雪山では定番となりつつある手袋「TEMRES(テムレス)」
雪山へ行く登山者の間で、既に常識となりつつあるグローブ「テムレス」。1,980円とお求めやすい価格ながら、山での使用を前提としたこのグローブ。2019年秋からは<TEMRES>というブランドも立ち上げ、年々進化を続けています。
とはいうものの……その実力が気になるところですよね。
そこで実際に、編集部員が雪山でブラックテムレスを試してきました!
凄まじいテムレス率
場所は12月の西穂高。
驚いたのが、テムレスの着用率の高さ! すれ違うパーティーの3組に1人くらいはテムレス(ブルー)を着用しており、小屋の中では「それ!テムレスブラックでしょ!」と声をかけられるほど。雪山ギアとして浸透していること、そして注目度の高さが伺えます。
気になる実力は?
山行は2日間で両日とも比較的暖かく、気温は-10度~0度ほど。
内側のボアは思ったほどモコモコではありませんが、印象以上に暖かく、寒さの面では今回の山行では特に問題ありませんでした。
また、スマホの操作が可能で、地図アプリ操作も可能でした。ヌルヌルサクサクというほどではありませんでしたが、地図のピンチアウト程度であれば問題なくできます。
稜線で風速20mくらいの中歩いた感じでは、問題ありませんでした。
懸念点もある……
安価なのでしょうがないですがドローコードがなく手首から上が短いため、雪が入る恐れはあるなぁとも感じます。
もう1点、もっと気温が低くて風雪の中であれば単独使用にはやや怖い、という印象も受けました。中にもう1枚グローブがあると安心かなと思います。
▼2021年現在は、ドローコードつきのモデルも販売されています
サイズ感として、今回は成人男性でLサイズでしたがちょうどピッタリサイズ。Mサイズだとフィットはするけども少しきつめに感じました。
インナーグローブをつける場合はできるだけ薄めのものを購入し、LLサイズを購入した方がいいかもしれません。
でも全く蒸れなかったのはやっぱりすごい
今回一番驚いたのはテムレスの着用率。冒頭にも書いた通り、もはやテムレスは冬山の定番と言っても差し支えないのかもしれません。
ただ、コスト以上の能力がある反面、低コストなりの弱点があるのもまた事実。-20度以下の気温や、暴風が吹き荒れる厳しい環境ではやや不安を感じると思います。
特に指先は最も凍傷になりやすい部位。行く山や予想される環境下によって使い分けたりインナーグローブを持っていくなどシーンによってうまく使い分けてみてくださいね。
TEMRESの全商品をチェック!
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モデル | TEMRES 01winter | TEMRES 02winter | TEMRES 03advance | TEMRES 04advance | TEMRES 11craftsman |
特徴 | シェルにポリウレタンを採用したインナー一体型防寒・防水グローブ | バックルとドローコードを備えたカフ付きモデル | カフ付き透湿防水グローブ(裏ボアなしタイプ) | 軽く柔らかい 透湿防水グローブ(裏ボアなしタイプ) | 丈夫さとしなやかさを兼ね備えたアウトドア用ワーキンググローブ |
用途 | ウィンターシーズンのアクティビティに | ウィンターシーズンのアクティビティに | 幅広いシーズンのアクティビティに | 幅広いシーズンのアクティビティに | キャンプ・アウトドアの作業時に |
サイズ | M / L / LL / 3L | M / L / LL / 3L | S / M / L / LL | M / L / LL / 3L /4L | M / L |
素材 | 樹脂部:ポリウレタン、繊維部:アクリル・ポリウレタン・ナイロン・その他 | 樹脂部:ポリウレタン、繊維部:アクリル・ポリウレタン・ナイロン・その他、カフ:ポリエステル・天然ゴム | 樹脂部:ポリウレタン、繊維部:ナイロン・ポリウレタン、カフ:ポリエステル・ポリウレタン | 樹脂部:ポリウレタン、繊維部:ナイロン・ポリウレタン | 樹脂部:合成ゴム(ニトリルゴム)、繊維部:ナイロン・ポリエステル・アラミド・金属繊維(ステンレススティール)・その他 |
TEMRES 01winter
TEMRES 02winter
TEMRES 03advance
TEMRES 04advance
TEMRES 11craftsman
【元祖】 防寒テムレス
ショーワグローブ 防寒テムレス