あなたの自己流、大丈夫?

突然ですが、あなたはバックパックをちゃんと背負えていますか?
登山中にけっこう見かける「バックパックをキチンと背負えていない」もったいない登山者。腰の位置が高かったり、胸のストラップが捻じれていたり、バックパックがゆさゆさ揺れて体が振られていたりとその姿はさまざまです。
お店で買うときには店員さんが正しく合わせてくれます。
しかし、いざ自分で背負うとなると、紐やパーツがたくさんあって「何をどう締めていいのか分かりづらい……」「あれ?腰の上って具体的にはどこ?」など、たった1回教わったくらいでは、なかなか覚えられないですよね。
ですが、「これでいいかな?」なんて、うろ覚えで誤った自己流で背負っていると、バックパックが本来の力を発揮できず、体に余計な負担が掛かって疲れやすくなってしまうことも。
背負い方ひとつで変わる快適さ

登山用のバックパックは正しく背負ってこそ、その機能を十分に発揮します。腰のベルトを締める位置や、胸の紐の締め具合ひとつでも背負い心地は変わるんです。
【正しく背負えるメリット】
・バックパックを体全体で背負えるようになって、荷物の体感が軽くなる
・バックパックと体のフィット感が高まって動きやすくなる
・後ろからの写真映りもかっこよくなる
「正しく背負う」というとなんだか難しそうに聞こえますが、特別なことはありません。基本的なことを押さえていれば、しっかりと道具の良さを引き出して快適に背負うことができるのです。
さっそくバックパックを正しく背負うための手順やコツを見ていきましょう。
教えてくれたのは登山用品専門店の老舗「カモシカスポーツ」

提供:カモシカスポーツ
訪れたのは、東京・高田馬場にある「カモシカスポーツ 山の店・本店」。「実際の山岳環境で役立つものを見極める」をモットーにした登山専門店で、登山経験が豊富なスタッフさんたちがたくさんいます。
バックパックの正しい背負い方を教えてくれたのは、横井さん。登山だけではなく、クライミングや沢登り、山スキーなど山遊び経験も豊富で、ショップスタッフ歴10年以上のベテランです。
横井さん
バックパックのことなら、お任せください!お客さんに背負い方をお伝えすると、その背負い心地の軽さに、みなさん驚かれます。