ローンピーク9+|
アルトラの代名詞、進化したベストバランスモデル

「ローンピーク」は、アルトラを象徴するアイコンモデル。幾度ものアップデートを経て進化を続けてきたその最新作が、2025年に登場した「ローンピーク9+」です。軽やかで自然な履き心地が魅力で、山をとことん楽しめるバランスの取れた一足に仕上がっています。
「ローンピーク9+」はこんなシーンにおすすめ
- 日帰り登山や軽めの縦走
- テント泊を伴うUL装備の山行
- 林道、未舗装のロングトレイル
- 旅先でのアクティブシーン
もっとも自然な履き心地は、まさに「素足感覚」

スタックハイトは25mmと、3モデルの中では最も薄い仕様。とはいえ、履いてみると“薄さ”は感じにくく、適度なクッション性がしっかりと伝わってきました。
中でも特筆すべきは、その素足に近い自然な足運び。衝撃をほどよく吸収しながらも、地面をつかむような感覚が得られるのは、ローンピークならではの魅力だと感じました。

ミッドソールには、クッション性と反発性を両立した独自素材「ALTRA EGO(アルトラ イゴー)」を採用。適度な厚みで地面の感覚もつかみやすく、岩場や細いトレイルでも安定感と安心感のある歩行ができました。
ライター橋爪
3モデルの中でももっとも自然な足運びが印象的でした。この一足に“アルトラらしさ”が詰まっています。
耐久性の高いアッパー構造とトゥガード

あらゆるフィールドで信頼できるタフさも、ローンピークの大きな魅力です。アッパーには、耐久性に優れたリップストップメッシュを採用し、アクティブな山行でも安心して使えます。

さらに「9+」では、トゥガードが二重構造にアップデートされ、つま先をより広い範囲でカバー。石や木の枝との接触など、不意の衝撃からしっかりと足先を守ってくれます。
ビブラムへの進化で、安定のグリップ力

アウトソールには「Vibram® MegaGrip(ビブラム メガグリップ)」を採用。「9+」へのアップデートに伴い、従来のオリジナルソールから変更されました。
実際に使ってみると、「さすがビブラム」と思わせてくれるグリップ力。濡れた路面でのテストはできなかったものの、岩場や木の根でもしっかりと食いつく安心感がありました。
ビブラムというと比較的硬めのソールのイメージもありますが、硬すぎず柔らかすぎずであらゆる地形にフィットする印象。足裏感覚にも優れているので、岩の多い地形でもその使いやすさを実感できそうです。
アルトラ ローンピーク 9+(メンズ)
重量 | 327.7g |
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サイズ | US7(約25cm)〜US13(約31cm) |
カラー | 全6色 |
▼ウィメンズモデルはこちら
ティンプ 5|
長距離も怖くない。走れて、歩けるオールラウンダー

「ティンプ 5」は、軽量性とグリップ力を高めた、オールラウンドなシューズ。快適な履き心地と信頼できる安定感を兼ね備えた一足です。2024年のモデルチェンジでは、軽さ・グリップ・フィット感のすべてが大幅にアップデートされ、より完成度の高い仕上がりとなりました。
「ティンプ5」はこんなシーンにおすすめ
- ロード〜トレイルを伴うトレイル歩き
- アドベンチャーレース
- ハイキングや軽登山
- 初めてのアルトラシューズに
足と一体になるようなフィット感

3モデルの中で、もっともトレッキングシューズのような堅実さを感じたのが、ティンプ5でした。その大きな理由がフィット感の良さ。アルトラらしいつま先の自由度はありながらも、しっかりとシューズが足を包み込んでくれている感覚があります。
その理由の一つが、細めの足型を採用していること。
本製品は、スタンダードフットシェイプが使われており、ローンピークやオリンパスと比べて幅が狭い設計になっています。これにより、着地時のバランスがより安定し、長時間の使用でも脚がぐらつきにくい安心感もありました。
ライター橋爪
ローンピークやオリンパスと比べると、サイズ感がややタイトな印象です。
同じサイズであっても、フットシェイプによってフィット感は変わってくるので、やはり実際に店舗で履いて選ぶのが安心ですね。
ローンピークより厚く、オリンパスより軽快な中間モデル

スタックハイトは29mmで、ローンピークとオリンパスの中間に位置します。クッション性は申し分なく、物足りなさを感じることはなし。踏み込むたびに伝わる心地よい反発が、歩くことの楽しさを感じさせてくれました。

ミッドソールは「ALTRA EGO MAX(アルトラ イゴー マックス)」を搭載。ローンピークよりも反発力に優れたミッドソールが採用されています。着地の衝撃をしっかり吸収し、反発力へと変換。厚みのあるソールはクッション性と戻りの良さを両立し、長時間の使用でも快適です。
ロード〜トレイルをつなぐようなコースにベスト

こちらもアウトソールには「Vibram® MegaGrip(ビブラム メガグリップ)」を採用。天候に左右されず、乾燥したトレイルから濡れたトレイルまで確かなグリップを発揮してくれます。
ラグパターンはローンピークやオリンパスと比べると細かく、横にかかる力で粘り強さを見せてくれる印象でした。

さらに重量は片足277g(メンズ/28.5cm)と軽量性も魅力。前作から30gもの軽量化に成功しています。
軽量で通気性にも優れたメッシュ素材のアッパーは耐久性も十分。木々や石との衝突、擦れなどでも安心の強度を持っています。
ライター橋爪
今回使用した新色の「オールブラック」は、普段使いもしやすいシックなデザインでした。
街も、ロードも、トレイルも、オールラウンドに使える一足です!
アルトラ ティンプ 5(メンズ)
重量 | 277g(Mens US10.5 / 28.5cm) |
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サイズ | US7(25cm)〜US12.5(30.5cm) |
カラー | 全10色 |
▼ウィメンズはこちら
オリンパス 6|
圧倒的クッションで、長距離トレイルも快適

アルトラ史上最大の33mmヒールスタック&ゼロドロップを誇る、「マキシマムクッション」のトレランシューズです。広大なトゥボックス、安定したグリップ力のアウトソール、ゲイター対応など、ウルトラ距離でも快適さを追求した、頼れる一足です。
「オリンパス6」はこんなシーンにおすすめ
- 長時間&長距離のロングトレイル
- 足裏へのダメージを避けたい方、リカバリー目的の山行
- 重すぎない荷物でのテント泊登山
厚さ33mm。文句なしの最強クッション!

これまでの2モデルも十分にクッション性は高かったものの、やはりオリンパス6は群を抜いています。わずかに浮いているような独特の感覚もありつつ、着地の衝撃が優しく包み込まれるように抑えられているのを実感。足への負担も感じにくく、新鮮で印象的な履き心地でした。
広く作られた底面が安定感を生む

オリンパス6が台形のように底が広がっている形状になっているのがわかる(左からローンピーク9+、ティンプ5、オリンパス6)
そうなると「足裏感覚も鈍いのでは?」と思われるかもしれません。たしかにローンピークと比べるとダイレクトな接地感は控えめですが、オリンパス6独自の広がりのあるソールデザインに加え、ゼロドロップ構造やフットシェイプの恩恵もあって、見た目以上の安定感がありました。
ライター橋爪
ミッドソールには軽量な圧縮型EVA素材が採用されています。柔らかすぎず、ほどよい弾力と柔軟性がある印象です。
長時間の歩行をサポートする機能

シューズの内側面には、足が接地した際に内側へ過度に倒れ込みやすい方や、疲労によって安定性が低下し内側に倒れやすくなった場合に備え、「ガイドレイル」というサポート機能を搭載。長時間の移動においても、足の安定を支えてくれやすくなります。

メッシュ素材のアッパーは通気穴が多く設けられ、シューズ内の蒸れを的確に排出。またトゥガードは旧モデルよりも範囲を広げた設計になっており、つま先の衝突によるケガのリスクを軽減します。
二股のアウトソールが地面の変化を捉える

アウトソールは、ローンピーク9+・ティンプ5と同じ「Vibram® MegaGrip(ビブラム メガグリップ)」が採用されています。面白いのが、アウトソールが足の真ん中あたりからかかとに向かってぱっかりと二股に分かれていること。
これにより、どちらか一方に荷重がかかったとしても、もう一方がそれを支えるような仕組みが生まれます。凹凸した地面であってもグリップとバランスを損なわない設計になっています。
ライター橋爪
普段からトレイルを歩き慣れている、中級者以上の方に向いているシューズだと感じました。
初心者の方が履くと、足裏の感覚が掴みにくく、また高いクッション性も過度になってしまう可能性も。
まずは他のアルトラシューズから履いてみるのが良いでしょう。
アルトラ オリンパス 6(メンズ)
重量 | 345 g(Mens US10.5 / 28.5cm) |
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サイズ | US7(25cm)〜US13(31cm) |
カラー | 全7色 |
▼ウィメンズはこちら
アルトラのシューズで山を楽しもう!

アルトラで人気の3モデル〈ローンピーク・ティンプ・オリンパス〉は、それぞれに個性がありながらも共通して「素足感覚」 「高いグリップ力」 「快適な履き心地」を兼ね備えた優秀なシューズでした。
- 軽快さを求めるなら「ローンピーク」
- オールラウンドに使える「ティンプ」
- 長距離や重装備には「オリンパス」
と、用途に合わせて選べるのも魅力。
登山靴の新たな選択肢として、アルトラのトレイルランニングシューズを取り入れてみてはいかがでしょうか。