“登山をはじめたい人”を支える1着!コスパ最強レインウェア「ミズノ/ベルグテックEX」が支持される理由とは

2022/05/06 更新

<ミズノ>の「ベルグテックEX」は、富士山や屋久島で着用率No.1を誇る登山用レインウェア

高温多湿な日本の山岳環境に対応できる機能を備えつつも、税込価格15,950円という破格の値段を実現する、“これから登山をはじめたい人”におすすめしたい名作です。

実際に山で使用し、その人気の秘訣を紐解いてみました。

制作者

クリエイター/アウトドアインストラクター

橋爪 勇志

長野県在住のクリエイター・アウトドアインストラクター。幼少期から登山に慣れ親しみ、厳冬期のアルプスやバリエーションルートを登ってきました。最近は親子登山に関心あり。文章と図を交えた“わかりやすい”記事づくりを心がけています。好きな山は八ヶ岳・剱岳・伯耆大山。ホームは南信州にある守屋山。

橋爪 勇志のプロフィール

...続きを読む


アイキャッチ画像撮影:筆者

「登山用レインウェア」にはどんな機能が必要?

ベルグテックEX 導入
撮影:筆者
山の天気は変わりやすく、晴れていてもいつ急に雨が降り出すかわかりません。登山においてレインウェアの所持は必須とされており、これから登山をはじめるという方がまず最初に揃えておくべき装備といえます。

レインウェアの機能 登山用レインウェアは、100円ショップに売っているような透明のビニールカッパ、というわけにはいきません。

衣類内のムレを放出する「透湿性」、雨の侵入を防ぐ「防水性」、吹きつける風をシャットダウンする「防風性」、登山中の岩との擦れや枝の引っかけでも破れない「耐久性」など、多くの機能が求められます。

ベルグテックEX 雨の中歩く
撮影:筆者
これらの機能がしっかりしていないと、濡れや冷えは体温の低下をまねき、低体温症や行動不能などの遭難リスクを高めることに。そのため、山の環境に対応できる機能をもったレインウェアを準備しておく必要があります。

登山道具はとにかく高い!少しでも安く抑えたいけど……

出典:PIXTA
そんな登山用レインウェアですが、難点は値段がとにかく高いこと……。モデルや素材にもよりますが、上下セットで買うと5万円以上になることも珍しくありません。

出典:PIXTA
他にも、登山をはじめるには靴やザック、帽子やヘッドライトなど、多くのアイテムを揃えなければなりません。ただでさえ初期投資が大きいスポーツなので、レインウェアもリーズナブルで高機能な製品があれば一番嬉しいですよね。

ベルグテックEX 上下セット
撮影:筆者|ベルグテックEXは富士山・屋久島登山で着用率No.1を誇る
そこでおすすめしたいのが、スポーツメーカー<ミズノ>の登山用レインウェア『ベルグテックEX ストームセイバーⅥ(以下、ベルグテックEX)』。1996年に元祖となる「ストームセイバー」が登場し、現行は六代目。多くの登山者に愛されるロングセラーモデルです。

「登山に興味はあるけど、どこまでやるかわからない」「そこまでお金をかけられないけど、安心して使えるレインウェアが欲しい」そんなエントリーユーザーのみなさんに、自信をもっておすすめできる名作です。

抜きんでたコスパを誇る、ミズノの人気レインウェア

ベルグテックEX サイズ感
撮影:筆者|ゆったりしたサイズ感で日本人体型との相性もよい(身長169cm、60kg、メンズM着用)
最大の利点は、圧倒的なコスパの高さにあります。ベルグテックEXの価格は上下セットで14,500円(税込15,950円)! 一般的な登山用レインウェアの半額に近い価格です。

ベルグテックEX ロゴ 濡らす
撮影:筆者|3層構造の防水透湿素材「ベルグテックEX」は、耐水圧・透湿性・耐久撥水において高い数値を誇る(※1)
そんなリーズナブルな金額でありながらも、機能を落とすことなく高いパフォーマンスを保ち、登山に必要十分とされるスペックを兼ね備えています。
 
今回、ベルグテックEXを1ヶ月間ほど雨の登山を中心にじっくり使い込み、多くの登山者に支持される理由を探ってました。
 
※1)【ベルグテックEX】耐水圧:約30,000mm以上(JIS-L1092高水圧法 準用)、透湿性:約16,000g/㎡/24h(JIS-L1099B-1法)、耐久撥水:100回の洗濯でも撥水性を保持(JIS基準の試験方法) |一般的に登山用のレインウェアは耐水圧10,000mm以上、透湿性10,000g/㎡/24h以上が最低限必要と言われています。

【レビュー】質実剛健!雨の登山も安心して任せられるレインウェア

ベルグテック 山で試す
撮影:筆者
ベルグテックEXを実際に使ってみて、低価格帯のレインウェアとは思えないほどの機能性の高さと充実ぶりに驚かされました。

決して特筆した機能があるわけではありませんが、登山に求められる機能が十分に備わったスタンダードなレインウェアです。

文句なしの防水撥水性。ロングスパンで使い込める

ベルグテックEX 撥水
撮影:筆者|1ヶ月ほど使用したベルグテックEXを、雨の中、一日中外に出して実験
撥水性は高く、コロコロと水を弾いてくれます。1ヶ月使い込むなかでも、毎回メンテナンスをすることで機能の低下を感じることはありませんでした。

新品の頃はどんなレインウェアも撥水性はいいのですが、ある程度使い込んだ頃に差が出てくるもの。その点、ベルグテックEXは100回洗濯しても水を弾く耐久撥水加工が施され、長く使えることも大きなメリットだと感じます。

ベルグテックEX 背中
撮影:筆者
防水性も問題なし。雨の日に一日登山をしたところ、さすがに肩や背中などザックに接着する部分は撥水しなくなりましたが、衣類内に水が染み込む気配はありませんでした。

梅雨シーズンの登山や屋久島などの多雨地帯でのトレッキングでも、雨を気にせず登山に集中できそうです。

ほどよい透湿でムレを放出。肌着にも気配りを

撮影:筆者|水蒸気が分子レベルで外へと抜けていく「無孔質膜」の透湿原理を採用
衣類内の汗はじんわりと逃げていく印象。着用しながら歩き、ムレを感じたのちに肌面の生地を触ってみたところ、湿り気はわずかで汗がしっかりと外へ抜けていることがわかりました。

ベルグテックEX 透湿性
撮影:筆者|汗冷えしにくく速乾性の高い肌着もレインウェアとセットで揃えたい
若干のムレやすさを感じましたが、ゆっくり楽しむ登山であれば気にするほどではないかと思います。それ以上に、レインウェアの下に着るウェアが快適性を大きく左右するでしょう。

どんなにハイスペックのレインウェアでも、歩いていれば汗をかいてしまいます。汗を吸い上げ、肌を乾いた状態に保ってくれる肌着(ベースレイヤー)も登山の必需品。ベルグテックEXで抑えられたコストを、こういったウェアに回してみてもよいかもしれませんね。

ストレスのないやわらかい着心地

ベルグテックEX 着心地
撮影:筆者
着てすぐに感じたのが、着心地の良さ。レインウェアの質感はパリパリして動きにくいものも多いのですが、ベルグテックEXはしなやかでナチュラルな着用感が特徴。歩行の妨げになるようなわずらわしさはありません。

ベルグテックEX 腕の上げ伸ばし
撮影:筆者
肩まわりの立体裁断により、腕の曲げ伸ばしも良好です。ウェアがつっぱるような感覚もなく、スムーズに可動してくれました。トレッキングポールを持った歩行や岩場なども快適にこなせそうです。

ベルグテックEX 足上げ
撮影:筆者
パンツもゆったりした履き心地で動きやすいです。
 
ただ、膝まわりの立体裁断は少なめなので、思いきり足をあげたときにやや裾が引っ張られる印象を受けました。気になる方はレインスパッツ(※2)なども併用すると良いかと思います。
 
※2)靴の上からひざ下をおおえるアイテムで、靴の中に雨や土、砂利などが侵入することを防ぐ。「ゲイター」とも呼ばれる。
 
ベルグテックEX パンツの裾口
撮影:筆者
パンツの左右にはファスナーが付いていて、膝のあたりまで解放可能。ローカットやミドルカットのシューズで、靴を履いたまま無理なく着脱ができました。


クリアな視界の調節しやすいフード

ベルグテックEX フード
撮影:筆者|首の左右にあるドローコードで、顔周りの締め付けを調整可能
雨の登山はフードをかぶった状態で長時間歩き続けることもあり、そのフィット感は大切です。

ベルグテックEXのフードはツバ状のひさしがあり、立体的な形状を保持。歩行中も視界をさえぎることなく良好でした。

ベルグテックEX フード調整
撮影:筆者
ひさしの高さは背面のアジャスターで調整可能。ベルクロ式の簡単な仕組みなので、レインウェアを着た状態でも簡単に操作できました。

ベルグテックEX フードを隠せる
撮影:筆者
フードはクルクルと丸めて襟に収納できる仕組みに。雨が降っていないときやレインハットをかぶっているときなど、ジャケットとしても活用できます。

軽量コンパクトで収納も便利

ベルグテックEX 軽くてコンパクト
撮影:筆者|左:ベルグテックEX 右:他メーカーのゴアテックス素材レインウェア
登山では常にレインウェアを着て行動することは少なく、ザックの中に入ったままのこともよくあります。そのため、レインウェアを収納した際の「軽さ」「コンパクトさ」も大切な要素です。

ベルグテックEXは上下合わせて約550g(Mサイズ)。3層構造のレインウェアとしては申し分ない軽さです。500mlのペットボトル1本ほどの重量のため、ザックにしまったままでも、レインウェアの重さが大きな負担になることは少なそうです。

ベルグテックEX スタッフサックに収納
撮影:筆者
また、付属のスタッフサックはサイズ感が秀逸です。こういった収納袋はキツくてしまいにくいことも多いのですが、これはくるくるっと簡単に丸めただけで綺麗に収まるのがとても気に入っています。

ちょっとしたことですが、慣れていない方だとこういった作業もストレスになりかねない部分。初心者でも使いやすい設計はとてもありがたいです。

細部の機能も見逃せない

ベルグテックEX 着用している人
撮影:筆者
シンプルなレインウェアですが、細部には使いやすさにこだわったミズノらしい工夫が詰まっています。

ポケットがベンチレーションに

ベルグテックEX ポケット
撮影:筆者
ポケットはジャケットの左右に2箇所。中はメッシュ生地になっていて、ファスナーを開けておくことで換気口(ベンチレーション)の代わりにもなります。パンツにはポケットはありません。

ベルグテックEX ポケットの位置
撮影:筆者
左右のポケットは高めの位置に設計されています。ザックを背負ってもポケットがおおわれにくく、ファスナーの開け閉めやポケット内の荷物の取り出しも楽におこなえました。

雨の侵入を防ぐ雨返し付き

ベルグテックEX フラップ
撮影:筆者|ファスナーを覆うことができる雨よけの蓋(フラップ)が付いている
ファスナー部分は雨返しつきで、雨が侵入しにくい構造になっています。

ベルグテックEX 首回り
撮影:筆者
首まわりには首の冷え対策として、吸水性が高く肌触りのよい起毛素材があてがわれています。ファスナーを全開に閉めても、口がファスナーにあたってひんやり不快になるような心配はありません。

各所に配置されたドローコードで調整も簡単

ベルグテックEX ジャケットのドローコード
撮影:筆者
ジャケットの裾口には左右にドローコードを配置。風や雨の侵入を防ぎます。

ベルグテックEX パンツの調節
撮影:筆者
パンツのウエストはゴムタイプ。前面の調整しやすい位置にドローコードが付いていて、サッと調節できます。

ベルグテックEX パンツのドローコード
撮影:筆者
パンツの裾口もドローコードで締め付けが可能。前面の操作がしやすい位置に配置されているので、調整も簡単です。

オプションのリストバンドでさらに便利

ベルグテックEX 袖口
撮影:筆者
袖口の絞りはベルクロ式。雨の侵入を防ぎます。

ベルグテックEX リストバンド
撮影:筆者
雨の中、腕を上に伸ばすようなシーンでは、袖口からツツーと水が伝ってくることも。そんなときにはオプションで販売されている「雨対策用リストバンド」が便利です。

袖口の上に重ねてベルクロで絞ればOK。屋久島登山など、長時間の雨が予想されるときに活躍します。

気になった点を聞いてみた

ベルグテックEX 歩行中
撮影:筆者
実際に使ってみて、いくつかの疑問点があったので、メーカーに教えてもらいました。
 

夏のアルプス縦走などでも使用できますか?

無雪期であることを前提に、アルプス縦走などでも必要十分なスペックはあると考えています。ただし、あくまでも富士山や屋久島など、はじめてレインウェアを購入・使用される方におすすめしています。

 

Amazonなどでは、ベルグテックEXの「Ⅴ(5)」と「Ⅵ(6)」が売られていますが、どんな違いがありますか?

「Ⅵ」が現行品で、「Ⅴ」の後継アイテムです。また、細かな設計・パターンなどの違いはありますが、使用生地や製品のスペックは大きく変わっておりません。

 

長く使えるメンテナンス方法を教えてください!

下記のリンクにてメンテナンス方法や収納方法を紹介しています。より快適にご使用いただくためにも、定期的なメンテナンスが必要です。

 
ベルグテックEX おすすめの使い方

“はじめての登山”を支える、まじめで頼もしい1着

ベルグテックEX 着用イメージ
撮影:筆者
日本の山は高温多湿で天候の変化が大きく、登山用レインウェアには多くの機能が求められます。ベルグテックEXはその要求を必要十分に満たしつつも、コスト面で限りなくハードルを下げてくれる1着。

・これから登山をはじめようと思っている方
・ときどき登山を楽しみたい方
・富士山、屋久島などの観光登山を考えている方


など、エントリーユーザーに自信をもっておすすめできるレインウェアです。ベルグテックEXで、登山のスタートを切ってみてはいかがでしょうか。

<ミズノ>ベルグテックEX

ベルグテックEXが気になった方はチェック!

ITEM
ベルグテックEX ストームセイバーVI [メンズ]
カラー:全7色(ブルー、ピスタチオ、アカシアイエロー、イエロー、オレンジ、レッド、ドレスネイビー)
サイズ:S〜MBB





ITEM
ベルグテックEX ストームセイバーVI[レディース]
カラー:全6色(ベイパーシルバー、N.ターコイズ、クールブルー、アカシアイエロー、パラダイスピンク、クローバー)
サイズ:S〜MB





ITEM
雨対策リストバンド(2個セット)
サイズ:手首周囲/M(15~16cm)、L(16~17cm)、XL(17~18cm)
カラー:ブラック


 


関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

ベルグテックEX 着用イメージ
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」