さあ、山小屋泊!でも、ちょっと待って

昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、登山においてもコロナ対策が推奨されています。三密をできるだけ避けることはもちろん、山小屋などではマスクやネックゲイターなどの装着必須とお願いしている場所も多くなっています。
山小屋に泊まる際も、感染対策用品の持参が推奨されています

山小屋も様々なコロナ対策を行っており、特に宿泊する際の寝具に関しては、体に触れる部分のアイテムに関しては登山者自身での持参をお願いしているところも多くあります。
【北穂高小屋】
おすすめするもの
「ウェットティッシュ」「密閉できるビニール袋」「インナーシーツ」
※紙の枕カバーや襟布を用意しておりますが、より安心を求められる方はインナーシーツなどご持参下さい。
引用:北穂高小屋公式サイト-ニュース
【涸沢ヒュッテ】
紙の枕カバー、襟布をご用意いたしますが、より安心を求められる方はインナーシーツ等ご持参ください。
引用:涸沢ヒュッテ公式サイト-宿泊案内
【西穂山荘】
インナーシーツ・シュラフカバー・シュラフ等をお持ちの方は、なるべくご持参ください。
引用:西穂山荘公式サイト
つまりシュラフやインナーシーツなど、コロナウイルス対策品の持参は、必須と言ってもいい現状なのです。
シュラフ・インナーシーツ・シュラフカバーどれにする?

| ①シュラフ | いわゆる寝袋で、寝具。 夏用から厳冬期用まで様々なモデルがあります。 |
|---|---|
| ②シュラフカバー | シュラフの防水性や保温性を向上させるもので、一般的にはシュラフの外側に重ねて使います。 裏地があるため、単体で使用できるモデルも。 防水性がある生地を使用しているため、生地は少し固く、通気性はあまりありません。 |
| ③インナーシーツ | シュラフの防水性や保温性を向上させるもので、一般的にはシュラフの中に重ねて使います。 薄く柔らかい布でできているため、軽量でコンパクト。 インナーシュラフ、トラベルシーツとも呼ばれます。 |
その中でも今回おすすめしたいアイテムが「インナーシーツ」です。

山小屋で布団が借りられるのか、何も借りられないのか、また天気や気温によっても当然持参するアイテムは変わってきますが、寒くない時期の山小屋泊において携行性とコロナ対策として考えた場合、インナーシーツはおすすめのアイテムです。
※なお、山小屋によって求められる装備は様々です。例えば、以下の七丈小屋のように、シュラフカバー、インナーシュラフは不可の場合もありますので、事前に必ず確認お願いします!
【七丈小屋】
シュラフ(インナーシーツ、シュラフカバーは不可)をご持参ください。
引用:七丈小屋公式サイト-七丈小屋からのお願い
夏の山小屋泊ならインナーシーツがおすすめ
【おすすめの理由1】 軽量かつコンパクト

シュラフはかさばり重いのが難点。山に携帯するなら軽量かつコンパクトなものがいいですよね。
多くのインナーシーツは500ccペットボトルぐらいの大きさなのでコンパクトで携帯に便利です。
【おすすめの理由2】 洗濯も簡単!

清潔を保つためには、手軽に洗えることが大切。シュラフやシュラフカバーは様々な加工がされており、洗濯する際少し大変。その点インナーシーツは、通常の衣類にように手軽に洗うことができます。(一部を除く)
【おすすめの理由3】 適度な保温性

アイテムによって多少の差も有りますが、インナーシーツには保温性があるものも。夏でも高山の山小屋はかなり冷え込むので、1枚あればとても安心です。
【おすすめの理由4】 肌触りがいい

インナーシーツ最大のメリットはこれでしょう。もともとシュラフの寝心地をアップするためのもののため、肌触りが良く汗をかいても肌離れがいい生地を使っています。
【おすすめの理由5】 用途が広い

インナーシーツには登山以外にも多くの用途があります。
例えば、海外旅行のベッドはあまり清潔ではないことが多いので、インナーシーツで体を包むと安心。また適度な保温性があるので、夏の海のキャンプやフェスなどの寝具として十分な場合もあります。
もちろん本来の目的であるシュラフのインナーに使えば、使用可能温度帯がグンと広がりますよ。
インナーシーツは2種類のスタイル

封筒型はアイテムによっては頭までカバーしきれないので、よりコロナ対策したい人はその点もチェックしてみてくださいね。
| ①マミー型 | ②封筒型 | |
|---|---|---|
| メリット | サイズが小さくなるため、 封筒型より軽量コンパクトになる。 隙間が少ないため保温性に優れる。 | 足元が広く全体的にゆったりとしているため、 シュラフに慣れてない人には向いている。 |
| デメリット | 足元が狭くなっているため、 慣れていないと窮屈に感じることもある。 | サイズが大きくなるため、軽量コンパクト性はマミー型に劣る。 |
今回はこちらの7種類のアイテムについて、重量が軽い順に紹介します。
それぞれ魅力が異なるので、シーンに合わせて探してみてください!
①138g|最高の肌触り!【SEA TO SUMMIT】シルクブレンドライナー マミー(マミー型)
今回紹介するインナーシーツの中では、最も軽量、しかも、最も高価です。高級な寝具のシーツによく使われるシルクを使用し、化学繊維にありがちな静電気や汗のべたつきが無く、シルク独特の滑らかな肌触りと吸湿性が特徴。シルクなのでメンテナンスにちょっと気を使いますが、とにかく寝心地重視、気持ちよく眠りたい方にはおすすめです。
シートゥーサミット シルクブレンドライナー マミー
| 素材 | Thermolite®72% ナチュラルシルク28% |
|---|---|
| 重量 | コンパクト:138g スタンダード:154g |
| 使用サイズ | コンパクト:幅80×長さ184cm スタンダード:幅80×長さ206cm |
| 収納サイズ | コンパクト:縦8×横12×奥行6cm スタンダード:縦10×横12×奥行6.5cm |
| 価格(税込) | ¥15,840 |
②195g|ちょうどいい暖かさ【mont-bell】ウォームアップシーツ(マミー型)
夏の高山や春秋の中低山の山小屋では、意外と冷え込み「寒くて眠れなかったー」なんて人も結構います。山小屋の寝具だけでは、寒そうでちょっと不安という方には、こちらがおすすめ。暑すぎず、寒すぎず、そしてなんと言っても軽くてコンパクト収納!バックパックの片隅にちょうどいいシーツです。
③241g|コスパ最高!【mont-bell】キャンプシーツ(マミー型)
高価なシルクシーツの後は、最も低価格。コストパフォーマンスに優れたインナーシーツです。特筆すべき機能はありませんが、気を使わずに使いたい人や、山小屋の感染症対策でとりあえず用意したい方へ。前述のウォームアップシーツとほぼ同じサイズで保温性はあまりありませんが、衛生対策だけならこちらがおすすめ。
④248g|寒い時も暑い時も!【SEA TO SUMMIT】 リアクターライナー マミー(マミー型)
身体が発する赤外線を吸収/反射するThermolite®Proを使用。肌寒い時は適度に保温し、暑い時は単体での使用で快適な睡眠を得られます。限られた予算内でオールシーズン対応する1枚が欲しい人におすすめです。
SEA TO SUMMIT リアクターライナー マミー
| 素材 | ポリエステル(100%Thermolite®Pro50%/Thermolite®EcoMade50%) |
|---|---|
| 重量 | 259g |
| 使用サイズ | 幅80×長さ206cm |
| 収納サイズ | 縦11×横15×奥行7cm |
| 価格(税込) | ¥10,120 |
⑤282g|フード付きの封筒型【mont-bell】 ファミリーバッグ シーツ(封筒型)
足元ゆったりの封筒型ながら、頭をすっぽりかぶれるフード付き。寝袋の汚れを気にせず、快適に眠れます。気軽に洗濯ができるので、清潔重視の方におすすめです。
⑥330g|虫対策なら【Foxfire】SCボックスシーツ(封筒型)
Foxfireと言えば防虫機能の「スコーロン」。このSCボックスシーツもスコーロンを使用しています。
山小屋は自然の中にあるがゆえに、それなりに虫がいることは当たり前。でも、やっぱり虫は嫌なものですね。ウイルス対策と共に虫対策もしたいならこれ。枕ポケットもあるので枕の衛生対策もできます。
フォックスファイヤー SCボックスシーツ
| 素材 | トランスウェット®スコーロン®(ポリエステル100%) |
|---|---|
| 重量 | 340g |
| 使用サイズ | 215×80 |
| 収納サイズ | ー |
| 価格(税込) | ¥13,200 |
フォックスファイヤー SCボックスシーツショートサイズ
| 素材 | トランスウェット®スコーロン®(ポリエステル100%) |
|---|---|
| 重量 | 320g |
| 使用サイズ | 195×80 |
| 収納サイズ | ー |
| 価格(税込) | ¥12,100 |
⑦344g|初心者向き【mont-bell】レクタングラーシーツ(封筒型)
頭部分をカバーし、襟元部分を折り返せるので、布団に極力触らないようにすることができます。リーズナブルなうえ、封筒型でゆったりとしているので初心者におすすめ。
今回紹介したインナーシーツの比較表です。
インナーシーツで積極的に衛生対策を

もともと、シュラフ・インナーシーツ・シュラフカバーはアウトドアで寝るためのアイテム。しかし新型コロナウイルス感染拡大以降、今や山小屋に持参する必須アイテムになりました。コロナ対策としては他にも色々なアイテムがありますが、携行性や使い勝手の観点から、今回はあえてインナーシーツをおすすめしました。
私たち登山者も積極的に衛生対策し、山小屋で感染者やクラスターが発生なんて絶対に無いようにしたいですね。
