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ベースレイヤーの実力はご存知の通り。ミッドレイヤーではどうなの?

でも、ちょっと待ってください! 最近はミッドレイヤー=保温着として着られるウールのウェアが増えてきているのです。その理由は、ウールが持つ調温調湿機能。寒くなく暑すぎないから、寒い季節のハイクにぴったりなんです!
ミッドレイヤーを紹介する前に、ウールの機能をおさらい


①「天然のエアコン」と呼ばれる「調温調湿性」
メリノウールとはメリノ種の羊の毛のこと。寒暖差の激しい土地で育てられ、夏の暑さにはウールの通気性や吸保湿性が、冬の厳しい寒さには保温性が機能。常に快適な状態に調温調湿する特性があり、それがアウトドアウェアに活用されているのです。ムレにくく、寒くないので「天然のエアコン」とも呼ばれています。
②長時間着ても臭わない「防臭効果」
ウールはその繊維の表面に水分が残りにくい素材です。そのため、臭いの原因となるバクテリアや菌の繁殖も起きづらい。つまり臭くなりにくいのです。だからベースレイヤーで愛用するハイカーも多いのですが、汗をかいても洗濯できないのはミッドレイヤーも同じ、臭わないのは、うれしい機能です。
ウールの「ちょうどよいあたたかさ」は行動保温着にぴったり
保温着を着て歩いて、暑いと思ったことありませんか?

ムレにくいから冷えにくい。それって行動時にちょうどいい!

厚手の中綿ジャケットのような休憩時や高山で着る防寒着ほどの保温力はありませんが、この行動保温技は保温着のフリースジャケットより軽量コンパクトで、適度な保温性を兼ね備えています。行動保温着には化繊の薄手中綿ジャケットが使用されることが多いです。
今回紹介するウールのミッドレイヤーは、ウールの調温調湿機能が働くため、汗をかいてしまうような行動時の保温着にもぴったりなんでです。
ダウンや化繊中綿、フリースとの違いを比べてみよう!
適度な伸縮性で動きにフィット

嵩張らないコンパクトさも魅力

濡れても保温力が落ちない中綿ジャケットもあり

これは使える!ウールのミッドレイヤー4選
素材にメリノウールを用いたウェアをはじめ、ウールを中綿や裏地に、さらに化繊との混紡等、その特性を活かしたミッドレイヤーを4アイテム紹介しましょう!マウンテンハードウェア|ダイヤモンドピークサーマルフーディ


マウンテンハードウェア|ダイヤモンドピークサーマルフーディ(メンズ)
サイズ:S、M、L
素材:(ボディ)ストレッチサーマルメリノ 200(メリノウール 97% 、ポリウレタン 3%)
素材:(ボディ)ストレッチサーマルメリノ 200(メリノウール 97% 、ポリウレタン 3%)
スマートウール|メリノスポーツフリースフルジップハイブリッドフーディー


スマートウール|メリノスポーツフリースフルジップハイブリッドフーディー(メンズ)
サイズ: S、M、L
素材:(本体)ポリエステル53%、ウール39%、ポリウレタン8% (トリム)ナイロン100% (ライニング)ウール56%、ポリエステル44%
素材:(本体)ポリエステル53%、ウール39%、ポリウレタン8% (トリム)ナイロン100% (ライニング)ウール56%、ポリエステル44%
アイスブレーカー/ディセンダー ロングスリーブ ジップ (メンズ)


アイスブレーカー|アウトドアディセンダー ロングスリーブ ジップ(メンズ)
サイズ:S、M、L
素材:240gm Textured Brushed Terry RealFLLECE(R)(メリノウール84%、ナイロン9%、ポリウレタン7%) (サイドパネル)200gm Unbrushed Terry Corespun(メリノウール88%、ナイロン9%、ポリウレタン3%)
素材:240gm Textured Brushed Terry RealFLLECE(R)(メリノウール84%、ナイロン9%、ポリウレタン7%) (サイドパネル)200gm Unbrushed Terry Corespun(メリノウール88%、ナイロン9%、ポリウレタン3%)
マーモット|ウールラップトレックジャケット


マーモット|ウールラップトレックジャケット(メンズ)
サイズ:S、M、L、XL
素材:(表地本体)ナイロン88%、ポリウレタン12% (脇・後袖部)ポリエステル66%、ウール31%、ポリウレタン3% (裏地)ポリエステル 中わた:ウール50%、ポリエステル50%
素材:(表地本体)ナイロン88%、ポリウレタン12% (脇・後袖部)ポリエステル66%、ウール31%、ポリウレタン3% (裏地)ポリエステル 中わた:ウール50%、ポリエステル50%
機能だけじゃない!ウールで環境にもやさしくなれます

ウールは年1回の羊の毛刈りで手に入れられる、再生可能な天然素材。しかも生分解して土に還るため、化繊のようにマイクロプラスチックのような問題を引き起こしません。あまり知られていませんが、フリース等のウェアは洗濯する度にマイクロファイバーと呼ぶプラスチックの繊維を海へと流し汚染してしまっているそうです。
ウールの保温着を着ることは環境にもやさしく、山好きであっても、海を汚さないための一助になることなんです。
それでは皆さん、よい山旅を!