クライマー、そしてプロ写真家である“ジミー・チン”の凄さとは

山に人生の大半を捧げたプロ写真家、ジミー・チンが伝えたかった事とは?ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”に挑む、壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリーをご紹介します!


アイキャッチ画像出典:You Tube

山で活動するプロ写真家

メルー峰出典:mailOnline
仕事の種類、発表する媒体によって被写体は様々ですが、いわゆる“プロ写真家”とは、写真を撮り、その写真を売ることで生活していける人たちです。その中でも、山で活動するプロ写真家は、主に山岳・風景写真を撮影しています。重い機材を持って登り、収めたい風景のためにひたすら待つという、体力のいる過酷な仕事です。

今注目のプロ写真家“ジミー・チン”

カメラを持ったジミー・チン出典:chasejavis
そんな過酷な仕事をこなしているのが、ジミー・チンです。そして彼には、他の写真家とは大きく異なる点があります。それは、写真家でありながらノースフェイス社アスリートチームメンバーとして14年を数えるベテランで、撮影の仕事を続けるかたわら、自身も危険な遠征に参加していることです(エヴェレスト山頂からのスキー滑降など)。
岩壁を登るジミー・チン
© 2015 Meru Films LLC All Rights Reserved.
彼の代表的な仕事のひとつに、ナショナルジオグラフィックの写真家としての活動があります。それは、フリークライミングの聖地であるヨセミテの、最前線のクライミングを撮り続けることです。これは自らもクライマーであるジミーならではの仕事です。
メルーを登るジミー・チン
出典:IndieWire
しかし、クライマーと同じ目線で撮るということは、カメラという荷物を持ち歩きながら登る事になります。ある撮影を例にすると、2台の小さなカメラ持って行くだけで3kg程の重量増になります。しかもそれは、総重量90kgの荷物を担ぎながら、標高6,500mの頂きを目指すとても過酷なクライミングの中で行われたのです。

ジミーが取り憑かれたメルーという山

その舞台は、ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”。過去30年間1人の成功者も出していない、最も困難な直登ルートに挑む3人のうちの1人がジミーでした。

初登頂=究極の勲章になるからこそ、クライマーたちの挑戦意欲をかき立てる―しかし、そういった情熱の追求は必ずしも美しいものではないという事を伝えるために、ジミーはカメラを携えました。
テントの中から外を見るジミー・チン
高地でのビッグウォール・クライミングがいかに過酷で、そこにはどんな見返りがあり、どんなリスクや犠牲を伴うのか。栄光ばかりじゃない現実を、少しでも多くの人に知ってもらうために、ジミーはこの遠征を作品にしました。

こうしたストーリーはどうしても“達成したこと”に目が向かいがちですが、それよりもそこに至るまでの葛藤や、迷いや、苦しみがとても強く伝わるドキュメンタリー映画です。

映画「MERU/メルー」

コンラッド、ジミー、レナンの3人の一流クライマーがメルーに挑む物語。初挑戦は、8日間の食料で17日間登り続けるも天候に恵まれず、残り100m地点で敗れてしまった。敗北感にまみれた3人は、2度とメルーには挑まないと誓い普段の生活に戻っていくが…。それから3年後、再びメルーに挑む彼らの姿があった。

一体何が彼らを動かしたのか。その理由は劇場でチェック!

2016年12月31日(土)
新宿ピカデリー / 丸の内ピカデリー / 109シネマズ二子玉川ほか全国順次公開!


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岩壁でカメラを構えるジミー・チン
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