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革登山靴なのに驚くほど柔らかい。ガリビエ「スーパー・ランド・ミッド」を山で徹底レビュー(2ページ目)

フィールドで試してみた本音レビュー

スーパー・ランド・ミッドを履いて歩いてきたのは、埼玉県飯能市にある日和田山と、山梨県富士河口湖町にある十二ヶ岳。斜面を登ったり下ったり横切ったり、ときには岩場を登ったりもして、さまざまな角度から時代に合わせて進化した実力をテストしてきました。

見た目に反してフカフカする履き心地に感動!

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド フィールドテスト 歩行性

まず驚かされたのは、見た目とギャップがありすぎる履き心地の柔らかさです。重厚感のあるレザーアッパーと分厚いソールから、いかにも硬そうなイメージがあるのに、いざ足を入れてみると、まるでフカフカな布団に包まれているよう。

そして、歩いてみるとまた驚きで、ソールが適度に屈曲するので、歩きにくさが一切ありません。昔の重登山靴はソールを「カツッ、カツッ」と鳴らしながらぎこちない足運びを強いられる印象がありましたが、スーパー・ランド・ミッドの歩行性は、いわゆる軽登山靴と遜色ないといえます。

グリップ力は実力十分。急な砂地でも滑りにくい!

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド グリップ力

ガラッと印象が変わったスーパー・ランド・ミッドで斜面や岩場を歩いてみたところ、グリップ力に不満はゼロ。簡単に足元をすくわれそうなサラサラした砂が露出する急斜面も、フラットフッティングを実践すれば深さのあるラグがブレーキ力を発揮。安定して下ることができました。

細かい足場に立ち込みやすい先端の形状に注目!

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド 先端の形状

そして、テストしながらいちばん「オッ!」と思ったのは、ソールの先端の形状です。よく見てみると90度に角度がついている様子が確認できます。

だからなに? と思うかもしれませんが、これはほかのトレッキングシューズにはない強み。岩場などで細かい足場に立ち込んだとき、ソールの接地面積が増えるのでグリップ力が最大限に生かされて足元が安定しやすくなるのです。

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド 岩場 登攀性
細かい足場に立ち込んだ様子。ソールが足場に隙間なく接しているのがわかる

これがいわゆる軽登山靴と呼ばれるシューズになると、先端が丸みを帯びているものが大半で、立ち込んだときに足場とのあいだに隙間が生まれ、肝心のグリップ力を生かすことができません。

スーパー・ランド・ミッドは、軽登山靴のような歩行性能を備えながら、ライトアルパインブーツのような登攀性ももち併せているといえます。

足首が左右に倒れるときに支障あり?

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド 足首周り 柔軟性
傾斜する地面に左足を置いた様子。足首周りが屈曲しにくいので、黄色い丸で囲ったあたりに痛みを感じた

なんだか好感度が爆上がりのスーパー・ランド・ミッドですが、ほかの山道具と同じように、やはり弱点はありました。

それは、足首周りの柔軟性の低さです。近ごろの登山靴はくるぶし付近の作りを工夫して、足首を包む部分が前後左右に倒れやすいように設計されているものが一般的です。

それに比べてスーパー・ランド・ミッドの足首周りは、前後には倒れるものの左右には動きにくい。特に斜面をトラバースするようなシチュエーションなどで、シューズの履き口のエッジがすねの側面に当たって痛みを感じてしまいました。

レザーシューズは使い続けることで柔らかくなるといわれているので、長い目で見ると足首周りの柔軟性は改善される可能性があります。しかし、今回のテストではそこまで検証することはできませんでした。

何十年も履いて成長を共にできる生涯のパートナー

ガリビエ スーパー・ランド・ミッド

テストを終えて、長所も短所も明らかになったガリビエのスーパー・ランド・ミッド。

履き心地、歩行性、グリップ力に不足はなく、細かい足場に立ち込みやすい点は特筆すべき特徴といえるでしょう。

唯一、足首周りの柔軟性の乏しさから痛みを感じてしまったテスト結果は気になるものの、厚手の靴下を履いて当たりを和らげる方法もなきにしもあらず。

また、この件についてブランド担当者の方に話を聞くと「使い込むほどに柔らかくなります」との話を聞けたので、長く履き続けることで改善される可能性は大いにあり。初めから完璧を求めるのではなく、ゆっくり育てる登山靴と思って接すると間違いがないでしょう。

そして、このゆっくり育てることができる個性は、アッパーに丈夫なフルグレインレザーを使い、ソールを張り替えられるノルヴェイジャン製法で作られているスーパー・ランド・ミッドならでは魅力。

何年先までも数々の山行を共にしたあかつきには、きっとかけがえのない山道具として、愛着の湧くパートナーになっていること間違いなしです。

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