ダウンメーカーの技が光る!ナンガ史上初の「独自素材シェルジャケット」を徹底レビュー

2020/08/25 更新

<NANGA(ナンガ)>と言えば、寝袋やダウンジャケットをイメージする人が多いのではないでしょうか。そんなナンガからオリジナル素材「オーロラテックス」を採用したシェルジャケットが初リリースされました!シェルを実際に山で使用して、その機能を確かめてみました。ダウンメーカーが放つシェルの実力は如何に?!


ナンガ独自素材の3レイヤーシェルが初リリース!

滋賀県に本社を置く国内屈指のダウンメーカー<NANGA(ナンガ)>。寝袋やダウンジャケットなどの高品質なダウン製品を代表に、さまざまなアパレル製品を展開するアウトドアブランドです。

そんなナンガから、幅広いアウトドアシーンで活躍する高機能シェルジャケットがリリースされました!

出典:NANGA公式オンラインショップ 作成:筆者
それがこちらの「オーロラ3レイヤーフィールドシェルジャケット(以下、オーロラシェル)」。ナンガ独自の防水透湿性素材「オーロラテックス®︎」を採用した3レイヤーのシェルジャケットです。

高機能ウェアにも力を入れているナンガですが、実は同素材を使用したシェルジャケットは史上初!まずはその機能をチェックしてみましょう。

オーロラテックス®︎とは?

作成:筆者(生地の構造はイメージです)
オーロラテックス®︎は「雨を防ぎ、水蒸気を通す」素材。ナンガの寝袋やダウン製品の外生地にも使われています(※1)。

表地には多孔質ポリウレタン防水コーティング素材を採用。中間層に独自開発メンブレンを使用し、肌に一番近い裏地には肌触りの良い生地を裏打ち。耐水圧20,000mm、透湿性8,000g/㎡ 24h(A-1)の防水透湿性機能を実現した高機能素材です。

ダウンメーカーが放つ史上初のシェルジャケットと聞いたら、試さずにはいられません!

ということで、実際に山で使ってみました。
※1)寝袋、ダウンジャケットに採用されているオーロラテックス®︎は「2レイヤー」です。

小雨の降る夏山で実力を試してみた!

撮影:筆者
▼検証時期・場所▼
時期:7月下旬
場所:長野県 守屋山(標高1,631m)往復3時間の登山
 
▼検証時の気温▼
気温:20℃前後
風速:山頂で2〜3m程度
 
▼検証時のレイヤリング▼
ベースレイヤー + オーロラシェル
梅雨が長引く7月下旬に検証を実施。悪天候を期待して山へ行ったものの、結果は小雨で終わってしまいました…。とはいえ製品の実力を確かめるには充分な材料が得れたかと思います。

それではレビュースタートです!

結論:幅広いアウトドアシーンで活躍する高機能シェルだった

撮影:筆者
今回、オーロラシェルを着てみて「いろんなアウトドアシーンで活躍する快適シェルだとを感じました。

具体的に印象的だった特徴は以下の通り。
①ファッション性のある、着こなしやすいデザイン
②収納力のある4つのポケット
③3レイヤーによる快適な着心地
④包まれるような感覚のフード
⑤水滴を気持ちよく弾く撥水性
各ポイントを詳しく見ていきましょう。

①スナップボタンが印象的なゆったりシルエット

撮影:筆者(着用サイズ:M、モデル身長169cm)
まず山へ行く前に着用感をチェックしてみました。

撮影:筆者
スナップボタンが目を惹くデザインで、シルエットはゆったりめ。背面は首筋から腰に向かって斜めに広がっていて、ポンチョのような設計になっています。キャンプや野外フェスにも合いそうですね。

②大容量の4つのポケットが小物の収納に便利

撮影:筆者
オーロラシェルは胸ポケット2箇所、腰ポケット2箇所の仕様。ここまで収納力のあるシェルジャケットは珍しいのではないでしょうか。胸ポケットは水の侵入を防ぐ止水ファスナーになっていて、スマホも簡単に収納できます。

撮影:筆者
腰ポケットはスナップボタン仕様で、こちらもスマホがスッポリ入る大容量サイズ。スマホや地図、ちょっとした行動食など、サッと取り出したい小物を入れておくのに良さそうです。

③3レイヤーが快適な着心地を実現

撮影:筆者
1,500mの夏山でシェルを着ながら歩くと、さすがに汗が吹き出てきます…。しかしオーロラシェルがすごいのは肌がベトついても不快感がないところ。なめらかな肌触りの裏地が、汗のストレスを軽減してくれました。

撮影:筆者
透湿性も良好です。登山中は終始オーロラシェルを着用していましたが、汗をかいても脱ぎたくなるほどムレることはなく、衣類内の水蒸気が的確に外へと逃げていっている感覚がわかりました。

撮影:筆者
ただ、もう一声欲しかったのがベンチレーション機能。オーロラシェルは通気がフロントの開閉のみとなり、スナップボタンもあるため、サッと開閉したい時にはちょっと不便でした。

④フードの包み込んでくれるようなフィット感が◎

撮影:筆者
フードは頭部を優しく包んでくれるような装着感。なんとも絶妙なフィット感で超ストレスフリーでした。フォーム入りのツバが前方のクリアな視界を確保し、歩行の妨げになることはありません。

また、口元を被える高襟設計なので、悪天候時の顔回りの保護にも役立ちそうです。

撮影:筆者
フードは左右の耳あたりにあるドローコードと後頭部のドローコードの3点で調整。これらを引っ張って、自分の頭部に合わせていきます。手の感覚だけでサッと操作できます。

フードをかぶっているストレスが少ないのは、雨風時の行動時にとても嬉しいポイントです。

⑤バツグンの撥水性で雨もヘッチャラ!

撮影:筆者
撥水性は文句なしの実力!山頂に到着した辺りから強い雨が降り出してきましたが、撥水機能を持った表地が水滴をしっかり弾いています。数時間の登山では、内側に染み込む気配もありませんでした。

撮影:筆者
下山後にもう一度水をかけてみました。相変わらず気持ちいいほどに水を弾いています。ウェアに残った水滴も、数回振れば飛んでドライな状態に。

検証したウェアが新品に近い状態なので、使い込むとどうなるかまではわかりませんが、登山で充分に対応できる撥水性を持っていることが窺えました。

他にもまだまだ!ダウンメーカーらしさが光る機能

ダウンメーカーのナンガだからこその魅力的な機能も搭載されています。


別売りのインナーダウンと連結

撮影:筆者
オーロラシェルは今季リリースされる「インナーダウン」との連結が可能です。ダウンと合わせることで、オールシーズン使用できる便利なシェルに早変わり!

撮影:筆者
背ネームを連結させるだけなので、脱着も簡単。寒い時期のキャンプや冬の街着用アウターとして活躍しそうですね。

※)ダウンは濡れると機能が低下する特徴があるため、着用しながらの登山は推奨できません

裁縫が超丁寧!

撮影:筆者
「さすがだな〜!!」と思ったのが、裁縫の丁寧さ。創業以来、徹底した国内製造で高品質のダウン製品を提供してきたナンガ。そのこだわりがシェルの細部にも溢れていました。

撮影:筆者
細部の縫い目やシームテープの貼り方など、とにかく丁寧で綺麗。繊細なダウン製品を扱ってきたナンガだからこその裁縫技術ではないでしょうか。フィールドテストでも信頼して着用することができました。

実際に使ってみて、少し気になる点も

街着やアウトドアウェアとして使いやすいファッション性を持ちながらも、山岳環境に対応する機能を持ったオーロラシェル。一方で、実際に使ってみて“少し気になる点”もありました。

袖口が細かく絞れない

撮影:筆者
オーロラシェルの袖口はスナップボタンで調整可能。しかし、絞りが1段階しかできないため、ベルクロ式のようにピタッと手首にフィットしませんでした。

今回着用したサイズがちょっと大きめだったためか、余計に気になったのかもしれません。

山でも街でもキャンプでも!オーロラシェルに死角なし

撮影:筆者
シェルジャケットは山での命に関わる重要な装備。オーロラシェルは本格的な山岳環境での使用よりも、オールシーズンの初級〜中級の登山で活躍するウェアだと感じました。

そんなオーロラシェルは、特に以下のスタイルにおすすめできます!
・キャンプや野外フェス、街着でもシェルを活用したい人
・初級〜中級レベルの夏山での使用
例:標高2,500m以下の森林限界を超えない程度の山岳域
・初級レベルの雪山での使用
例:北八ヶ岳周辺の散策、標高1500m程度の山のスノートレッキングなど
 

今回は”登山”の想定でレビューをしましたが、オーロラシェルはタウンユースやキャンプ、野外フェスなどの幅広いシーンでも活躍するアイテムです!ナンガらしさの光る丁寧な作りは、1枚持っていれば長〜く使える相棒になること間違いなし。いろんなアウトドアを楽しめるシェルジャケットに、オーロラシェルはいかがですか。

NANGA|オーロラ3レイヤーフィールドシェルジャケットNANGA(ZOZOTOWN)
※連結可能なインナーダウンは9月中旬頃からデリバリーを予定しています

今回紹介した商品はこちら

ITEM
オーロラ3レイヤーフィールドシェルジャケット
生地:オーロラテックス
総重量:約440g
サイズ:S、M、L、XL
カラー:BLACK , D.NAVY , BEIGE , KHAKI , RED

紹介されたアイテム

オーロラ3レイヤーフィールドシェルジャケ…

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橋爪 勇志

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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