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ガリビエ / スーパー・ランド・ミッド

革登山靴なのに驚くほど柔らかい。ガリビエ「スーパー・ランド・ミッド」を山で徹底レビュー

アッパーがフルレザーで作られている登山靴は、いまではちょっと珍しい存在。時代遅れの山道具というイメージもありますが、フランス発・ガリビエの「スーパー・ランド・ミッド」は、そんな印象をひっくり返す確かな性能を備える一足です。見た目からではわからない履き心地や歩行性能を、フィールドテストを通じて紹介します。

目次

記事中画像撮影:筆者

視線を集めるクラシカルな重登山靴

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド

「その重登山靴、どうしたの?」

いっしょに山を登っていた知人が何気なく発した言葉にハッとさせられました。そういえば、革でできた登山靴のことを“重登山靴”と呼んでいたなぁ。

古くからある革製の重登山靴は、現代の主流である化学繊維製の軽い登山靴の人気に押されて徐々に影が薄くなり、今となってはかなり珍しい存在に。だから知人も、めったに見かけなくなった登山靴を履いているわたしの足元が気になって、「どうしたの?」と聞いてきたのでしょう。

そのとき、わたしが履いていたのが<ガリビエ>の「スーパー・ランド・ミッド」です。商品について説明する前に、みなさんはガリビエというブランドを知っていますか?

知る人ぞ知る<ガリビエ>の歴史

登山靴 ガリビエ

ガリビエは世代によって「知っている人」と「知らない人」が分かれるブランドです。ちなみに、今年で40歳になった筆者は、展示会で出合うまでガリビエというブランドを知りませんでした。

ガリビエの歴史は、いまから遡ること100年以上も昔、1922年のフランスから始まります。ガリビエの名を一躍有名にしたのは、1950年に誕生した「スーパー・ガイド」と「スーパー・ランド」というふたつの革製の重登山靴。いずれも著名な山岳ガイドや登山家に愛用され、多くの挑戦を支えてきました。

しかし、1980年代に入るとナイロンやポリエステルといった化学繊維が登山靴に使われるようになり、革製の重登山靴の需要が減少。「スーパー・ガイド」と「スーパー・ランド」を主力としてきたガリビエも煽りを受け、一時、歴史の表舞台から姿を消すことになりました。

それから40年以上の年月を経た2022年、ガリビエは復活することになります。

再出発を果たしたガリビエがめざすのは、培ってきた登山靴のノウハウを生かしつつ、新しいテクノロジーを取り入れた登山靴を世に送り出すことで、人々に山の魅力を新たに感じてもらうこと。スーパー・ランド・ミッドは、その足がかりになる製品のひとつです。

進化したヘビーブーツ「スーパー・ランド・ミッド」とは

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド

新生ガリビエからリリースされているスーパー・ランド・ミッドは、いわゆるトレッキングシューズの一種。レザーのアッパーから、見た目こそクラシカルな印象を受けますが、所々に現代のテクノロジーが生かされており、性能はしっかり進化しています。

<ガリビエ>スーパー・ランド・ミッド

  • 価格:¥92,400(税込)
  • 重量:約722g(27.0㎝相当/片足)
  • サイズ:EU36〜47(22.5〜30.0cm)
  • カラー:ブラウン

問い合せ先:ガリビエ・ジャパン
TEL:03−4500−1177

Point.1|耐久性の高いフルグレイン・レザー

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド アッパー フルグレインレザー

アッパーに使われている素材は、フルグレインレザー。その希少性から価値が高く、最高級の素材とも呼ばれており、天然のシボ感による独特の風合いと優れた耐久性が特徴です。レザー特有の通気性も高く、靴の中が蒸れにくくなる効果も備えています。

Point.2|シンパテックスによる防水性

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド 防水透湿性

アッパーの内側には、防水透湿性をもつ素材「シンパテックス」を採用。内部で発生した蒸れを逃がしつつ、雨の日や沢を徒渉するシチュエーションでも水の浸入をシャットアウト。ドライな環境を維持しながら登山を継続することが可能です。

Point.3|オリジナルのヴィブラム・ソール

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド アウトソール ヴィブラム

使われているアウトソールは、登山靴でお馴染みのソールメーカーである「ヴィブラム社」製。深さのあるラグが地面の土をガッチリ掴み、ラバー素材の摩擦力が岩などの上でグリップ力を発揮。爪先付近に見られる平坦なブロックパターンにより、細かい足場への立ち込みやすさも考えられています

Point.4|ソールを張り替えられるノルウィージャン製法

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド ソール 張替え可能

ヴィブラム社製のパーツを使ったソールは、糸を使って外側にせり出すアッパーと縫い合わせる「ノルヴェイジャン製法」(ノルベジェーゼ製法、ノルウェイジャン製法、ノーウェイジャン製法とも)で接合されており、繰り返し張り替えることが可能です。ソールが摩耗したら終わりではなく、何年も大切に履き続けられる“一生モノ”になるポテンシャルを秘めています。

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド シューレースフック タン ダイニーマ

ほかにも、強度の高い金属製のシューレスフックや高強度繊維として知られているダイニーマを採用したタンなど、注目すべき特徴はいくつもあるのですが、紹介し始めると切りがありません。なのでディテールチェックはここまでにして、続いては実際に山を歩いて感じた生の声をお伝えします。

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