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パタゴニアのマイクロパフ

柔らかさはまるでダウン!パタゴニアの化繊インサレーション「マイクロ・パフ」

登山のレイヤリングで必須のミドルレイヤー。フリースやソフトシェルなど様々なタイプがある中で、近年人気を集めているのが化繊インサレーションです。パタゴニアの「マイクロ・パフ」は保温性と行動性、さらにはダウンのような軽く柔らかな素材感まで備わった高機能ウェア。実際に着用し、その魅力を体感してみました。おすすめシーンや特徴・機能を紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

冬季のミドルレイヤーは“中綿入り”がおすすめ

冬の爺ヶ岳

撮影:Taro Kakumu

行動中に着用する「ミドルレイヤー」は保温と汗の排出を目的とし、登山において必要不可欠な存在。フリースやソフトシェルなどが定番でしたが、近年では中綿入りウェア「化繊インサレーション」も人気を集めています。

パタゴニアのウエア

撮影:筆者(メンズ・マイクロ・パフ・ジャケット ¥35,200[税込])

そんな化繊インサレーションウェアは、“保温性の高い行動着”として特に気温の低い秋冬に活躍します。

その反面、化繊の中綿にはダウンほどの温かさや軽さ、ふかふかとした質感はないものとされ、着心地はあまり重視されてきませんでした。

そんな従来の化繊インサレーションの概念をくつがえし、ダウンの着心地を実現したのが今回紹介するパタゴニアの『マイクロ・パフ』です。

軽量で温かい行動着『マイクロ・パフ』の魅力とは?

プルマフィルと言う繊維

Austin Siadak© Patagonia, Inc.(女性の持っているヒモ状の繊維がプルマフィル)

『マイクロ・パフ』は2017年に従来モデルが大幅に改良されて再登場。中綿にダウンのような構造・質感をもつパタゴニアの独自開発素材「プルマフィル」を採用することで、高い保温性と、圧倒的な軽量性を備えた高機能ウェアの実現を可能にしました。

その特徴を詳しくみていきましょう。

1.アクティブに使い倒せる

マイクロパフ着用

Jason Thompson© Patagonia, Inc.

マイクロ・パフはパタゴニアの化繊インサレーションの中で、“重量に対する保温性”がもっとも高いという特徴があります。

そこに「耐水性」「耐風性」「透湿性」が加わることで、アクティブに使える信頼性の高い行動着に。冬山やアルパインクライミングのような極限の環境にも対応します。

2.夏山での保温着に

テントと山小屋

出典:PIXTA

3,000m級の山では夏でも朝晩の気温は氷点下近くなります。テント泊や山小屋でサッと羽織れる保温着がマイクロ・パフ。濡れにも強いので、雨のテント泊でも安心して使えます。

ダウンは濡れると保温性が低下する弱点がありますが、マイクロ・パフは悪天候にも適応。さすがに雨の日にアウターとして着ることはできませんが、雪山での停滞時など、ハードシェルの上にレイヤリングすることもできます。

3.まるでダウンのような軽さ

手を曲げ伸ばす筆者

撮影:筆者(肩を上げた状態をベーシックにした立体裁断により、腕の動きもストレスがありません)

マイクロ・パフはジャケットタイプで重量が235g(Mサイズ)。軽量なダウンジャケットと比べても大差のないレベルです。着心地もダウンに近く、ふんわりとした軽さと動きやすさがあります。

ポケッタブル収納

撮影:筆者(収納は30秒ほどで完了。特に力も使いませんでした)

コンパクト性も申し分なし。ウェアは左ポケットにたくしこむことでポケッタブルに収納できます。

カラビナループ付きなので、クライミング時のハーネスにぶら下げておくのもOK。場合によっては、別で収納袋を用意したりそのままザックに詰め込むのも良さそうです。

実際の着用感は? マイクロ・パフを細かくチェックしてみた

ここからは実際にマイクロ・パフを着用し、その着用感やディティールをみていきたいと思います。

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