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簡単設営かつ軽量!<ZEROGRAM>エルチャルテン プロ 2P

1.5P(1人用)、2P(2人用)、2.5P(2~3人用)の3タイプのラインナップのうち、今回は2Pをピックアップし、どれほど簡単設営なのか実際に試してみました。
「エルチャルテン プロ 2P」はどんなテント?

エルチャルテン プロ2P | |
重量 | 最小(フットプリントを除く)1,540g |
サイズ | フロア 210cm(L)×120cm(W)、インナー高さ 98cm |
素材 | フライ:20D N/R silicone/PU coated |
インナー:15D monofila | |
フロア:15D N/R silicone/PU coated,耐水圧4000mm | |
ペグ:DAC J-stake, Silver | |
ポール:DAC NSL 8.5mm | |
構成 | フライ、インナーテント、ペグ6、ポール3、スタッフサック |
※専用フットプリントはオプション | |
カラー | OLIVE, SANDMOSS, CLEAR RED(日本限定カラー) |
その他 | 前室2、通気窓2、インナーテント内にポケット4(天井2、出入口横 2)、ランタンフック |
(オプション) 専用フットプリントー | 205×120cm, 218g, Poly 75D PU coating |
税込価格 | テント:¥70,400 |
専用フットプリント:¥5,500 |
「エルチャルテン プロ2P」はどんなテントなのか、まずは多くの登山者に支持される理由でもある3つの特長を紹介します。
テント全体を吊り下げる画期的な一体型ダブルウォールテント

エルチャルテン プロは、フライシート・インナーテント・フットプリント(別売)を接続でき、ポールで全体を吊り下げる画期的な方式。したがって、設営はいたって簡単です。
「エルチャルテン プロ」なら、赤字の2つの工程がありません。特にフライシートを被せるときは、方向を見定めたり、風にあおられたりと意外と手間。これが省けるといということは、かなりの時短です。
高い居住性

また、インナーテントを外せば、フライシートとフットプリントのみにする「シェルターモード」にもでき、さらに広い空間のテントになります。
結露は、ほぼゼロ

テント内で一番不快なのが結露。しかし、エルチャルテン プロは、ほとんど結露しないという驚きの仕様です。
インナーテントの生地に、特殊素材「モノフィラメント(※)」を使用。メッシュではなく、上の画像のように非常に薄い生地です。フロアより上の部分はこの生地が使われています。
※モノフィラメント
モノフィラメントはナイロン糸の構造の1種で、単繊維(単一の構造のストリング)。耳馴染みがありませんが、釣り糸や歯ブラシのブラシ素材などに使われています。モノフィラメントは糸自体に水を含まない性質で、生地としては通気性があります。この素材をインナーテントに使用することで、テント内の水分を外に出し、中に戻さないため、内部結露が発生しにくい状態になります。
■フロア部分は結露しないの?

モノフィラメントは、メッシュとソリッドの中間のような素材です。そのため、雨などが入ってこないよう、バスタブ部分はポリエステル素材で耐水圧が高い加工になっています。
モノフィラメントは、インナーテント内の水分を外に出し、中に戻さない機能が優れているため、バスタブ部分もほぼ結露はしません。
モノフィラメントは、インナーテント内の水分を外に出し、中に戻さない機能が優れているため、バスタブ部分もほぼ結露はしません。
なるほど、だから「結露は、ほぼゼロ」なんですね。納得です。
気になるポイントを試し張りチェック!

サクッと設営。初めてでも5分で完了
設営手順は、おおまかに以下の通り。
設営した感想は「何コレ、メチャメチャ簡単!」という感じ。初めてで5分でしたので、慣れれば3分程度で終わりそうです。
【設営の注意点】

実は最初、手順④の時点で間違いに気付き、②からやり直しました。ポールの交差部分が、テント頂上部とのジョイントになっており、ここがNG画像の丸の箇所のように、上向きになっていました。
正解は、OK画像の丸の箇所のように下向き。どちらでも、ポール自体は立てることができるので、間違えやすい部分です。ジョイント部の方向をしっかり確認して設営しましょう。
出入口は2か所、通気性◎

その一方で、出入口を含めインナーテントはメッシュのような薄手のモノフィラメント生地なので、寒い季節や標高が高く気温が低い場所での使用は注意が必要です。

居住性は文句なし



工夫次第で携行性UP


撤収も簡単!しかし、ひとつ気になることが……

しかし、ここでちょっと困惑しました。通常、筆者が撤収する場合は、この後、フライシート、インナーテント、フットプリントを広げて極力天日干しするのですが、それぞれ干すには上の画像のような接続部分を全部外す必要があり、地味に面倒。このまま畳んで持ち帰り、自宅で干すことが多くなりそうです。
雨の後など、しっかりとテントを乾かさないとニオイの元や劣化の原因になったりするので、すぐに乾燥させられない場合は帰宅後できるだけ早く干すようにしましょう。
「エルチャルテン プロ」で快適なトレッキングを!

「エルチャルテン プロ」は、そんな2つのツラさをかなり軽減できます。あなたもサクっと設営&軽量な「エルチャルテン プロ」で楽々トレッキングを!
エルチャルテン プロ 2P /2020
El Chalten Pro 2p /2020 | |||
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税込価格 | テント ¥70,400 | ||
専用フットプリント ¥5,500 | |||
使用人数 | 1~2人用 | ||
フロア サイズ | 210cm(L)×120cm(W) | ||
インナー サイズ | 高さ98cm | ||
最小重量 | 1,540g (フットプリントを除く) | ||
シーズン | 通年 | ||
材質 | フライ:20D N/R silicone/PU coated | ||
インナー:15D monofila | |||
フロア:15D N/R silicone/PU coated,耐水圧4000mm | |||
ペグ:DAC J-stake, Silver | |||
ポール:DAC NSL 8.5mm | |||
その他 | 前室2、通気窓2、 インナーテント内にポケット4(天井2、出入口横 2)、ランタンフック |
専用フットプリントとガイラインは別売りですが、ZEROGRAMの公式サイトでは専用フットプリントのセット購入も選択できます。
今回紹介した「エルチャルテン プロ 2P」は2020年モデル。2021年モデルは夏以降に発売予定です。
10周年を迎え、<ZEROGRAM>は総合アウトドアブランドに進化

次の10年に向けた新たなスローガンに「Save Earth Save Us」を掲げ、環境に配慮した一歩進んだ持続可能なアウトドアライフスタイルを提案。自然への影響を最小限に抑える製品の提供と、環境に優しい素材の研究をし、今まで以上にユニークな商品を提案していくそうです。今後の<ゼログラム>も楽しみですね。