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すぐ穿きたいのに手間がかかる。レインパンツのあるある話

天気は晴れの予報だったのに、雨が降るなんて聞いてない。登山を続けていれば、そんな経験に一度や二度は覚えがあるはず。最近は大気の状態が不安定なことも多く、夏になればゲリラ豪雨なんて言葉が当たり前になってきました。
突然の天気の急変から体を守るために、レインウェアが山登りの必須装備であることは言うまでもありません。そのうえで、いざ雨が降ってきたら手際よくレインウェアを着るわけですが、そのとき、こんな思いをしたことはないでしょうか?
登山靴が引っかかってうまく穿けない……

撮影:筆者
通常、レインパンツは裾に長いファスナーが付いていて、穿くときはすべてのファスナーを全開にして足をいれます。でも、いざやってみると思うようにいかないもので、慣れていてもつま先などがパンツの生地に引っかかってしまい、穿きにくいと感じたことがあるひとは多いはず。
普段、パンツは素足で穿くものですが、登山の最中に靴を脱ぐことは現実的ではないので、登山靴を履いたのままパンツを穿かざるをえないのが原因のひとつ。それと、穿いている途中でパンツに通している足を地面に着けると、靴底で踏んだ生地が汚れてしまうので、最初から最後まで片足立ちを強いられる状況も穿きにくさを増長させています。
そこでおすすめが“フルレングスファスナー付き”タイプ!

撮影:筆者
「レインパンツって穿きにくい……」。そんな悩みから誕生したであろう、だれもが一度は感じる潜在的なストレスを丸っと解決してくれるのが、本記事でフォーカスする、フルレングスファスナー付きレインパンツです。
どういうレインパンツか説明すると、パンツの両側にウエストから裾までを結ぶ一本の長いファスナーが備わっていて、このファスナーをあけると生地が完全に開くというもの(写真の右足側がファスナーを完全にあけた状態)。
つまり、ファスナーを全開にすれば足を通す必要がなくなり、生地を両足に巻き付けるようにしてパンツを穿くことができるという優れモノなんです。しかも、足を通す必要がなくなるので、靴に付いた泥などでパンツの内側が汚れないメリットもあります。
注目のフルレングスファスナー付きレインパンツ3選

一度試しに着用してみると、あまりの穿きやすさに思わず買いたくなるのが、フルレングスファスナー付きレインパンツのすごいところ。今回は代表的な3つのモデルをピックアップして、詳しい特徴と共に紹介します。
- モンベル/スーパードライテック レインパンツ フルジップ Men’s ¥18,000
- ブラックダイヤモンド/メンズ ファインラインストレッチフルジップパンツ ¥26,400
- ザ・ノース・フェイス/クライムライトジップパンツ(メンズ) ¥34,100
Model:1
<モンベル>
スーパードライテック レインパンツ フルジップ Men’s

価格:¥18,000
素材:スーパー ドライテック®3レイヤー
重量:216g(M)
サイズ:S〜XL、M-S〜XL-S(ショート丈)、S-L〜XL-L(ロング丈)
カラー:ブラック、ネイビー
素材に高い耐水圧と透湿性を誇る独自素材「スーパードライテック」を採用し、高性能ながらコストを抑えた価格設定が魅力の一本です。
ウエストのサイズ感はドローコードで調整可能。見た目がだぼつかないスリムシルエットで、生地感が柔らかいため穿き心地がよく、膝部分は立体裁断で足上げしやすいように仕上がっています。
色違いのファスナーで噛み合わせに迷わない

撮影:筆者
フルレングスファスナー付きレインパンツは、左右のファスナーを同時にあけてしまうと正しい噛み合わせがわからなくなり、かえって手間取ってしまうことがままあります。
その欠点を解消するためにこちらのモデルは、左手側は青色、右手側は赤色のパーツを使い、正しい噛み合わせが視覚的にわかるように設計。痒いところまで手が届くモンベル製品らしい特徴といえるでしょう。