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山の帆布工房 / NOBISHIROサコッシュ

「それ、どこの?」って聞かれまくった。帆布×ダイニーマの新感覚サコッシュが心地よすぎる理由

『山の帆布工房』、その名前を聞くと、クラシカルな山道具を手掛けているブランドと思うかもしれません。しかし、それは半分正解で、半分間違いです。革職人歴20年のご夫婦が手づくりする道具は、育てる楽しみのある帆布や革と、UL素材のダイニーマやウルトラ・ストレッチ等を組み合わせたモノなんです。

その象徴だと感じたのが、今回紹介する『NOBISHIROサコッシュ』。ダイニーマ製のロールトップ開口部と、パラフィン加工された帆布の本体で構成されたサコッシュです。経年変化を楽しめる丈夫さがありながら、山道具として活用したくなる軽さを併せ持ち、各所に現代的な機能を装えています。

そして今回約3ヶ月間、日常、登山で使ってみてわかったのは、使う人にとっての定番となり得る、伸びしろとつくり手の想いでした!

目次

アイキャッチ画像:ポンチョ

ロールトップ仕様で“ULパック感覚”のサコッシュ

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

2026年の新作ギアを調べていて、友人の山道具好き氏から教えてもらったのが『山の帆布工房』。2025年5月に登山好きな夫婦が立ち上げた”育てる楽しみ”をコンセプトにしたブランドです。

帆布や革といった使うほどに味の出る素材をメインに採用。生地の裁断から仕上げまで、ゼロからふたりで手づくりしているそうです。

その「エイジングを楽しめる道具」たちのなかで、私が「オッ!!」と思わず声を上げて注目したのが、今回紹介する『NOBISHIROサコッシュ』です。

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

NOBISHIROとは「伸びしろ」。開口部がロールトップ式で、収納する荷物に応じて容量を変えられる、ULパック的なサコッシュなんです。

ロールトップ部分は、巻いてストラップ留めするだけでなく、トップにスナップボタンが付いているので、長尺物や一時的にたくさんの荷物を収納する場合には、いっぱいまで伸ばしてボタン留め可能。旅先で小さな買い物バッグとして、トートバッグ的にも使えます。

そのスペックは次の通り。

本体サイズ
縦21×横25×マチ8cm
ロールトップ部分長
14.5cm
重量
約158g
素材
本体:帆布『富士金梅』
ロールトップ部分:Dyneema Composite Fabric 2.92

新しすぎる!帆布×DCFの“クラシカルなのにUL”な組み合わせ

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

本体には、トートバッグ好きなら知っている人も多い、国産最高級帆布生地ブランド「富士金梅」の帆布を採用。しかも単なる帆布ではなく、パラフィン加工という蝋のなかに生地を漬け込む防水加工が施されているもの。小雨程度なら弾いてくれます。

実際、小雨のなか、傘を差して1時間ほど山歩きをしてみましたが、多少の雨が吹きかかってきても問題ありませんでした。

そして、ロールトップ部分には、UL素材としてお馴染みのDyneema Composite Fabric(以下、DCF)を採用。

山道具の素材としてはクラシカルな帆布と、UL素材のDCFを組み合わせるアイデアに、私は「オッ!!」となりました。発想が新しすぎます。固定観念にとらわれない自由さに、私自身の固定観念に気づかされました

手触り感と温かみのある帆布と、無機質ながら紙のようなDCFが組み合わされると、その道具は不思議な佇まいを纏うことに、驚きました。

ちなみに帆布は重いイメージがあると思いますが、このサコッシュの重量は158g。登山で使うのに十分な軽さも備えています。

4〜7Lで想像以上に入る。カメラバッグ感覚の収納力

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

サイズは、サコッシュとしては、少し大きめです。

私が普段サコッシュを選ぶときは、荷物を入れすぎて肩が凝らないよう、あえて容量2L以下の小さめなサイズに絞っています。

でもNOBISHIROサコッシュを山で使ってみて感じたのは、その大きさと仕様が、撮影向きということでした。

ミラーレス一眼&ミニ三脚も収納できた

行動食やドリンクボトル、ウインドシェル、財布、スマホに加えて、カメラやミニ三脚も収納でき、サコッシュとしては大きめですが、小さめのカメラバッグ的です。

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

愛用しているちょっと大きめのミラーレス一眼も余裕で収納できました。小雨程度なら弾く本体の帆布は薄手ですが、化繊素材のようにペラペラではないので形を保持。歩きにくさもなく、揺れも最小限。カメラを収納して、安心感があります。もし衝撃が心配なら、手ぬぐいをクッションにすればいいかなぁと考えました。

なにより、サッと胸前からカメラやスマホ、そしてミニ三脚を取り出せるので、撮影がスムーズに行えます。特にミニ三脚は、いつもはパックのサイドポケットに収納することが多く、取り出しが億劫に感じることもあるんですよね……。NOBISHIROサコッシュなら、解決です!

使い勝手が変わる。チェストバッグ化も可能

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

さて、胸前から荷物を取り出せるのがいい、と感じたので、チェストバッグ化できないかとやってみました。

付属されるショルダーベルトは、フックとD環で接続されているので、簡単に取り外せます。そしてそのフックは、バックパックのショルダーハーネス側に装備されている環やデイジーチェーンと連結することが可能です。

上画像の黄色矢印部分が、フックと環で連結させたところです。

急登では揺れが気になった。胸前接続でかなり改善

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

このチェストバッグ化。山でテストしてみると、ショルダーベルトで肩掛けした状態よりも、やや揺れが気になりました。そのため、片手で揺れを抑えながら、登り、下りました。

が、収納物次第、緩やかな登山道であれば、気になりません。テストした際は、上画像の通り、かなりの急登だったので、揺れが大きかったのかもしれません。

さらに、接続した箇所が、胸前ではなく、腹前だったことも影響していたようです。後日、バックパックを変えて、胸前に接続してみると、揺れはかなり収まりました

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

カメラバッグ、さらにはチェストバッグと、自分なりの使い方を試せるNOBISHIROサコッシュは、余白のある道具。開口部だけでなく機能的にも「伸びしろ」があります!道具好きは、使って、楽しいですね。

ブランドのコンセプトの”育てる楽しみ”は、経年変化に加えて、自分なりの機能の磨き込みを意味しているようにも感じました。

快適に使うなら“ストラップ短め”が正解

山の帆布工房 NOBISHIROサコッシュ
撮影:ポンチョ

自分に合わせるという点ではもうひとつ。登山で使う際には、ショルダーストラップの長さの調節が必要です。
容量十分なNOBISHIROサコッシュは、その大きさゆえに、登りで大きく足を上げると、サコッシュと足が当たってしまうんです。

それがちょっと煩わしいのですが、ベルトを短めに設定すれば、ほぼ解決できます。形がヨコ型ではなく、タテ型のサコッシュでは、ストラップ長は短めが必須です。

また身体の小さな人も、いつもより短めがよさそうです。

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