虫が避ける理由ってなに?ニオイや肌への安全性は?

「着るだけで防虫できる」というのは、そもそもどういう仕組みなのでしょうか?ニオイや肌への刺激など安全性も気になりますね。
こたえは「虫が嫌がる成分」が染み込んだ生地

一般的な虫よけスプレーは虫の感覚を混乱させる成分が含まれており、虫が人や動物を見つけにくくすることで、寄ってこないようにしています。
一方アームカバーの防虫効果は、”虫が触れると逃げていく”という仕組みで実現されています。
ミレー|インセクト バリヤー アーム カバー
虫が触れるのを嫌がる特殊な接触忌避剤(ペルメトリン)を生地に特殊加工しています。
これにより、虫が生地に長く留まるのを嫌がり、触れると刺す前に逃げていきます。無臭で、天然の忌避成分と類似成分なので、肌にも安心です。
フォックスファイヤー|SCエルゴアームカバー
有機エステル系という、虫が嫌がる化学的な刺激を与える物質をナノレベルで生地に接着。虫が生地に触れると触覚と足の先にある感覚器官でこの成分を感知し、逃げてゆきます。無臭で、厳しい毒性テストもクリアしています。
おたふく手袋|バグクリア アームカバー
生地の染色段階で、天然成分由来の殺虫剤(ピレトリン)を練りこみ、蚊を寄せ付けにくい仕組みになっています。ほぼ無臭で、パッチテストもクリアしています。
洗濯しても防虫効果は続くの?

ミレーは洗濯耐久性の回数の公表はありませんが、いずれのアイテムも洗濯耐久性があり、一定回数の洗濯を繰り返しても防虫効果が長持ち。持続性の高い非揮発性タイプの防虫剤を特殊な接着技術を用いて生地そのものに加工しているため、数回程度の洗濯では成分が落ちない仕組みになっているのです。
ただし、効果を持続させるためには指示通りにお手入れすることが大切。取り扱い表示の洗濯方法をよく確認しましょう。
効果は本当?虫が多い場所で検証!

仕組みは理解したけれど、生地は無臭で肌触りもいい……本当に効果があるのでしょうか?
実際に効果を体感したくて、蚊の多い公園で各アームカバーの防虫効果を検証してきました。
蚊が活発になる夕方に茂みの近くで15分間滞在したところ、無防備な額や薄手の衣類の上からは7箇所以上も刺されるハメに……。
一方でアームカバーはというと、どのアイテムも腕に蚊が一瞬止まるものの、すぐに離れる様子が確認できました。結果として、ミレーとフォックスファイヤーのアームカバーでは各1箇所ずつ刺され、おたふく手袋は生地が厚めなこともあるのか1箇所も刺されませんでした。
100%ブロックとは言えないものの、防虫効果は明らかに感じられました!
選び方のコツはフィット感!失敗しないアームカバーの選び方&使い方

特徴の違う3アイテムを山で使用してみて、自分にあったアームカバー選びに重要なポイントはなんといっても”フィット感”だと思いました!
フィット感が強すぎると血行を妨げますし、ゆるすぎると動いているうちにずり落ちてしまい着用し直すことがストレスになります。
また、半そでとアームカバーの間に素肌が露出していると、そこだけ日焼けや虫に刺されてしまう恐れも。半そでの下にアームカバーが少し重なるくらいの長さがあると安心です。
「着るだけ」で夏山ストレス激減!防虫アームカバーが超優秀

汗、日差し、虫——夏山の三重苦をスマートに防ぐのが今回ご紹介した「防虫機能つきアームカバー」!高機能なモデルを選べば、ただ着るだけで登山中の快適さと安心感がぐっと高まりますし、日焼け止めや虫よけスプレーを何度も付け直す手間も省くことができます。
この夏はアームカバーで、もっと自由に山を楽しんでみませんか?