話題の登山者を探しに、いざ伊豆へ
登山情報をSNSやYou Tubeで見ていると、よく目にする笑顔があります。
それは山好き夫婦のもじゃまるさん。
登山の様子だけでなく、装備の選び方やアイテム紹介など元モンベル店員として働いていた経験や豊富な知識が活きた、幅広い登山情報を発信しています。
さらに、情報発信だけにとどまらず、伊豆でアウトドアショップ「サンカクスタンド」を構えているとか。
なぜ、情報発信をしているのか?どうしてお店は伊豆なのか?どうしてそんなに笑顔なのか?など、いろんな気になるを聞いてきました。
モノもコトも届けていく
「サンカクスタンド」

まずはふたりがイチから作り上げたお店の名前「サンカクスタンド」には、どのような想いが込められているのでしょうか。

そこで、これからもいろんな方たちと関わり合いながら地域や登山者のためになることをやっていきたいので、「サンカク」を店名に付けようとなりました。
もちろん、サンカクは山のカタチの三角の意味もあります。
「スタンド」には補給っていう意味があるんじゃないかと思っていて、このお店に立ち寄ってもらえれば、必要な物や情報を補給できる場所というのを込めて「サンカクスタンド」にしました。

ただ物を売るだけじゃなく、
コトを伝えて自立した登山者を
もじゃまるさんがYou Tubeでバックパックのパーツの説明などを発信するのは、道具の基本を理解して自分で判断できる自立した登山者が増えてほしいという願いが込められています。
物を持っていても使い方が分からなかったり、オーバースペックになると、本来の機能や良さを発揮できませんが、逆に登山者として自立できると、物の選択肢の幅も広がり、楽しめる山のフィールドも広がります。

アルプスを歩くようなガチガチの登山用品じゃなくても、伊豆の山を楽しめる道具はあるので。
女性のお客さんが気軽に話せるように
サンカクスタンドの店長は、まるさん。アウトドアショップには珍しい女性店長です。そんなまるさんには女性登山者に対して、特別な想いがあります。

男性用のアイテムは他のお店でも見てもらってもいいので、女性用のウェアやバックパックはたんまりありますよ、と胸を張って言えるようにアイテムは揃えています。
女性登山者が他のお店で聞きにくいようなことを、ズバズバ聞ける場所にしたいですね。なので、フラッとお店にも立ち寄りやすいように笑顔なのかもしれません。
登山専門店には体力や体格も違うバリバリの男性登山者スタッフしかいなく、おすすめされるアイテムが自分に合うのか疑問に思い、女性ならではの相談もしにくいことなどがあったと言います。
そんな経験があったからこそ、若いふたりのお店には誰でもウェルカムな雰囲気が漂っていました。
山はもちろん、
それ以外の伊豆も楽しんでもらいたい
達磨山などの伊豆の山はもちろん、修善寺や天城など見どころ満載の伊豆。そういった山以外の魅力もドンドン知って欲しいと言います。
水がきれいなので、ごはんもおいしいですし、山以外の楽しみもたくさんありますね。

もじゃさんもまるさんも、伊豆の良さを知ってもらうために、温泉やご飯屋さんも開拓しています。
山に登ったあとは、サンカクスタンドに立ち寄って、おすすめのスポットを聞くという楽しみ方もありです。
とはいえ、どうして伊豆を選んだの?
結婚をきっかけに、暮らしを山の近くに置きたいと移住を考えるようになったようです。
でも、なぜ伊豆だったのでしょうか。山好きであれば、アルプスの麓の長野や山梨などがまず頭に浮かびそうですが……。