2020年夏の山小屋泊は情報収集が大事!
コロナ禍を受けて、2020年の山小屋の営業に関して大きな変化があります。休業を決定したところや、宿泊者数を減らすところなど、感染予防対策をとる山小屋が数多く見られる点です。
このことはすなわち、例年通りのつもりで登山計画を行うと「泊まれない」という事態を招きかねないということ。遭難など重大な事故にもつながります。
この記事ではYAMA HACK編集部で把握している山小屋の営業情報を紹介します。特に縦走などで利用する山小屋が多い「北アルプス」「南アルプス」「八ヶ岳」に関しては、休業中の山小屋は赤ポイント、営業中もしくは営業予定の山小屋は青ポイントで地図に記しています。
山小屋情報と併せて、登山道情報も要確認!
山小屋の休業があった場合、「登山道の閉鎖」が連動していることがあります。
特に気をつけたいのが「縦走登山」の場合です。下山時に通過予定だった小屋が休業しているため、その登山道も閉鎖されていたと現地で知ると、安全に登山を行うことが難しくなります。
自分が宿泊する小屋だけでなく、ルート上で通過する小屋や登山道に関しても事前に情報収集を行っておくことが、いままで以上に必要とされます。
※各山小屋名をクリックすると公式サイト(SNS)へと移動します。リンク先で最新情報を入手してください。
※「営業中もしくは営業予定」となっている小屋でも今後の状況により変更となる可能性があります。最新の営業情報や山小屋から出されている携行品リストなど確認のうえ、山行計画を立ててください。
※感染予防対策のため、宿泊者数を減らしている山小屋もあります。予約が求められている場合は必ず従うようお願いします。
※編集部での随時情報収集および更新は、山小屋から発信される最新情報との時差が生じるため、基本的に掲載は7月 17日時点の情報になります。ただし営業状況の変更が確認された場合は、追記というかたちで情報更新します。
※各山小屋からの情報変更などの依頼・お問い合わせは下記よりご連絡くださいますようお願いいたします。
お問い合わせ(法人の方)
富士山:今年の登山は諦めましょう!
すでに大きく報じられていますが、今年はすべての登下山道が閉鎖となっており、登山はできません。山小屋やトイレなどの施設もすべて閉鎖されています。残念ですが、今年の富士山登山は諦めましょう。
南アルプス:登れるのは「甲斐駒ヶ岳」「鳳凰三山」のみ
南アルプスに関しては、ごく一部エリアを除いて山小屋は休業となっています。
また登山口までの公共交通では、山梨県側では夜叉神峠と広河原へ向かう「南アルプス登山バス」、広河原〜北沢峠と北沢峠〜長野県側の仙流荘・戸台口の「南アルプス林道バス」がそれぞれ運休決定しています。
これらの条件から、一般的な登山者が登れるのは「甲斐駒ヶ岳」「鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)」のみとなります。ただし甲斐駒ヶ岳は急登が続く片道9時間強の「黒戸尾根コース」となるため、上級者向けです。
▼黒戸尾根コースが紹介されています(アクセス情報などはコロナ禍以前のもので現状とは異なります)
甲斐駒ヶ岳へは「尾白川渓谷登山口」「横手駒ヶ岳神社登山口」、鳳凰三山へは「夜叉神峠登山口」「御座石鉱泉登山口(燕頭山コース)」「青木鉱泉登山口(中道コース)」が利用可能です。
※公開時には青木鉱泉登山口は「ドンドコ沢コース」と掲載していましたが、7/23以降は一般登山者の利用禁止(2019年台風被害によるもの。南精進ノ滝〜鳳凰小屋手前)となると鳳凰小屋より連絡がありました。青木鉱泉からは「中道コース」を利用と変更しました。詳細は山梨県ホームページにて確認をお願いします(2020年7月20日追記)
南アルプス(休業)
赤石小屋
赤石岳避難小屋
荒川小屋
荒川中岳避難小屋
馬の背ヒュッテ
大平山荘
北沢峠 こもれび山荘
北岳山荘
北岳肩の小屋
熊の平小屋
椹島ロッジ
三伏峠小屋
塩見小屋
白根御池小屋
仙丈小屋
千枚小屋
大門沢小屋
高山裏避難小屋
茶臼小屋
農鳥小屋
聖平小屋
百間洞山の家
広河原山荘
横窪沢小屋
両俣小屋