星野道夫とは?

1996年8月8日、テレビ番組の取材のため、ロシアのカムチャツカ半島南部のクリル湖畔に設営したテントにいたところ、明け方4時頃にヒグマに襲われ死去。43歳。
没後20年が経ち、改めて今「星野道夫の世界」が注目されています。今回は、星野道夫の魅力とおすすめの写真集や本をご紹介します。
星野道夫の写真の魅力とは
1.一瞬をとらえている

2.人がいない野生の大地

3.動物達の表情の豊かさ

星野道夫のおすすめ写真集5選
星野道夫の写真集は、多く出版されていますが、人気の写真集をご紹介します。写真だけではなく、写真とエッセイの写文集は、よりいっそう星野ワールドに引き込まれていくのでおすすめです。アラスカ―極北・生命の地図
1989年、第15回木村伊兵衛賞を受賞した写真集です。アラスカの大自然を背景に、グリズリー、カリブーらの動物のダイナミックな姿が映し出されています。星野道夫が、生命力に溢れる野生動物の写真と文で、人間の生きる意味や、本来の姿を探すヒントをくれ、自然の大切さを教えてくれる。生きる力と勇貴を与えられる一冊。考え、悩む、思春期の人たちや生きる意味を見失いかけた中年の人たちにもおすすめ。
出典: Amazon
アラスカ永遠なる生命(いのち) (小学館文庫)
アラスカの大自然の写真とエッセイが紹介されている写文集。写真集よりも小さいサイズ(15 x 10.6 x 1.6 cm)で持ち運びしやすいです。文章と写真で表現される臨場感が、星野道夫の世界をさらに広げています。本書は星野道夫氏の1981〜1996年の発表作品から,写真集とエッセイ集を各4作づつ文庫版に再編集したものです。掲載されている写真は大判である元作品の方に軍配が挙がります。しかし,各元作品の一部分とはいえ,これだけの写真とエッセイをこの値段で手に取れるようにしたのは小学館文庫の功績でしょう。写真集は写真の迫力もあり,内容が素晴らしいのですが,やはり何冊も購入する場合には値が張ります。その点で,本書は対費用満足度が著しく高いと言えます。(一部抜粋)
出典: Amazon
星の物語 Alaskan Dream 1
アラスカに魅了され写真家として19年間アラスカの自然を撮り続けた星野道夫。その作品のなかから、雪原に生きるアザラシやシロクマなどありのままの姿をとらえた傑作写真を集めた一冊。最初から最後のページまで、とにかく溜息の連続でした。個人的には白くまが好きで購入したのですが、白くま以外の写真も全て素敵です。大型版なので、単行本やポストカードにはない迫力と魅力があるのもポイントだと思います。星野道夫氏の作品はいずれ全て揃えたいのですが、これは絶対外せない一冊です。
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アークティック・オデッセイ―遥かなる極北の記憶
極北の自然は感動に満ちている―美しい北極圏の動物たち、遥かなる大地と海、生命力あふれる十二か月の写真集。3月のタテゴトアザラシ、夏のザトウクジラなど月ごとに映し出される動物たちを優しく澄んだ眼でとらえた、星野ワールドの最高峰です。極北の地の十二ヶ月をエスキモー語で巡りながら、その美しくも厳しい大自然の移り変わりと、その真只中で主役を張って逞しく生きる動物達をカメラに収めた星野道夫さんの最後の写真集。それは二月の凍てつく風景からはじまり、月ごとに彼の書いたエスキモーの小さな物語が添えられています。生きるとは、命とは何だろう?又、孤独とは?死とは何だろう?彼はそのような問いかけの多くを語りません。しかし多くの人はこの写真を鑑賞する時、そのようなメッセージを感じるのではないかと思います。それはある一つの答えを導くものではないかもしれない、しかしそれは自分を見つめ直す充実した『問い』です。(一部抜粋)
出典: Amazon
新装版 Alaska 風のような物語
アラスカの自然とエッセイの写文集。星野氏が撮影した生き生きとした野生動物、また、アラスカで生きる先住民の人々との付き合いを通して、生まれた温かい言葉の数々が紹介されています。美しい写真と星野氏の飾らない言葉が読者の心を豊かにする一冊です。作者のことを亡くなられた後に知りました。しかし、彼の作品はTV番組など様々な場面で見ていたのですね。写真の迫力、優しい文章。ずっと大切にしたい本をこの世に残してくれた作者に、ただただ、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう、星野さん。
出典: Amazon
星野道夫のおすすめエッセイ集5選
星野道夫が過ごしたアラスカの世界で紡いだ言葉のひとつひとつに、読者の心は豊かになっていきます。自分の人生を見つめたい時、心が疲れている時に読むと、道がすっと見えてくるかもしれませんよ。旅をする木 (文春文庫)
1978年に初めて降り立ったアラスカの雄大な大地と海、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様、出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活などを綴った33篇を収録。何度、この本を読み返しただろう。初めて読んだのは高校生の時だったと思う。息のつく間もない生活を余儀なくされる東京で思春期を迎えていた僕は、星野さんの言葉に出合って救われた思いがした。写真もそうだけれど、星野さんの文章も優しい。しかし、それは甘やかすような優しさではない。自然の優しさがそうであるように、強さをも内包した優しさなのだと思う。この本にはいくつもの心温まる物語が収録されている。そして、それらの物語に加え、いくつもの素敵な言葉がさらなる彩りを添えている。(一部抜粋)
出典: Amazon
とんぼの本 星野道夫と見た風景
星野道夫と妻・直子氏の文章と写真がまとめられた一冊。夫人から見た星野氏の違った一面を垣間見ることのできる唯一の本。星野氏との出会い、年の差結婚、アラスカでの生活など、短くも温かい二人の生活・愛が感じられる本です。愛情いっぱいの本です。それは、星野道夫のアラスカへの愛であり、家族への愛であり、友人たちへの愛であり、そしてそれらを温かく見守ってきた星野直子のそれらすべてへの、そして、言うまでもなく、夫である道夫への愛です。
道夫の写真とエッセイからの抜粋、そして直子の回想の三者がいかに見事なハーモニーを歌い上げていることか!
「クマを許せないと思ったことはない」「なぜなら、道夫さんの表情には、苦痛の影が少しもなかったから」夫は自然を愛しおのれの死をも受け容れたのだと悟り、自分もそれを受け容れようとする強さや夫への揺るぎない信頼と愛情がこの言葉に込められているように思います。
出典: Amazon
長い旅の途上 (文春文庫)
きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ―。過酷な自然のなかで生きる星野氏が見つめた人々の暮らしや動植物、そして極北の大地。人生の豊かさとは、人間の幸とは、いま改めて問いかけてくれます。装丁がとってもよかったので思わず読みはじめました。星野さんの周りを取り囲む「自然」「人間」「動物」「植物」すべてのものとのあたたかい交わりが、ゆっくりゆっくりと私の心を溶かしていきました。
この宇宙の中でのひとつひとつの出会い、そして今そこにあるそのままのもの、がとても大切なことなんだと感じられる。。そんなやさしさと強さを持った素敵な本です。
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ノーザンライツ (新潮文庫)
ノーザンライツとはオーロラのことで、アラスカの空に輝く北極光のことです。アラスカの自然を深く愛し、悠久に流れるアラスカの時間を愛し続けて逝った著者の渾身の遺作。カラー写真多数収録。図書館でふと手にして読み始めたら、すぐに引き込まれてしまいました。著者に関しては、アラスカに詳しい写真家さん、というくらいの認識しかなかったのですが、その卓越した文章力に唖然!「本当に写真家の人が書いたの?作家じゃなくて?」という感じでした。 アメリカの経済社会に組み込まれ変貌しつつあるアラスカを愛し、そこで生きていく人々の心の機微がとても丁寧に描かれていて、繊細なのに圧倒される、とてもパワフルな本です。アラスカの自然の描写も美しく、写真も多く載っていて興味深く読みすすめられます。 (一部抜粋)
出典: Amazon
魔法のことば (文春文庫)
十代でアラスカに惹かれ、アラスカのシシュマレフ村に手紙を書きホームステイした話など、若い人や自然が好きな人に向けて講演した話をまとめた一冊。星野道夫さんの作品は写真も文章も大好きなので、求めました。講演集を読むと、星野さんは講演ではいつも大体同じエピソードをお話になっていたようですが、それだけに、アラスカという地で自然と人々に向き合ってこられた星野さんが、余計な物をそぎ落として真実の言葉だけを伝えようとしていらしたのがよく分かります。野生の熊に出会ってしまうことについても語られていて、涙が出そうになりました。
出典: 楽天みんなのレビュー
星野道夫カレンダー
2018カレンダー 星野道夫 【Northern Dream】
写真家・星野道夫の選りすぐった写真から作られたら2017年カレンダー。六曜付き、書き込みスペースも大きくて使いやすいです。厳しく雄大な自然に生きる動物たちや幻想的なオーロラなど高画質・高精細で印刷されているので迫力があります。星野道夫没後21年改めて星野ワールドに触れてみよう

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