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ペラペラ50gの超軽量ウィンドシェルは、夏山登山の最小行動保温着なんです!

ペラペラ50gの超軽量ウィンドシェルは、夏山登山の最小行動保温着なんです!

極薄素材で超軽量なウィンドシェル。ペラペラ、スケスケだけれども、実は風を防いで、身体の熱を溜め込む、最小最軽量な行動保温着として機能するんです!

さらに最近では、ウィンドシェルと同等の軽さを誇る軽量レインジャケットも登場しており、ウィンドシェルの代わりとしても使えるなら一着で済ませるという方法も。

そこで超軽量ウィンドシェルと軽量レインジャケットを実際に山で着比べてみて、ウィンドシェルとして使う場合のそれぞれの違い、特長を探ってみました!

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目次

アイキャッチ画像撮影:ポンチョ

1年中活躍してくれるウィンドシェル、軽量モデルで100~150g

軽量ウィンドシェル
撮影:ポンチョ

レインウェア同様に必ず携帯。でも着用する機会が多いのはレインウェア以上のウィンドシェル。その特長は、レインウェアよりも軽い重量と、アウターでありながらシャツのような軽快な着心地です。

そう、重量も着心地も軽いウィンドシェルですが、実際の重さは、100~150gくらいが主流です。装備の軽量化を考えている人なら、きっと一着はもっているでしょう。私はウィンドシェル好きで、全部で6着のウィンドシェルをスタイルに合わせて、山によって着分けています。

ちなみに、上画像は愛用しているホグロフスのウィンドシェルで、重量は約150g。12月の神津島・天上山で着用。気温12℃、風速15mの強風が吹くこともあった中を、長袖シャツ1枚とウィンドシェル、手袋で、歩いていればちょうどよい体感でした。

フワリと風に飛ぶくらいの超軽量ウィンドシェルは、たったの45g!

モンベル EXライト ウインド ジャケット
撮影:ポンチョ

さて、軽量ウィンドシェルのなかで、もっとも軽く、ペラペラ、スケスケなのが、モンベル/EXライト ウインド ジャケットです。広げて、宙に舞いあげれば、上画像のようにフワリと飛んでいくレベル。その重量はなんとたったの45g(メンズの場合。ウィメンズは40g)です!

私は、このEXライト ウインド ジャケットも愛用していますが、しかしこれまでロードとトレイルでのランニング専用。ゆっくり歩く登山では、一度も使っていません。

その理由は、フードがないから……です。フードがないので、風に吹かれた時に寒いだろうと、登山では着用を躊躇してきました。

モンベル EXライト ウインド パーカ
撮影:ポンチョ

でも、実際はどうなのか?
夏山であれば、気温も高いので、フードによる保温力は不要かもしれません。

さらに、昨今は150g程度の軽量ウィンドシェル同等の軽さを装備したレインジャケットも登場しています。レインウェアは登山では必携品。軽量レインジャケットをウィンドシェルとして着用して、軽い着心地、動きやすさがあれば、そもそもウィンドシェルを持ち、着る必要がなくなります。

そこで今回、フードなし、フードありの超軽量ウィンドシェル、そして軽量レインジャケットを山で着比べて、違いを確かめてみることにしました。

まずはウィンドシェルの常識を打ち破った、超軽量モデルを比較

モンベル EXライト
撮影:ポンチョ

まず、テストしたのは、極薄素材の定番ウィンドシェルです。

上画像の
右:フードなしのウィンドシェルは、モンベル/EXライト ウインド ジャケット Men’s(¥9,680)。

左:フードありのウィンドシェルは、モンベル/EXライト ウインド パーカ(¥11,000)。

軽量化のためポケットは装備せず、シンプルさを貫きつつ、脇下にはベンチレーションがあり、ムレを防ぎます。

モンベル EXライト
撮影:ポンチョ

重量は、ウインド ジャケットが45g。ウインド パーカが56gです。フードありでも56g、その差9gというのも、驚異的な軽さです。
その軽さを実現したのは、7デニール・バリスティック エアライト ナイロン・リップストップの採用です。
繊維の直径は、わずか0.03mm。平均的な毛髪の直径が0.08mmということなので、その細さを実感できるでしょう。だから、着心地はしなやか。ストレッチしなくても、動きを邪魔しません。

でも、その極薄さ故に、ウィンドシェルとして、本当に機能するのか?というのが、気になるところ。まずはこのフードなし、フードありのウィンドシェルの比較テストをしてみました!

寒さを感じた時に羽織る、山カーディガン

モンベル EXライト ウインド ジャケット
撮影:ポンチョ

フードのないウィンドシェルのEXライト ウインド ジャケットは、軽さをもっとも体感できるウェアです。なにせ50gを切る45gです。着用感は、身体にふんわり羽織る感じです。カーディガンのようでもあります。

フードによる保温力がなく、山をゆっくりと歩くだけだと案外寒いのでは?!という不安は、風の中で、「あれっ!」という軽い驚きに変わります。

モンベル EXライト ウインド ジャケット
撮影:ポンチョ

それは、「あれ、これで十分なんだ!」という驚きです。

テスト地は標高1800m、気温15℃。断続的に風速4~5mの風に吹かれていても、体幹部分がEXライト ウインド ジャケットによって守られているので、寒さをまったく感じません。

これくらいの気温と風は、2000~3000m級の夏山の稜線と同じような状況です。だとすると、夏山であれば、45gという最軽量の保温着として、EXライト ウインド ジャケットを活用しもよさそうです。

モンベル EXライト ウインド ジャケット
撮影:ポンチョ

さらに寒い時を想定して、中間着としてブリング/WUNDERWEAR シームレスフーディーをレイヤリングしてみたところ、フィット感がタイトなので、かなりデブになってしまいました……。

上写真の通り丈も短めなので、このEXライト ウインド ジャケットで薄手中間着をレイヤリングするなら、人によってはワンサイズ上を選ぶ必要があるかもしれません。私の場合は身長174㎝で、今回着用したMサイズも対応サイズですが、Lサイズであれば問題なさそうです。

これはEXライトシリーズ共通なので、次にテストしたパーカも同じサイズ感です。

幅広いシーンで活躍する軽量保温着

モンベル EXライト ウインド パーカ
撮影:ポンチョ

次はフード付きウィンドシェルの、EXライト ウインド パーカです。

気温15℃、風速4~5mなので、フードを被るシーンではありませんが、テストのために被ってみます。
するとフードなしのジャケットの時には感じられなかった、上半身が包まれている感が強くあります。生地は薄いですが、不思議なくらいにあったかいんです! 

装備されているフードの効果が高く、この日の気温よりも低い、10℃前後になってくると、行動中の寒さ、冷えを、さらにしっかりと防いでくれそうです。

モンベル EXライト ウインド パーカ
撮影:ポンチョ

なぜフードは温かいのか?それは首筋に太い血管が通っていることと、体温調節のために頭部から多くの熱を発散させていることが一因しています。

寒い時に首にマフラーを巻いたり、保温性の高い帽子を被ったりすれば、身体が温かくなります。フードはそれひとつで、マフラーと帽子の役割を果たしてくれるのです。もちろん、薄い素材のフードなので、その保温力はマフラーや帽子には及びませんが、しかし登山であれば、ちょっと寒いなと思った時にフードを被るだけで、風による冷えを防ぎ、体温を閉じ込め、必要な温かさを維持するのに役立ってくれます。

やはり、一枚のウィンドシェルで風と冷えをしっかり防ぎたいのなら、フードありの方が間違いがなさそうです。特に気温差のある登山となる、縦走時には、フードの保温力が活躍してくれそうです。

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