設営がメチャメチャ簡単!結露に強い超軽量テント<ZEROGRAM>エルチャルテン プロ 2P

2021/07/27 更新

<ZEROGRAM(ゼログラム)>の中でも人気のテント「El chalten(エルチャルテン )」シリーズ。超軽量&快適な居住性、結露への強さが好評ですが、何より設営がスピーディーで構造もユニーク。今回は2人用モデルの「エルチャルテン プロ 2P」を試し張りし、その性能をチェックしてみました。重くなるがちなテント泊装備の軽量化を考えている人は要チェックです。


アイキャッチ画像撮影:筆者

簡単設営かつ軽量!<ZEROGRAM>エルチャルテン プロ 2P

軽くて簡単設営!エルチャルテン プロ
撮影:筆者
アウトドアアクティビティを快適にするギアがたくさんラインナップされている<ZEROGRAM(ゼログラム)>。その中でも、テントの「El Chalten Pro(エルチャルテン プロ)」は、設営が簡単なうえ、2人用で最小重量1.54kgという超軽量さが人気!

1.5P(1人用)、2P(2人用)、2.5P(2~3人用)の3タイプのラインナップのうち、今回は2Pをピックアップし、どれほど簡単設営なのか実際に試してみました。

「エルチャルテン プロ 2P」はどんなテント?

エルチャルテン プロはどんなテント?
撮影:筆者
エルチャルテン プロ2P
重量最小(フットプリントを除く)1,540g
サイズフロア 210cm(L)×120cm(W)、インナー高さ 98cm
素材フライ:20D N/R silicone/PU coated
インナー:15D monofila
フロア:15D N/R silicone/PU coated,耐水圧4000mm
ペグ:DAC J-stake, Silver
ポール:DAC NSL 8.5mm
構成フライ、インナーテント、ペグ6、ポール3、スタッフサック
※専用フットプリントはオプション
カラーOLIVE, SANDMOSS, CLEAR RED(日本限定カラー)
その他前室2、通気窓2、インナーテント内にポケット4(天井2、出入口横 2)、ランタンフック
(オプション)
専用フットプリントー
205×120cm, 218g, Poly 75D PU coating
税込価格テント:¥70,400
専用フットプリント:¥5,500
 
「エルチャルテン プロ2P」はどんなテントなのか、まずは多くの登山者に支持される理由でもある3つの特長を紹介します。

テント全体を吊り下げる画期的な一体型ダブルウォールテント

フライを吊り下げる画期的な一体型ダブルウォールテント
撮影:筆者
エルチャルテン プロは、フライシート・インナーテント・フットプリント(別売)を接続でき、ポールで全体を吊り下げる画期的な方式。したがって、設営はいたって簡単です。
 
■一般的な吊り下げ型ダブルウォールテントの場合
フットプリントを敷く→テント本体を広げる→ポールを立てる→インナーテントを吊り下げる→フライシートを被せる→設営完了
 
■エルチャルテン プロの場合
テント本体を広げる→ポールを立てる→テントを吊り下げる→設営完了

 
「エルチャルテン プロ」なら、赤字の2つの工程がありません。特にフライシートを被せるときは、方向を見定めたり、風にあおられたりと意外と手間。これが省けるといということは、かなりの時短です。

高い居住性

居住性の高さ
撮影:筆者
「エルチャルテン プロ」は、テントを立ち上げるクロスポール2本と天井のリッジポール1本の計3本のポールで設営します。この3本目のリッジポールで、テント上部に余裕のある空間を確保。十分なフロアサイズ、前後2か所の出入口とともに、居住性が高くなっています。

また、インナーテントを外せば、フライシートとフットプリントのみにする「シェルターモード」にもでき、さらに広い空間のテントになります。

結露は、ほぼゼロ

結露は、ほぼゼロ
撮影:筆者
テント内で一番不快なのが結露。しかし、エルチャルテン プロは、ほとんど結露しないという驚きの仕様です。
 
インナーテントの生地に、特殊素材「モノフィラメント(※)」を使用。メッシュではなく、上の画像のように非常に薄い生地です。フロアより上の部分はこの生地が使われています。
 

※モノフィラメント
モノフィラメントはナイロン糸の構造の1種で、単繊維(単一の構造のストリング)。耳馴染みがありませんが、釣り糸や歯ブラシのブラシ素材などに使われています。モノフィラメントは糸自体に水を含まない性質で、生地としては通気性があります。この素材をインナーテントに使用することで、テント内の水分を外に出し、中に戻さないため、内部結露が発生しにくい状態になります。

 

■フロア部分は結露しないの?
フロア
撮影:筆者
テント泊をしたことがある人はわかると思いますが、一般的にはフロア部分(いわゆるバスタブ)も意外と結露します。「素材が違うフロア部分は結露してしまうのでは?」と疑問に思い、メーカー担当者に質問してみました。

モノフィラメントは、メッシュとソリッドの中間のような素材です。そのため、雨などが入ってこないよう、バスタブ部分はポリエステル素材で耐水圧が高い加工になっています。

モノフィラメントは、インナーテント内の水分を外に出し、中に戻さない機能が優れているため、バスタブ部分もほぼ結露はしません。


なるほど、だから「結露は、ほぼゼロ」なんですね。納得です。

気になるポイントを試し張りチェック!

気になるポイントを実際にチェックしました
撮影:筆者
さまざまな特長がわかったところで、実際に設営して気になるポイントを確認してみました。今回の設営はフットプリントなしのテントを使用しました。


サクッと設営。初めてでも5分で完了


撮影:筆者
設営手順は、おおまかに以下の通り。
 
①.テントを広げペグダウン。ポールも組み立てておく
②.テント四方のグロメットに差し込み、ポールを立てる
③.テントのフックをポールに掛ける
④.リッジポールを付け上部にテンションを掛ける
⑤.ガイラインを張り、前室を張り出し、全体にテンションを掛けたら完成

 
設営した感想は「何コレ、メチャメチャ簡単!」という感じ。初めてで5分でしたので、慣れれば3分程度で終わりそうです。
 
【設営の注意点】
間違え
撮影:筆者
実は最初、手順④の時点で間違いに気付き、②からやり直しました。ポールの交差部分が、テント頂上部とのジョイントになっており、ここがNG画像の丸の箇所のように、上向きになっていました。
 
正解は、OK画像の丸の箇所のように下向き。どちらでも、ポール自体は立てることができるので、間違えやすい部分です。ジョイント部の方向をしっかり確認して設営しましょう。

出入口は2か所、通気性◎

出入口は2か所 通気性は?
撮影:筆者
出入口は長辺に2か所。天井に開閉できるベンチレーションがあるので、通気性&開放感抜群です。

その一方で、出入口を含めインナーテントはメッシュのような薄手のモノフィラメント生地なので、寒い季節や標高が高く気温が低い場所での使用は注意が必要です。

天井のベンチ
撮影:筆者
天井にある2か所のベンチレーションから採光もできるので、開けると室内が明るくなります。しかし、かなり上部にあるので風雨時はちょっと不安。就寝時は閉めておくのが無難でしょう。

居住性は文句なし

居住性
撮影:筆者
特長はテント上部の広さ。リッジポールで支えているので壁が立っており、大人2人テント内で過ごしても窮屈さはありません。

フロア
撮影:筆者
1人で使うなら贅沢なスペース。テント内でのんびりできそうな広さです。濃赤のフライシートだったせいか、テント内はやや暗め。

前室
撮影:筆者
前後の前室も、これだけの広さがあれば十分です。

工夫次第で携行性UP

携帯性1
撮影:筆者
付属のスタッフバッグにポールも含め詰め込んだのが、上の画像です。この状態だと長すぎて、携行性はあまりよくありません。

携帯性2
撮影:筆者
そこで、ポールを取り出し、手持ちのコンプレッションベルトで縮めたのがこちら。これならテント本体はバックパックに収まりがよさそうです。ポールはバックパックに縦に入れるか、サイドポケットに差し込むといいですね。

撤収も簡単!しかし、ひとつ気になることが……

テント接続部分
撮影:筆者
設営が簡単なら、撤収も簡単。ポールからテントを外してしまえばほとんど終わりです。

しかし、ここでちょっと困惑しました。通常、筆者が撤収する場合は、この後、フライシート、インナーテント、フットプリントを広げて極力天日干しするのですが、それぞれ干すには上の画像のような接続部分を全部外す必要があり、地味に面倒。このまま畳んで持ち帰り、自宅で干すことが多くなりそうです。

雨の後など、しっかりとテントを乾かさないとニオイの元や劣化の原因になったりするので、すぐに乾燥させられない場合は帰宅後できるだけ早く干すようにしましょう。

「エルチャルテン プロ」で快適なトレッキングを!

「エルチャルテン プロ」で楽々トレッキングを!
撮影:筆者
トレッキング中、テントはただの荷物。長距離を歩くと重さがズッシリと肩に食い込んできます。また、疲れた体でたどり着いたキャンプ場でのテント設営は、誰かに立ててもらいたいくらい面倒になることも。

「エルチャルテン プロ」は、そんな2つのツラさをかなり軽減できます。あなたもサクっと設営&軽量な「エルチャルテン プロ」で楽々トレッキングを!

エルチャルテン プロ 2P /2020

El Chalten Pro 2p /2020
エルチャルテン2P
税込価格テント
¥70,400
専用フットプリント
¥5,500
使用人数1~2人用
フロア
サイズ
210cm(L)×120cm(W)
インナー
サイズ
高さ98cm
最小重量1,540g
(フットプリントを除く)
シーズン通年
材質フライ:20D N/R silicone/PU coated
インナー:15D monofila
フロア:15D N/R silicone/PU coated,耐水圧4000mm
ペグ:DAC J-stake, Silver
ポール:DAC NSL 8.5mm
その他前室2、通気窓2、
インナーテント内にポケット4(天井2、出入口横 2)、ランタンフック
提供:ZEROGRAM
専用フットプリントとガイラインは別売りですが、ZEROGRAMの公式サイトでは専用フットプリントのセット購入も選択できます。
 
今回紹介した「エルチャルテン プロ 2P」は2020年モデル。2021年モデルは夏以降に発売予定です。
 
ZEROGRAM|エルチャルテン プロ 2P
 

10周年を迎え、<ZEROGRAM>は総合アウトドアブランドに進化

ZEROGRAM_newLogo
提供:ZEROGRAM
人が自然に入る影響を限りなく「ゼロ」にしたいという強い意志からスタートした<ゼログラム>。2021年のブランド創設10周年にあたり、この春リブランディングしたのだそう。

次の10年に向けた新たなスローガンに「Save Earth Save Us」を掲げ、環境に配慮した一歩進んだ持続可能なアウトドアライフスタイルを提案。自然への影響を最小限に抑える製品の提供と、環境に優しい素材の研究をし、今まで以上にユニークな商品を提案していくそうです。今後の<ゼログラム>も楽しみですね。

 
ZEROGRAM 日本公式サイト
 

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黒田猫太郎

IT関連の超インドア人間が、パートナーの影響で山人間に。今では、パートナーよりも山にはまってしまいました。九州を中心に山歴20年。なのに、一向に上級者になる気配が無い、猫好き酒好きのヘタレ山ヤです。パートナー&猫3匹と同居中。愛車ジムニーで山を徘徊中。

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