コンパスの基本動作となる整置テクニックに挑戦。
▼整置の2ステップ
①コンパスの進行線と地図の磁北線が平行になるように、地図の上にコンパスを置く
②磁北の方角を向いている回転盤矢印と磁針が平行になるように、地図を回す
各項目詳しくみていきましょう!
・ベースプレートの長辺(へり)と記入した磁北線が平行になるようにコンパスを置く→進行線も磁北と平行になる
・回転盤矢印は進行線と同じ真上を指した状態にしておく→回転盤矢印も進行線を同じく磁北と平行になる
のふたつ。

地図だけを回す方法もあるんだけど、最初のうちは自分が回るとわかりやすいよ。
でもせっかくだからほかのテクニックも紹介していくよ。
どっちに行けばいい?あの山は何?をコンパスで解決
まず紹介するのは…
現在地はわかっているけれど…
・現在地はわかるけど、進むべき道がわからない時
もしくは
・現在地はわかるけど、見えている景色が地図上の何かわからない時
という2パターン。それぞれのポイントをみていきましょう。
現在地はわかるけど、進むべき方向がわからない時
たとえば大菩薩嶺をめざして雷岩まで来たけれど、周囲が濃霧に覆われていた場合。コンパスを使って進む方角を導き出してみましょう。
▼進む方向を導き出すコンパス3ステップ
①現在地と目的地がベースプレートの長辺で結べるように、地図の上にコンパスを置く
②回転盤矢印と磁北線が平行になるように、回転盤を回す
③コンパスを地図から離して、回転盤矢印と磁針が重なるまで自分が回る
この時、コンパスの進行線は必ず現在地→目的地の方向になっているようにしてね。


重なった時点で進行線の指す方角が、雷岩からの大菩薩嶺への正しい方向だよ。
現在地はわかるけど、見えている景色が地図上の何かわからない時
たとえば、雷岩から景色を見渡した時に「あれは何山だろう?」と地図を見てもわからない場合、地図上の山を特定するテクニック(いわゆる山座同定)を紹介していきます。
▼景色と地図を一致させるコンパス3ステップ
①コンパスの進行線を目標物にまっすぐ向ける
②回転盤矢印と磁針が平行になるように、回転盤を回す
③コンパスを地図の上に、回転盤矢印と磁北線が平行になる&ベースプレートの長辺(へり)が現在地と重なるように置く
ちなみにこの時に限らず、山でコンパスを操作する時はベースプレートが地面と水平になるようにしてね。


・記入した磁北線と回転盤矢印が平行になるように
・ベースプレートの長辺(縁)が現在地に重なるように
置く。

現在地がわからない!そんな緊急時にも安心のテクニック
次に紹介するのは…
名前や場所が特定できるランドマークは見えるけど…
・現在地の場所がわからない
というケースでのコンパスワーク。地図とコンパスで現在地が特定できれば、スマホのバッテリー切れなどでGPSアプリが使えない状況でも安心ですよね。
たとえば、大菩薩嶺から大菩薩峠への稜線を歩いていて、今どのあたりだろうと思った時に現在地を特定するテクニックはこちら。