理想のアウトドアスタイルの条件が揃っていた

でも、自分たちのやりたいことのなかにはお客さんとの触れ合いもあったので、なかなかイメージができなくて……。
気軽に来られて、山を登った先のこの絶景はいいな、と。

関東からアクセスがよく、車も冬だからとスタッドレスに履き替える必要もありません。伊豆は誰でも年中登山が楽しめるフィールドなんです。

「ゼロからすべてが始まる」をモットーに
知り合いもゼロでいきなり家なしになりました。
でも、せっかく来たんだし、まずは地元の方たちとの交友を広げようと、1年以上はバンライフをしながら伊豆を回りました。

波乱万丈なスタートだったようですが、その行動力とポジティブさには驚かされます。

後ろ盾があるとなにかを生み出したり、這い上がろうとしたりする精神がなくなるという考えです。
もう前に進むしかなかったので、這い上がるしかないだろうと腹をくくれました。
そんな状況で助けてくれたのは、横に繋がった地元の方たち。あたたかく受け入れてくれ、お店の場所になるいまの物件も紹介してもらえたそうです。
多くのサンカクで溢れる店内
店内に飾ってある提灯や、天井のリノベーションに使った板などは、お客さんからもらったもの。
まさに、みんなが「サンカク」してお店ができていることが伝わってきて、なんだかほっこりしてしまう店内空間です。
”楽しい”を持ち運ぶための商品ラインナップ
商品のラインナップは、アルプスなどで強さを発揮する堅牢なアイテムというよりは、軽快に山を歩くためのアイテムが多く取り揃えられていました。
軽くてもしっかり背負えるバックパックや、ちょっと楽しくなるようなアイテムとか。

ogawandのバックパックの注文ができるようになっているなど、ギアマニアがちょっと驚くようなポイントもあり、業界からの信頼も伺えます。
そして、いろいろなブランドのアイテムが揃っているなかで、ひときわ目を引くのがユニークなオリジナルアイテムたちです。
ユーモア溢れるオリジナルアイテム
ゴミ拾いが楽しくなるガベージバッグ「SANKAKU CHIPS」です。
ゴミを持ち帰れば持ち帰るほど膨らんで、まるで高山の気圧でポテトチップスがパンパンになった時のようなワクワクが得られるユニークなオリジナルアイテム。
ハイカーに扮したチップスのアンニュイな表情も愉快なデザインです。
アウトドアメーカーとのコラボアイテムも
アウトドアソックスメーカーOLENOとコラボしたウールソックスは、足首の後ろにオリジナルメッセージが入った「Slow & EASY 中厚ソックス」。
急な登りなどでつらいときに、裾を少し上げて後ろの人にメッセージを見せて、私はゆっくり行きますので「お先にどうぞ」とアピールできるようになっているんです。
同じ登山を楽しむ者同士、お互いを思いやれる素敵なシーンが想像できますね。
まだ尽きない理想のアウトドアライフ
ショップにSNSにYou Tubeなど、今でも十分すぎる活躍をしているふたりですが、まだまだその野望は終わりません。


山好き夫婦のもじゃまるさんは、画面を通して見るニコニコ笑顔のままの方たちでした。
しかし、その笑顔の下には、女性登山者やはじめての登山者に親身に寄りそうな姿勢と、登山を通して伊豆を盛り上げていきたいという熱いまなざしがありました。
モノとコトの発信で伊豆から登山を盛り上げる
伊豆に行ったら、ぜひサンカクスタンドに立ち寄ってみてください。山や街の情報が得られるだけでなく、笑顔のふたりに元気をもらえること間違いなしです。
サンカクスタンド
〒410-2407
静岡県伊豆市柏久保625-9
営業時間:12:00-18:00