アイキャッチ画像撮影:まつだしなこ
定番フリースの筆頭候補!「マウンテンバーサマイクロジャケット」

マウンテンバーサマイクロジャケットは、ザ・ノース・フェイスが展開するフリースの人気モデル。
生地の厚さもちょうどよくデザインもシンプルなので、春や夏の高山ではアウターとして、秋や冬はミドルレイヤーとして、一年中使い勝手がよいことが魅力のひとつでしょう。
もちろん登山ウェアとしての使い勝手の良さを追求し、細部にも工夫がされています。ハイスペックすぎずに必要な機能はしっかりおさえている、まさに「定番」といえるフリースです。
バランスのよさを重視するなら「マイクロ」フリース

ところで商品名の「マイクロ」とは、どういう意味なのでしょうか。
フリースと一言でいってもさまざまなタイプがありますが、大きく分けて3つのカテゴリに分かれます。
- ハイロフトタイプ(厚手)
- 毛足が長く保温性が特に高い。
- グリッドタイプ(中厚手)
- 表面はフラットで肌面のみ起毛。格子状の溝により高い透湿性を持つ。
- マイクロタイプ(薄手)
- 両面が短く起毛。保温性、速乾性、伸縮性のバランスに優れる。
マイクロタイプは、保温性はもちろん、軽さや伸縮性などアウトドアアクテビティに最低限必要な機能を満遍なく備えています。
つまり、マウンテンバーサマイクロジャケットは、薄手で、スタンダードな機能をバランスよく兼ね備えたフリースなのです。
たくさんのシーンで使い回せる一着を探している人におすすめ

「マウンテンバーサマイクロジャケット」はこんな人におすすめ!
・ミドルレイヤーとして薄すぎず、厚すぎず、使い勝手のいい一着が欲しい
・全ての機能においてバランスがいいモデルがいい
・一年を通して着用できる汎用性の高いものがいい
・街やキャンプでも着こなしたい
では、さっそくアイテムの機能を細かく紹介していきます。
デザイン・着心地・機能性は?ヘビーユーザーが実感した魅力

国内縦走に海外トレッキング、キャンプやスキーまで、さまざまなアクティビティに「マウンテンバーサマイクロジャケット」を愛用している筆者が、アイテムの「デザイン・着心地・機能性」に関して感じた魅力を細かくご紹介していきます。
デザインやサイズ感|シンプルで着回しやすい

全体的にシンプルな作りです。生地に最新の超高機能素材を使っていたり、裏地に特殊構造を採用しているわけでもありません。
しかし、いろいろなフリースを持っている筆者ですが、実は着用回数という点では一番多いのがこのマウンテンバーサマイクロジャケットなのです。
ハイスペックすぎない機能性、登山ウェアっぽくないシンプルなデザイン、それでいてしっかり暖かく着心地もいい。さまざまシーンで使い勝手がいい一着です。
フードがないので重ね着がしやすいのも◎。
サイズ感はややタイトなので注意

サイズ感はややタイトめだと感じました。
156cm標準体型の筆者は普段の登山ウェアはSサイズを着用していますが、このフリースに関してはMサイズでちょうどいいフィット感です。ワンサイズ大きめでも、レインウェア等のアウターウェアの下にきても着膨れする感じはありません。
着心地|軽くて動きやすい

生地は薄手で、全体で約228g(Mサイズ/筆者測定)と軽量です。着用時に重たさを感じないのはもちろん、くるくるとまとめるとコンパクトになるので、ザックの中でもかさばりません。
生地の触り心地はとても柔らかく、化学繊維というより綿素材に近いように感じます。

横方向によく伸びるので動きやすく、着用したまま登山をしても動きが妨げられにくいのが特徴。
しかも生地の厚さがちょうどよく、動いてもあまり熱が内側にこもらないことも気に入っています!
機能性|アウトドアシーンを想定した細部のこだわり
高めの襟でしっかり防寒

マウンテンバーサマイクロジャケットの襟は、少し高めに設計されています。上までファスナーを閉めると、首周りがしっかりカバーされるため、高い保温性を発揮。
筆者は着脱が面倒でネックウォーマーをあまり使わないため、風が強いときなどは襟を立てて防寒しています。この襟のおかげでかなり寒さが軽減されます。
ショルダー部の補強でザックの干渉を防ぐ

行動中にフリースを着用することも多い筆者としては、ザックのショルダーハーネスが当たる部分に配置されたナイロン補強が気に入っています。生地が痛みにくく、重たいザックを背負っても安心感があります。
実際、3年以上使っても肩部分にダメージは出ていません。
ポケットのファスナーで落とし物を防止

ポケットにファスナーがついていることも重要なポイント。ふとした瞬間にポケットに入れたスマホが落下……というアクシデントが防げます。
特に寒い季節は、グローブをポケットに入れておいたのに気がついたら落としていた、ということが何度かありました。ファスナー付きポケットは落とし物防止に役立っています!
静電気が起こりにくい

静電気体質の筆者がこのフリースを愛用している大きな理由は、静電気が起こりにくいこと!
ポリエステル素材とウール素材を組み合わせると静電気が発生しやすくなります。フリースの下にメリノウールのベースレイヤーを着用すると高確率で静電気に襲われていました。
しかしこのフリースは、静電防止部材を採用しているため、着用してからは静電気の悩みが軽減されています!
シンプルだからこそ、気になるポイントも
さまざまなアウトドアシーンで愛用していますが、登山で着用する時に気になるポイントもいくつかありました。
サムホールがないので、手首の防寒は物足りない

袖口にはサムホール(親指を通す穴)がありません。袖口から若干風が入ってくるので、手首や手の甲の防寒としては物足りなさを感じる時があります。
寒さが気になる際には、手袋やアームウォーマーの併用がおすすめ。
ポケット位置がバックパックのヒップベルトと干渉

ザックのヒップベルトがちょうどメインポケットの上にきます。ヒップベルトを閉めた状態だと小物を取り出すことができません。
行動中にポケットに物を入れたままだと歩行の邪魔にもなるので、ショルダーポーチやサコッシュなどを活用すると良いでしょう。
結論:迷ったらコレ!一枚あれば年中使える優秀フリース

ハイスペック過ぎず、シンプルデザインで着こなしやすい、そんな使い勝手のいい”ちょうどいい一着”を探しているなら、まずはマウンテンバーサマイクロジャケットを試してみてください!
薄手のミドルレイヤーとして登山でも活躍しますし、キャンプやタウンユースでも使いやすいです。
3年以上季節を問わず愛用してもまだまだ劣化の少ない、頼もしいアイテムですよ。
サイズ感だけあわせるのが難しいなと感じるので、気になる方はぜひ店頭で試着してみることをおすすめします。
今回ご紹介した商品はこちら
ザ・ノース・フェイス マウンテンバーサマイクロジャケット(メンズ)
サイズ | S、M、L、XL、XXL |
---|---|
素材 | 本体:Versa Micro 100 ECO(ポリエステル100%) 肩部分:NORTHTECH Cloth ECO(ナイロン100%) |
カラー展開 | 4色 |
ザ・ノース・フェイス マウンテンバーサマイクロジャケット(レディース)
サイズ | S、M、L、XL |
---|---|
素材 | 本体:Versa Micro 100 ECO(ポリエステル100%) 肩部分:NORTHTECH Cloth ECO(ナイロン100%) |
カラー展開 | 5色 |
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