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美しすぎる張り姿!中国発のテントブランド<THE FREE SPIRITS>を試し張り(3ページ目)

前室付き1人用シングルウォール「GOROMITY」

TFSの強度自慢のテント、ゴロミティ

撮影:ポンチョ

ゴロミティ ※2021年12月中旬より発売予定
価格:¥66,000(税込) 
重量:1,580g
テント生地に防水透湿素材を使用した、インナーテントを持たないシングルウォールテント。多くのシングルウォールテントは軽さを求めて作られますが、このゴロミティは、厳しい山岳環境にも耐える強度と使い勝手のよさを装備させたテントです。

間もなく完成ということで、今回紹介している仕様は、その途中段階のサンプルです。でも、その機能性の高さは、完成品に大きな期待を持ちたくなるレベルです。

ボトム生地は40Dと厚みがあって丈夫

撮影:ポンチョ

ボトムには強靭な40D TPUラミネート生地を採用し、フットプリントなしでも安心して使用可能。

実際に触ってみると、なるほど確かに、最近の軽量化追求テントにはない、しっかりとした厚みがあります。UL系テントの多くで、ボトムに穴を開けてしまう……ということが増えている昨今、コレは本当に安心感があります!

X字+リッジポールが生む強度と前室空間

ポールはX字+リッジポール

撮影:ポンチョ

装備されるポールは2本です。中央の樹脂パーツを支点にX字に広がる1本ポール。そして支点部分でX字ポールを横断するように配するリッジポール。どちらもDAC社製の強度に長けたNSLというポールを使用しています。

中国ブランドのテントでは、無名ブランドのジュラルミンポールであることが多いですが、TFSはハイブランドと同じポールです。

リッジポールによって生まれた前室

撮影:ポンチョ

さて、リッジポールによって広がったルーフ部分によって、一枚布のシングルウォールテントでは稀少な、前室を装備することができています。

シングルウォールテントは、軽量さや設営の早さを重視。前室を持たないものが多くあります。でも前室がないと、出入りの際にテント内に雨が吹きこんだり、シューズもテント内に入れる必要が出てきて、なにかと不便です。

ゴロミティは設営を素早く行なえる上に、前室も装備。シングルウォールテントのよさはそのまま、短所を改善しています。

片側出入り口、片側荷物置き場という割り切り

出入り口と反対側の後室にも荷物を置いて、アクセス可能

撮影:ポンチョ

特筆すべきは、前室と反対側の空間です。こちらモノフィラメントパネルにジッパーが備わり、出入りはできませんが、そのジッパーを開いてバックパック等の荷物を置き、荷物の取り出しなどのアクセスが可能です。でも、実際に使ってみると、下部分だけでももう少し開けばいいのになぁ、という感じではありました。

必要以上に重くならないように、しかし快適さは失わずという試行錯誤が見られますが、前述の通りコレはサンプル。完成品では仕様が変わっているかもしれません。

シングルウォールテントながら前室を装備

撮影:ポンチョ

重量1580gは、1人用テントとしては、ちょっと重めです。室内空間は高さはあり圧迫感はありあませんが、横幅は必要最小限。しかし前室、そして荷物置き場となる後室を備え、強度を誇るゴロミティは、アウトドア道具らしい質実剛健さを感じるテントでした。軽さだけが、正義じゃないんです!

「美しい」は、ストレスフリー

美しいはストレスフリーと思えたTFSのテント

撮影:ポンチョ

今回、TFSのテントを初めて設営してみてわかったこと。
それは、これまで使ってきた多くのテントで「まぁ、テントって、こういうモノだよね」という、諦めに似た感情でした。美しいと評判のテントも使ったこともありました。でも、それらは設営が難しかったり、大変だったり……。

逆に設営はとても簡単にできるのだけれども、フライに張りがなく、テント内に入るとフロアに大きなシワが出ていたり……。

しかしTFSのテントは違いました。簡単に張れるのに、美しい。しかも実用的なアイデアも盛り込まれ、道具としての楽しさもあります。美しさはストレスフリー、しかも使う人をワクワクさせるものなのだと初めて知った、テントでした!
是非、山で使ってみたい!

それでは皆さん、よい山旅を!

THE FREE SPIRITS-自由之魂-|公式サイト

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