撮影:akko_y
初めての登山靴、どうして《タイオガブーツ》がオススメなの?

出典:PIXTA、編集:akko_y
初めて登山靴を買う時、自分が登る山のイメージができなかったり、どんな機能があるのか分からなかったりと何を基準に選べばいいのか難しいですよね。そんな人にオススメなのが、どんな山でも万能に活躍してくれるモンベルの「タイオガブーツ」。
実は筆者もヘビーユーザーの1人。
この靴さえあれば、低山から縦走登山など幅広いシーンで使えるところが魅力なんです。
初心者にオススメとされている、納得の理由を見ていきましょう!
初めてでも扱いやすい3つの安心機能

どんな道を歩くのか、いまいち想像できない!という人も多いと思います。
山のレベルにもよりますが、
①ソールが硬くて滑りにくいもの
→長時間歩いても疲れにくく、岩場や濡れた木道でも安定した歩行を可能にしてくれるため
②防水性のあるもの
→雨天時でも水を弾き、快適な履き心地を持続してくれるため
③自分の足にぴったり合うもの
→サイズが合わないと靴ずれやケガの原因につながるため
この3つは最低限押さえておきたいポイント。
モンベルのタイオガブーツはこれらをすべて網羅。普段履いているような運動靴よりもソールが硬く、足首もしっかり固定されているミドルカットタイプのため、足場の不安定な場所や長距離移動でも安心して歩けます。
ただこの機能が備わった同ブランドの他モデルも発見。
初心者にオススメの2大ブーツ

もう1足のオススメは、「ティトンブーツ」。両靴ともミドルカットで先述した3つのポイントをおさえています。そこで“気になるのが山での使用感”。
今回はこの2足にどんな違いがあるのかを、山で履き比べながらレビューしていきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
山で検証!長時間の歩行や岩場歩行にはタイオガブーツが安定

撮影:akko_y
今回はタイオガブーツとティトンブーツのレギュラーモデルを同じ山で履き比べて、使用感を確認してみました。
▼検証場所
兵庫県にある雄鷹台山(標高253m)
▼検証方法
ザレた坂道、階段、アップダウンの少ないデコボコした岩場で
・履き心地
・グリップ力
・歩行の安定感
の3つのポイントを中心に2足を履き比べ
※検証結果には個人的な感想も含みます。
結論からいうと、タイオガブーツの方が足首やつま先部分がより硬い作り。そのため足裏へムダに力を入れることなく、岩場や坂道などの不安定な場所も歩くことができました。
一方でティトンブーツは、足首周りのパッドがやわらかいため、スニーカーのような履き心地です。ただ長距離や岩場などの不安定な場所では、無理に力がかかってしまい疲れやすくなってしまう点も。
各チェックポイントをそれぞれ細かくみていきましょう。
【履き心地は?】足首まわりのホールド感に大きな違いが

撮影:Fumina(左:タイオガ、右:ティトン)
足首の後ろにあるパッドの高さや厚さに違いが見られました。
ティトンブーツはつま先がやわらかく、グッと踏み込むと写真のような屈曲性がみられます。タイオガブーツはソールが硬く、長時間の歩行や岩場などでも足をしっかりと固定してくれるので安心感がありました。
タイオガブーツの履き心地は?

撮影:akko_y
ティトンブーツよりも硬さがあるため、登山靴を履いたことがない人は少し違和感を感じるかも。ただキツさや圧迫感は感じませんでした。足首周りのパッドには厚みがあり、しっかりと包んでくれているという安心感があります。歩くと常にホールドされ、横方向にもズレにくいと感じました。山歩きに慣れていない人や足首周りが不安な人にオススメです。
ティトンブーツの履き心地は?

撮影:akko_y
タイオガブーツと比べると、控えめなボリュームのパッド。少し低めの高さで足を動かしやすく、やわらかい履き心地が好きな人にオススメです。足運びが楽で、平地であればこちらの方が歩きやすいと感じました。
【グリップ力は?】モンベル独自開発ソールでどちらも滑りにくい

両足ともに、モンベルオリジナルのトレールグリッパーというアウトソールが採用されています。独自配合の合成ゴムで滑りにくく、岩肌や濡れた木道でも、しっかりグリップ。山歩きに慣れていない初心者の人でも安心です。
▼トレールグリッパーのグリップ力はこちらでチェック 今回は晴れた日の検証だったので濡れた道での比較はできませんでしたが、傾斜が緩やかな一枚岩や歩きやすい階段状の岩場を歩いてみました。
タイオガのグリップ力は?
撮影:Fumina
岩の斜面でもまったく滑る感じはなく、安心して平地と同じような感覚で歩けました。
■上り
足首周りがしっかり固定されているので、履き心地が硬いと感じた人も足運びは楽に感じるかも。登りでギュッと曲げても痛くなったり、圧迫されたりと違和感はありませんでした。
■下り
足首がしっかり固定されて、前にずれるような感じもありません。横方向へのブレもないので、安定して足を運べました。
ティトンのグリップ力は?

撮影:Fumina
こちらも滑ることもなく、安心して歩けました。
■上り
足首は動かしやすいので、足の運びも普段のスニーカー感覚。軽々と動かせました。
■下り
足首のホールドや全体もやわらかいため、足を踏み込んだときに、つま先部分へ押し出される感覚がありました。急斜面が長く続くとムダに力が入ってしまって、少し足が疲れてしまうかも。
【歩行の安定感は?】道や距離によって足にかかる負担の違いが

撮影:Fumina
整備された道では、あまり違いは感じず。ただ数十分アップダウンが続くと、タイオガブーツの方が足首部分の固定がしっかりしているので疲れにくかったです。今回は往路約1時間を、それぞれの靴で履き比べしました。
タイオガブーツの安定感は?
撮影:Fumina
スニーカーだとデコボコと歩きづらいような小石が点在するザレ道でも、足を取られることなく安定。下りでもバランスを崩すことなく安心して歩けました。
ティトンブーツの安定感は?
撮影:akko_y
写真のような整備された平坦な道ではティトンブーツの方が屈曲性に優れるため、やわらかい履き心地で疲れにくい。ただザレた坂道や岩場では、足に力が入る感覚がありタイオガブーツほどの安定感はありませんでした。
△少し気になるポイントも
撮影:akko_y
靴紐は少し緩むと全体も一気に緩んでしまいがち…。休憩や、長い下り坂の前では靴紐の緩みをチェックしましょう。
結論:ステップアップしたい人にオススメのブーツ

撮影:Fumina
ティトンブーツは、整備された登山道や負担の少ない短距離や荷物が少ない人にオススメ。
対してタイオガブーツはズバリ、
・岩場や縦走など、今後幅広く登山をやっていきたい人 ・まずは低山から始めて、ゆくゆくはステップアップしていきたい人 にもってこいの靴といえます。
1足持っているだけで、普段の里山歩きはもちろん、小屋泊で少し大きな山にチャレンジが可能。いろんな山にトライしながら、自分の山スタイルを見つけていく方も多いでしょう。そんな時、タイオガブーツはきっと心強い相棒となってくれますよ。
購入するときはお店での試着がオススメ

撮影:akko_y
タイオガブーツは、足の周囲サイズで男女それぞれ2タイプから選べます。
ゆるすぎると摩擦でマメができてしまったり、キツすぎると長時間の歩行で痛みが生じたりと、サイズが合わないとトラブルの原因に。
購入する際は、店舗で実際に試着してから購入しましょう!
▼今回紹介したブーツはこちら タイオガブーツ 
作成:YAMA HACK編集部
ティトンブーツ

作成:YAMA HACK編集部
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