自分に合う「ガスバーナー」が見つかる!種類別の特徴とおすすめモデル

キャンプや登山などアウトドアでおいしいご飯を楽しむなら、ガスバーナーは欠かせません。ただし、ガスバーナーにはさまざまな形状があるのをご存知でしょうか? そこで今回は、3種類(シングルバーナー・ツーバーナー・ガストーチ)の特徴に加え、選び方のポイントおすすめモデルを紹介。使い勝手の良い人気アイテムを厳選したので、自分にぴったりのものを探してみましょう。

目次

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

「ガスバーナー」はひとつじゃない?

ガスバーナー(シングルバーナー・ツーバーナー・ガストーチ)

撮影:YAMA HACK編集部

ガスバーナーはアウトドアで料理をする時に使用する調理器具の総称で、「シングルバーナー」「ツーバーナー」「ガストーチ」の3つの形状に大別されます。それぞれのガスバーナーには特徴や適した活用シーンがあるので、詳しく見てみましょう。

コンパクトで持ち運びに便利!「シングルバーナー」

ガスバーナー シングルバーナー

撮影:YAMA HACK編集部

軽量で収納サイズもコンパクトになり、持ち運びに便利な小型のコンロ。
ガス缶を直接本体に接続する「一体型」の他、ホースで連結する「分離型」も用意されています。軽量性やコンパクトサイズを重視する方は「一体型」鍋を乗せた時の安定性を重視する方は「分離型」を選ぶと良いでしょう。

 

おすすめの活用シーン
登山やソロキャンプなど、一人分の湯沸かしや簡単な調理を行うのに便利。

 

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安定の火力で本格調理もOK!「ツーバーナー」

ガスバーナー ツーバーナー

撮影:YAMA HACK編集部

家庭用の2口コンロに近い見た目ですが、風防や持ち運びできる持ち手が付いています。本体の重量はありますが、大きな鍋を置くことも可能です。

 

おすすめの活用シーン
大人数のキャンプで活躍。メーカーによって別売りの専用オプションもあり、本格的な調理にも対応します。

 

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火起こしや炙り料理に!「ガストーチ」

ガスバーナー ガストーチ

撮影:YAMA HACK編集部

瞬間的に1,500℃前後の高温の炎を噴出させる装置。手持ちで操作します。

 

おすすめの活用シーン
手間のかかる炭の火起こしは、ガストーチを使えば素早く簡単に。また、料理を炙って表面に焼き色をつけるときにも活躍。

 

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知っておきたい2つのポイント!ガスバーナーの選び方

では、ガスバーナーはどのように選んだら良いのでしょうか。購入する前に押さえておきたいポイントは、燃料の種類点火装置の有無です。

ポイント1.用途に合わせた燃料タイプ

ガス燃焼(CB缶・OD缶)

撮影:YAMA HACK編集部(左:CB缶、右:OD缶)

1つ目のポイントは燃料の種類です。ガスバーナーで使用する燃料は「CB缶」と「OD缶」の2種類。それぞれのメリットとデメリット知っておくことで、自分に合うガスバーナーが明確になります。

■CB缶タイプ <画像左>
CB缶とは「Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)」の意味で、家庭用のカセットガスコンロ用としても使用されています。ガス缶と聞いて多くの人がイメージするのはおそらくこちらでしょう。
安価で手軽に使用できるのが特徴です。

メリット・ホームセンターやコンビニなど身近なお店で入手できる
・価格が安い(1本100円程度から購入可能)
デメリット・気温が低い日や風が強く吹く日は火力が不安定になる可能性も

 

■OD缶タイプ <画像右>
「Out Door(アウトドア)」を意味するOD缶は、その名の通りアウトドアで使用することを前提に作られたタイプ。
屋外でも安定した火力を維持しやすいのが特徴です。

メリット・屋外でも安定した火力で使える(低温下や風の強い場合でも出力が安定しやすい)
・サイズのバリエーションが豊富(大容量の500サイズ、標準の250サイズ、携行性に優れた110サイズ)
デメリット・購入できる場所が限られる(アウトドアショップやネット通販など)
・CB缶と比較すると価格が高い(1個500~600円程度)

 

【燃料を選ぶ際の注意点】
燃料のガス缶は使用するガスバーナー本体と同じメーカーの製品を組み合わせるようにしましょう。他メーカーのものを使用すると、本来のスペック通りの出力にならなかったり、うまく点火しなかったりする可能性があります。

ポイント2.点火装置の有無

撮影:YAMA HACK編集部

2つ目のポイントは、点火装置(ワンプッシュで自動点火する装置)の有無。本体に付属していないガスバーナーには、その分だけ軽量化できるメリットもありますが、別途ライターなどを用意する必要があります。
購入前に点火装置の有無の確認をしておきましょう。

コンパクトなのに頼れる!「シングルバーナー」おすすめ6選

ここからは、ガスバーナーのおすすめモデルを紹介します。まずは、登山やソロキャンプに活躍するシングルバーナーです。
ゴトクの形状やバーナーヘッドの機能など、さまざまな特徴を持つモデルをピックアップしました。

SOTO(ソト)|アミカス(SOD-320)

バーナーヘッドをすり鉢の形状にして耐風性能を高めています。点火装置が付いた4本ゴトクのストーブで、コストパフォーマンスが高く、初めてのシングルバーナー選びで迷っている方におすすめです。

SOTO(ソト) アミカス(SOD-320)

燃料タイプOD缶
外形寸法幅76X奥行100X高さ86mm
ゴトク径外径φ106/内径φ42mm
収納サイズ幅40X奥行43X高さ75mm
重量81g
出力3.0kW(2,600kcal/h)
燃焼時間約1.5時間(SOD-725T/1本使用時)

SOTO(ソト)|レギュレーターストーブ(ST-310)

低温の環境でも火力の低下が起きにくいマイクロレギュレーターを搭載しています。長時間使用にも強く、数人分の調理をこなせる火力の安定性とコスパの良いCB缶燃料の組み合わせは、キャンプ利用に最適。

SOTO(ソト) レギュレーターストーブ(ST-310)

燃料タイプCB缶
外形寸法幅166X奥行142X高さ110mm
ゴトク径外径φ130/内径φ47mm
収納サイズ幅140X奥行70X高さ110mm
重量330g
出力2.9kW(2,500kcal/h)
燃焼時間約1.5時間(ST-760/1本使用時)

SOTO(ソト)|レギュレーターストーブ フュージョン(ST-330)

マイクロレギュレーターを搭載した「分離型」のストーブ。「レギュレーターストーブ(ST-310)」と比べると、ゴトク径が大きく重心も低いので、大きな鍋を乗せた場合でも高い安定性を発揮します。

SOTO(ソト) レギュレーターストーブ フュージョン(ST-330)

燃料タイプCB缶
外形寸法幅350×奥行120×高さ90mm
ゴトク径165mm
収納サイズ幅150×奥行75×高さ90mm
重量250g
出力2.6kW(2,200kcal/h)
燃焼時間約1.5時間(ST-760/1本使用時)

PRIMUS(プリムス)|フェムストーブ(P-115)

今回紹介するシングルストーブの中では最軽量の57gで、Mサイズの卵1個分ほどの重さです。点火はツマミを押し込むだけのシンプル操作。小さいながらも風防も付いた機能的なストーブです。

PRIMUS(プリムス) フェムストーブ(P-115)

燃料タイプOD缶
外形寸法
ゴトク径大120mm/小80mm
収納サイズ幅54×高さ74×奥行27mm
重量57g
出力2.5kW(2,100kcal/h、Tガス使用時)
燃焼時間約80分(IP-250ガス使用時)

Coleman(コールマン)|ファイアーストーム(2000028328)

すり鉢状のバーナーヘッドと高さのある風防で、安定した火力で使用できます。メーカーカラー(レッド)の差し色と無骨なデザインが魅力です。

Coleman(コールマン) ファイアーストーム(2000028328)

燃料タイプOD缶
外形寸法約φ120×高さ110mm
ゴトク径
収納サイズ約φ60×高さ110mm
重量約150g
出力約3,300kcal/h(スーパーガス最大出力時)
燃焼時間約3時間30分(470g缶使用時)

snow peak(スノーピーク)|ギガパワーストーブ 地(GS-100R2)

使用時の高さが低いので安定性が高く、軽さや火力も含め、バランスが取れたモデル。点火装置と風防の機能がなく、炎はバーナーヘッドの横から輪を描くようにように出ます。シンプルが故に愛着がわくガスバーナーです。

snow peak(スノーピーク) ギガパワーストーブ 地(GS-100R2)

燃料タイプOD缶
外形寸法φ106×高さ67.5mm
ゴトク径
収納サイズ幅44×奥行35×高さ82mm
重量75g
出力2,500kcal/h
燃焼時間

Iwatani(イワタニ)|ジュニアコンパクトバーナー(CB-JCB)

使用燃料はカセットガスで、4本のゴトクに大き目な風防が付いた風に強いストーブ。底が16cmまでの鍋が使用可能で、山メシ山行などにぴったりです。

Iwatani(イワタニ) ジュニアコンパクトバーナー(CB-JCB)

燃料タイプCB缶
外形寸法幅155×奥行155×高さ127mm
ゴトク径
収納サイズ幅82×奥行68×高さ109mm
重量274g
出力2.7kW(2,300kcal/h)
燃焼時間イワタニカセットガスジュニア/約40分、イワタニカセットガス/約120分

料理をするのが楽しくなる!「ツーバーナー」おすすめ6選

続いては、ツーバーナーのおすすめ商品を紹介します。スタイリッシュなデザインからポップなデザインまで、個性豊かなモデルが勢揃い。中にはオプションが豊富なモデルもあり、拡張性の高いツーバーナーで料理が楽しめます。

Coleman(コールマン)|パワーハウス®LPツーバーナーストーブⅡ(2000006707)

収納時の厚みは7cmと薄く、車載時や自宅保管で場所をとりません。カラーはグリーン・レッド・バターナッツ(茶系)の3色展開。

Coleman(コールマン) パワーハウス®LPツーバーナーストーブ(2000006707)

燃料タイプOD缶
外形寸法約幅640×奥行325×高さ520mm
収納サイズ約幅540×奥行325×高さ70mm
重量約4.2kg
出力最高時約7,000kcal/h(約3,500kcal/h×2、レギュラーガス最大出力時)
燃焼時間約1.5~3時間(470g缶使用時)

SOTO(ソト)|ツーバーナー(ST-527)

燃料にCB缶を使用するコスパの良いツーバーナー。CB缶の冷えによる火力低下を防止するパワーブースターやウォータージャグを乗せられるシステムスタンドなど、便利なオプションが取り付け可能です。

SOTO(ソト) ツーバーナー(ST-527)

燃料タイプCB缶
外形寸法幅545×高さ540×奥行330mm
収納サイズ幅545×高さ95×奥行330mm
重量約5.1kg
出力ST-700使用時:3,000kcal/h、ST-760使用時:3,300kcal/h
燃焼時間

UNIFLAME(ユニフレーム)|ツインバーナー(US-1900)

4kgを切る軽量性を実現しつつも高い強度を維持したモデル。さらに、低温時や長時間の連続使用でも安定した火力で使えるパワーブースターも搭載。高出力のバーナーなので、料理の幅が広がります。

UNIFLAME(ユニフレーム) ツインバーナー(US-1900)

燃料タイプCB缶
外形寸法約幅540×奥行325×高さ290mm(ゴトク面)
収納サイズ約幅540×奥行325×高さ11.5mm
重量約3.9kg
出力プレミアムガス:3,900kcal/h×2、レギュラーガス:3,000kcal/h×2
燃焼時間プレミアムガス:約45分、レギュラーガス:約55分

PRIMUS(プリムス)|オンジャ(P-COJ)

鍋敷きにもなるウッドボードが付属し、ショルダーバッグのように肩から下げて持ち運べるスタイリッシュなモデル。別売りのカートリッジバッグを使用すれば、OD缶を本体の下に収納可能です。

PRIMUS(プリムス) オンジャ(P-COJ)

【外形寸法】幅430×奥行140×高さ300mm
【収納サイズ】-
【重量】3.0kg(+ウッドボード490g)
【出力】4.1kW/3500kcal/h×2(500Tガス使用時)
【燃焼時間】-

燃料タイプOD缶
外形寸法幅430×奥行140×高さ300mm
収納サイズ
重量3.0kg(+ウッドボード490g)
出力4.1kW/3500kcal/h×2(500Tガス使用時)
燃焼時間

Iwatani(イワタニ)|テーブルトップBBQグリル フラットツイングリルS(CB-TBG-2)

底面がフラットなのでテーブルの上に直置きでき、卓上コンロとして利用可能。網焼きプレートや焼き肉プレートなど専用アクセサリーが豊富。屋内外場所を問わずに、さまざまな料理が楽しめます。

Iwatani(イワタニ) テーブルトップBBQグリル フラットツイングリルS(CB-TBG-2)

燃料タイプCB缶
外形寸法幅627×奥行439×高さ409mm
収納サイズ幅627×奥行419×高さ150mm
重量約6.9kg
出力3.3kW×2 (2,800kcal/h×2)
燃焼時間約70分(片側バーナー)

 

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)|ステイジャー コンパクトガスツーバーナーコンロ(M-8249)

等間隔に作られたゴトクは本数が多く、風防もハの字のようにセットする形状なので、大きな鍋でも安定して置けます。

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) ステイジャー コンパクトガスツーバーナーコンロ(M-8249)

燃料タイプOD缶
外形寸法幅640×奥行330×高さ490mm(フード使用時)
収納サイズ
重量4.6kg
出力3,000kcal/h×2
燃焼時間

ハイパワーで調理をサポート!「ガストーチ」おすすめ5選

最後は、サッと取り出してサッと使えるガストーチ。使用シーンが幅広く、1つあるととても便利です!

Iwatani(イワタニ)|カセットガス トーチバーナー(CB-TC-OD)

ツマミを調整すると、細い炎や広がった炎など炎の形を変えることができ、効率良く炭の着火が行えます。レバーを引くと着火して離すと消化する簡単操作。カセットガス1本が付属しています。

Iwatani(イワタニ) カセットガス トーチバーナー(CB-TC-OD)

燃料タイプCB缶
外形寸法幅173×奥行39×高さ77mm
重量約168g
出力1.85kW(1,600kcal/h)
火炎温度約1,500℃
セット内容本体、イワタニカセットガス1本付き

Coleman(コールマン)|コールマン®トーチ(170-8075)

OD缶に装着して使用する「コールマン®トーチ」は、手のひらで握りやすい形状です。気温が低い時でも安定した火力。ガスの消費量も比較的少なく、OD缶使用でもコスパ良しです。

Coleman(コールマン) コールマン®トーチ(170-8075)

【外形寸法】約70×45×18mm
【重量】約210g
【出力】最高時約1,200kcal/h
【火炎温度】約1,500℃
【セット内容】本体のみ

燃料タイプOD缶
外形寸法約70×45×18mm
重量約210g
出力最高時約1,200kcal/h
火炎温度約1,500℃
セット内容本体のみ

SOTO(ソト)|フィールドチャッカー(ST-450)

逆さ向きでの使用も可能なモデル。強力な集中炎からソフトな炎も調整でき、炭の火起こしから料理用バーナーなど、シーンに合わせて使用できます。

SOTO(ソト) フィールドチャッカー(ST-450)

【外形寸法】長さ132×高さ66×幅34mm(ボンベ除く)
【重量】153g(本体のみ)
【出力】2.1kW(1,820kcal/h)ST-760使用時、1.8kW(1,550kcal/h)ST-700使用時
【火炎温度】最高1,300℃ 最低900℃
【セット内容】本体、ボンベ(ST-700)1本付

燃料タイプCB缶
外形寸法長さ132×高さ66×幅34mm(ボンベ除く)
重量153g(本体のみ)
出力2.1kW(1,820kcal/h)ST-760使用時、1.8kW(1,550kcal/h)ST-700使用時
火炎温度最高1,300℃ 最低900℃
セット内容本体、ボンベ(ST-700)1本付

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)|ハンディガストーチ〈カセットボンベ用〉(M-6325)

本体の重さがなんと110gの軽量モデル。レバーを引いて着火すれば指を離しても炎が出続ける、ワンプッシュの簡単点火。ツマミは火力調整と消化も兼ねています。

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) ハンディガストーチ〈カセットボンベ用〉(M-6325)

燃料タイプCB缶
外形寸法幅38×高さ52×全長160mm(ガス容器含まず)
重量110g(ガス容器含まず)
出力
火炎温度最高1,300℃ 最低900℃
セット内容本体のみ

snow peak(スノーピーク)|フォールディングトーチ(GT-110R)

点火装置は付いていないので、ライターなどを使って着火します。木製グリップは折り畳んでコンパクトに収納可能。使い込むほどに魅力が増す、自分で育てるフォールディングトーチ。

snow peak(スノーピーク) フォールディングトーチ(GT-110R)

【外形寸法】幅191×高さ70×奥行43mm
【重量】250g
【出力】3,500kcal/h
【火炎温度】約1,300℃
【セット内容】本体のみ

燃料タイプOD缶
外形寸法幅191×高さ70×奥行43mm
重量250g
出力3,500kcal/h
火炎温度約1,300℃
セット内容本体のみ

自分に合ったガスバーナーで、楽しいひと時を過ごそう

SOTO/アミカス(SOD-320)

ガスバーナーはアウトドア料理の必需品。登山やソロキャンプなら軽量な「シングルバーナー」、キャンプやバーベキューなら大容量の「ツーバーナー」、炭の着火や炙り料理なら「ガストーチ」、と活用シーンに合うガスバーナーを選ぶことで、頼もしい相棒になってくれます。
使っていくうちに、ゴトクやバーナーヘッドは汚れていきますが、その経年変化もまたガスバーナーの魅力の一つ。自分に合ったお気に入りのガスバーナーで、焚き火や料理やコーヒーなど楽しいひと時を過ごしてくださいね!

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