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登山家の壮絶な人生を描いた『孤高の人』
『孤高の人』は新田次郎による小説が原作

『孤高』の意味とは
孤高(ここう)とは、個人の社会生活における1つの態度を表し、ある種の信念や美学に基づいて、集団に属さず他者と離れることで必要以上の苦労を1人で負うような人の中長期的な行動とその様態の全般を指す。本来は俗世間との通行を自ら断って1人で道を求める者の姿を指しており、私利私欲を求めず他者と妥協することなく「名誉」や「誇り」といったものを重視する姿勢から、周囲が「気高さ」を感じるような良い意味での形容に用いられる他に、協調性を欠いた独自の態度を軽く批判する場合にも用いられる。出典:ウィキペディア
まさに単独行で数々の厳しい登攀を成し遂げた、加藤文太郎を指すぴったりな言葉です。
漫画『孤高の人』のあらすじ。最終回はどうなる?!



ネタバレ注意!原作・漫画で異なる衝撃のラストとは?

漫画『孤高の人』の感想
山岳小説で孤高の人を知り、コミックスも読んでみたくて購入しました。坂本先生の画の魅力、賛否両論のクライマックスの違いがありますが、私的には小説ベースのこちらの孤高の人=加藤文太郎に心から拍手を贈ります。絶対に史実通りではなくてもいいんです。誰もが奥底ではハッピーエンドを願っているのですから。抽象的な画も漫画だからこそ充分理解出来ます。今後も何度も読み返す最高傑作です。出典:Amazon
「イノサン」もそうですが、この作者の作品は「画集」と呼んだ方がいいのではという気がします。
文太郎が高校生の頃の絵と、終盤の絵ではかなり違っていて、どんどんリアルになっていきます。
文太郎の性格が、高校生の頃は「うぜー、あーうぜー」「一人がいいんだ!!」とかは言えていたのに、社会人になってから大事なことも何ひとつ言えなくなって、「あ・・・」「え・・・?」くらいしか喋れなくなり、どんどん不利な状況になっていくのがちょっと違和感がありました。
「孤高の人」の小説も読みましたが、もし小説と同じ結末だったら、読了後かなり落ち込んだと思います。漫画の方のラストの方が好きです。出典:Amazon
小説『孤高の人』の感想
上巻に続いて、下巻も一気に読み終えた。
上巻で加藤文太郎のいい所も、悪い所も分かってきていたので、
いつしか加藤文太郎を身近に感じ、応援している自分がいた。
登山家の運命ともいうべきか、壮絶な最後が待っていた。
冬山で、決断していく一つ一つが、最後の結末を引き起こしていく。
迫真に迫るものがあった。出典:Amazon
人との出会いで変わっていく人生。もうここまでくると、先が分かっていても、なんとか生きていて欲しい。と願いながら読んでしまいます。
奥様とお子さんがその後幸せである事を願ってやみません。出典:Amazon
そう、小説では文太郎はラストに命を落としてしまいますが、それを踏まえて漫画の文太郎は生き、また違った形で山へ向き合うシーンで幕を閉じます。賛否両論あるこの結末…両作品読むとさらに感慨深いものになることでしょう。
『孤高の人』を読んでみよう!
孤高の人 全17巻
孤高の人〈上〉 (新潮文庫)
作者:新田次郎
最近山に登る機会が増えた。何故だかわからないが問われればそこに山があるからとしか答えようがない。孤高の人は一昔前に書かれたものだが古臭さを感じさせず、益々山が好きになる本だ。登山と設計技師の両立の中で様々なドラマがあり読んでいて飽きさせない。山が好きな方でまだ読んだことがない方は
読むべきだ。
出典: Amazon
孤高の人〈下〉 (新潮文庫)
作者:新田次郎
まさに一気読みした、新田次郎氏の小説を難しいと思っている人、そんな人はこの作品から読む事をお勧めする。
二人の女性登山家を中心に山の描写は多いが、全く山を知らない方でも引き込まれるだろう、
とても美しく、ロマンチックで、感動的な作品である。
そしてこの小説は事実に基づいているのが驚きである。こんな美しく生きられたら、と切に思う。
出典: Amazon
登山しない人でもハマる、『孤高の人』の世界

To the world of “Kokou no hito“!
『孤高の人』の世界へ!