも邪魔にならない位置にストラップがあることに気が付き、これがかなり使いやすかったので、お知らせしました。

ZENN45は、こうしたパーツを組み合わせ、組み立てて、自分好みのバックパックに仕上げる“モジュール設計”という考えを採用しています。まだ発売間もないため、フロントポケットをアタックザック化するモジュールしか公開されていませんが、今後、組み合わせられるパーツを発売していくそうなので期待したいです。

ちなみに、同社のバディやカーゴといったバックパックには、同社のサコッシュ的ユーティリティバッグのスイッチをフロントに装着してチェストバッグとして使うためのフックが装備されていますが、ZENN45にはありません。ですが、ウェストハーネスをスイッチの背面スリーブに通して大きめのポケットとして使うことはできます!パーゴワークス好きは是非、試してみてください!

バックパックが変われば、山の感じ方が変わる

パーゴワークス ZENN45
撮影:ポンチョ

ZENN45を背負って、山を歩いて、走って、撮影して感じたのは、改めて「道具って大事だなぁ」ということでした。

「日本の山の最適解」を求めて作られたZENN45は、ULパック、北米ブランドの腰荷重パック、欧州ブランドのアルパインパックのいずれとも異なる、新たなパックの在り方=日本ならではのバックパックに仕上がっていました。

胸荷重とモジュール設計という、移動を邪魔せず、使う人なりの必要十分を満たすZENN45。それは道具好きこそが、より自由自在に使いこなすことができるバックパックです。

そして、「山を自分なりに楽しんで!」と後押ししてくれているように感じられました。

それでは皆さん、よい山を~~~!

    パーゴワークス ZENN 45

    サイズ560×250×270mm(ロールトップ最大:900mm)
    重量本体:960g、デタッチャブルポケット:85g、ヒップハーネス:130g
    容量本体:40L、デタッチャブルポケット:5L
    背面長44〜54cm(目安身長:155cm〜180cm)
    主素材210D Nylon Extreema Grid
    付属品デタッチャブルポケット、デタッチャブルハーネス、ヒップハーネス

      パーゴワークス ZENN 35

      サイズ560×250×270mm(ロールトップ最大:750mm)
      重量本体:785g、デタッチャブルポケット:85g、ヒップハーネス:130g
      容量本体:30L、デタッチャブルポケット:5L
      背面長44〜54cm(目安身長:155cm〜
      主素材210D Nylon Extreema Gri
      付属品デタッチャブルポケット、デタッチャブルハーネス、ヒップハーネス

        パーゴワークス ZENN 25

        サイズ500×250×250mm(ロールトップ最大:680mm)
        重量本体:625g、デタッチャブルポケット:85g、ヒップベルト:25g
        容量本体:20L、デタッチャブルポケット:5L
        背面長38〜48cm(目安身長:155cm〜180cm)
        主素材210D Nylon Extreema Grid
        付属品デタッチャブルポケット、デタッチャブルハーネス、ヒップベルト

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