登山でワインを楽しむ

ワイン屋店長が教える山ごはんの楽しみ方!山に合うワインと缶詰10選

いつもの山ごはんにワインをプラスしてみよう!ワインの持ち運び方や時間がたっても美味しいワインの選び方をご紹介します。ホットワインレシピやワインに合う缶詰もあります。マンネリしている人に送りたい、少し違った山ごはんスタイル!

目次

アイキャッチ画像出典:Facebook/Platypus Hydration

”ワイン=でかくて重い”はもう時代遅れ?!

テントとワイン

撮影:hiroko.ozaki

美味しいおつまみとちょっとおしゃれな美味しいお酒!そんないつもと違った山ごはんスタイルを楽しむのにぴったりなのがワインです。ワインを山に上げるなんて、重いし空瓶も残るし、コルクを抜くのも大変そう…と躊躇してしまいがち。今回は山でワインを楽しむためのコツをまとめました。

ワイン用のプラティパスがあるって知ってた?

プラティパスに入ったワイン

出典:Amazon

空瓶の問題とコルク抜きの問題を一気に解決してくれるのがこれ!プラティパスの「プラティプリザーブ」です。飲み終わったら小さく畳んで持ち帰れます。容量は800mlなので、フルボトル1本分がちょうど入るサイズ感。いつものプラティパスと違って注ぎ口が横に付いているのは注ぎやすさのための工夫なんです。

プラティパス プラティプリザーブ

サイズ 14x27cm
容量 800ml

詰め替えなくてもOK!簡易容器のワインもあるよ

パックに入ったワイン

出典:Amazon

とはいうものの、やっぱり重い…という方には、一杯分のワインも発売されています。手で開封できますし、ゴミも少ないので助かります。他にも何種類か簡易容器のワインがありますし、コンビニで手に入るものもあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

登山でもおいしく飲めるワインの選び方 2つのコツ

空気に触れても美味しいワインを選ぼう!

キャンプで晩酌

詰め替えてしまうとどうしても空気に触れることになり、味わいの劣化が心配です。安価なワインでも抜栓後数日経っても味わいの変わらないしっかりした造りのものが多くありますし、高級ワインのようにむしろ抜栓後時間が経った方が美味しく飲めるワインもあります。抜栓後の時間経過を楽しめるものを見つけたいですね。

温度変化に強いワインを選ぼう!

ワインで乾杯

オーガニックワインなどはとてもデリケート。特に抜栓後はきちんと温度管理をしないとどんどん劣化してしまい、飲んでみたらちょっと違う・・なんてことも。また、冷やして飲むのが当然と思われがちな白ワインにも常温の方が華やかなものが多くあります。飲み頃温度にとらわれずに楽しめるワインを見つけましょう。

山で飲みたいホットワインレシピとおすすめワイン5選

ホットワインなら体も心もぽっかぽか!

フルーツ×ホットワイン

出典:PIXTA

<材料>(3人分)
■赤ワイン:350ml
■バナナ:1本
■りんご:1/4個
■マンゴー:1個
■はちみつ:大さじ5
■レモン汁:大さじ3

<作り方>
1)【家でやること】果物を全て切り密封容器に入れ、はちみつ、レモン汁を加えて空気を抜いて休ませる。(最低でも1時間ほど)。
2)ワインと密封容器の中身を全て入れて10分程煮立せる。
3)コップに注いで出来上がり!

【ボーグル ヴィンヤーズ シャルドネ】

この価格帯でこの樽香のシャルドネはかなりのお値打ち!いつもの山ごはんがディナーに早変わりします!冷やしすぎず、むしろ常温の方が香りが引き立つ辛口の白ワインで、抜栓しても2〜3日はへこたれません。

ボーグル ヴィンヤーズ シャルドネ

■色:白
■品種:100% シャルドネ
■産地:カリフォルニア
■ワイナリー:Bogle Vineyards
■アルコール度数:13.5%
■容量:750ml

【ボーグル ヴィンヤーズ エッセンシャル レッド】

こちらもコストパフォーマンス優秀な1本!低価格帯ながら複雑な味わいを持つとても楽しいフルボディの赤ワインです。抜栓したての硬い味わいもいいですが、時間の経過に従ってどんどん表情を変えてくれるので、最後まで飽きさせません。

ボーグル ヴィンヤーズ エッセンシャル レッド

■色:赤
■品種:ジンファンデル31%、プティシラー26%、カベルネソーヴィニヨン24%、シラー19%
■産地:カリフォルニア
■ワイナリー:Bogle Vineyards
■アルコール度数:13.5%
■容量:750ml

【ビエンベビード パエージャ(パエリア)】

パエリアをはじめ、ピザやパスタなど食事とのベストマッチを追求して造られた軽めのロゼワインです。炭水化物中心になりがちな山ごはんとの相性はバッチリ。抜栓後、時間が経つほどに優しい甘味が引き立ちます。ワインが苦手な方にも試してほしい銘柄です。

ビエンベビード パエージャ(パエリア)

■色:ロゼ
■品種:メルロー、モスカテル・デ・グラノ・メヌード
■産地:スペイン
■ワイナリー:BIENBEBIDO
■容量:750ml

【ファルネーゼ ファンティーニ モンテプルチャーノ ダブルッツォ】

ミディアム・ボディの赤ワインです。低価格ながら評論家も認める味わいで、タンニンと果実味のバランスが素晴らしいです。驚くのは抜栓後の味わいの劣化が非常に少ないことで、家庭なら冷蔵庫で5日程度は全く変わらない美味しさが持続します。

ファルネーゼ ファンティーニ モンテプルチャーノ ダブルッツォ

■色:赤
■産地:イタリア アブルッツオ(DOC)
■品種:モンテプルチャーノ ダブルッツオ
■容量: 750ml

【エノテカ ワングラス ヴェルメンティーノ[100ml x 16]】

1杯分(100ml)のワインが個別に紙容器に詰められているので、詰め替え不要のお手軽さが嬉しいです。赤ワイン2種と白ワイン2種が展開されているので、色々な味を少しずつ楽しみたい方にぴったり。調理用にも活躍してくれます。

エノテカ ワングラス ヴェルメンティーノ

■色:白
■品種:100%ヴェルメンティーノ
■産地:イタリア トスカーナ
■容量:100ml x 16

ワインと一緒に食べたいイチオシの缶詰&おつまみ

【K&K 缶つまGROBAL TOUR 小鰯のオリーブオイル】

これは絶品!缶詰とは思えない味の良さでワインがどんどんすすんじゃいます。少し味を変えたくなったらチリパウダーをかけてみて。残ったオイルを熱してパスタを絡めて食べるのもとっても美味しいです。家庭でも美味しくいただけますよ。

K&K 缶つまGROBAL TOUR 小鰯のオリーブオイル

■内容量:85g
■原材料:いわし、オリーブ油、食塩
■原産国:スペイン

【K&K 缶つま コンビーフ ハバネロソース味】

ハバネロと聞いても身じろぎしないでください。コンビーフに少しのピリ辛が加わって、これだけで立派なおつまみになっています。ドライプルーンを刻んで混ぜれば栄養バランスも向上しますし、味わいも本格的に。

K&K 缶つま コンビーフ ハバネロソース味

■内容量:80g
■原産国:日本

 ソル・レオーネ エスプレッソパスタ・ペンネ・フンギ・ポルチーニ

フリーズドライだからと侮るなかれ!ポルチーニ茸の臭みが大人の味わいで、白ワインにぴったりです!調理時間は表示よりちょっと長めがおすすめ。濃い味が苦手な方はお水も気持ち多目にして試してみてください。

ソル・レオーネ エスプレッソパスタ・ペンネ・フンギ・ポルチーニ(90g)

■内容量:90g
■原産国:イタリア

【アキモト パンカン ブルーベリー】

ワインを飲むとパンを食べたくなりませんか・・・?そんな時にとてもうれしいパンの缶詰!おつまみを乗せて食べてもOK!ブルーベリーの酸味と甘味でまた違った味を楽しめます。

アキモト パンカン ブルーベリー

■内容量:100g
■原産国:日本

【共立食品 木の実&フルーツ(トレイルミックス)】

レーズン、いちじく、クルミと、ワインバーにでも入ったかのような組み合わせが嬉しいです!アーモンドも入っているので多目に持って行って行動食との兼用がおすすめ。お砂糖無添加なので安心です。ワインにはドライフルーツがよく合います。

共立食品 木の実&フルーツ(トレイルミックス) 120g

■内容量:120g
■原材料:レーズン(アメリカ)、アーモンド(アメリカ)、いちじく(イラン)、クルミ(アメリカ)、植物油

無事に帰宅するまでが登山。飲みすぎに注意!

体調が悪そうな登山者

山では、麓よりも酸素が薄いため、酔いがまわるのが通常より早いとも言われています。体調や状況、登山計画に少しでも不安がある場合は飲酒を控え、あくまでも”安全に”登山することを忘れずに。怪我や事故を起こしてしまったら元も子もありません。

”登山でワイン”をもっと楽しく

アルプスとワイン

いかがでしたか?ワインは開封するだけで楽しめるとってもお手軽なお酒です。レストランで飲もうとすると少し敷居が高いと思うかも知れませんが、山でのワインはとっても自由!上等なグラスなんて無くても自然の中で飲むワインは一味も二味も違います。お気に入りの1本をザックに入れて、登山シーンでもワインを楽しんでみてくださいね。

【登山時の注意点】
・しっかりとした登山装備で入山して下さい。(登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、帽子、ザック、ヘッドランプ、速乾性の衣類、食料、水など)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!

・山での飲酒は自己責任。体調や状況、登山計画などに少しでも不安がある場合は控えましょう。

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