その『アミアミ』恥ずかしくないの?
ある日、編集部員Nは登山帰りの温泉で友人から「アミアミめっちゃ透けてるし、それ恥ずかしくないのかよ!笑」と言われました。
大きめの網目が特徴なこのウェア。実は見た目のインパクト以上に、”登山の必需品”と言えるほどの機能を持ったアイテムなんです。
冷え対策にめっちゃ優秀!
その商品とは『ドライナミックメッシュインナー』。ミレーから販売されている、ベースレイヤーの下に着る「汗をすばやく吸い上げ、肌に汗を残さない」という機能を持ったウェア。その人気は口コミだけでなく、山岳ガイドにも愛用者が多数いるほどです。
汗冷え対策は季節を問わず必要
水分は空気に比べ、熱がすばやく伝わります。そのため汗をかき続ける登山では、肌に残った汗によって体温が奪われ、汗冷えするリスクが一年中あるのです。
冷えは、体力の過剰な消耗や低体温症などの体調の悪化につながります。そのため、汗をすばやく処理し、肌を乾いた状態に保つことが、快適な登山には大切なのです。
▼知らないとヤバイかも。汗冷えってこんなに危険
速乾ウェアだけでも良くない?
登山で多くの人が着ている「速乾ウェア」。これを着ていれば、わざわざもう1枚着る必要なくない?と思う人も。しかし「速乾ウェア」と「ドライナミックメッシュ」は、どちらも汗に関するウェアですが、少し役割が違うんです。
①ドライナミックメッシュ
かいた汗をすばやく吸い上げ、上に着ている速乾ウェアに汗を運ぶ。
②速乾ウェア
吸った汗を空気中に拡散する。
つまり、ドライナミックメッシュがかいた汗をすばやく肌から遠ざけ、肌を濡らさないようにします。
その後、速乾ウェアが汗を乾かしドライな状態をキープ。そのため、ドライナミックメッシュを着る時は、上に速乾性のあるウェアを着ないと、力をうまく発揮できないので注意が必要です。
『ドライナミックメッシュ』のことはわかったけど、本当に「汗は残らないのか」ということが気になりますよね?
編集部員Nが実際にドライナミックメッシュを着て、「汗が残らないか」を検証してみました。
ドライナミックメッシュ検証条件
今回は
①速乾ウェアのみ
②速乾ウェア+ドライナミックメッシュ
以上の2パターンで、比較。どちらも同じような機能性の速乾ウェアを着用しました。
しっかりと汗をかくために
①激辛ラーメンを食べ、しっかりと体をあたためます。
②約6kgの重さのザックを背負いながら走って、会社の階段の上り下りを10分間実施。
この①と②を1セットとして、最初に速乾ウェアの検証を行い、汗を拭いて15分間休憩したのち、ドライナミックメッシュを着用して検証しました。
計測には、発汗チェッカーを使用。
検証①ドライナミックメッシュで汗は100%乾くのか?
階段の上り下りの直後、ウェアを脱いで肌に汗が残っているかチェックしました。
まずは、速乾ウェアだけの場合
編集部員N(20代前半)の若さと激辛ラーメンの助けもあってか、10分間の上り下りでも汗をかくことができました。速乾ウェアも汗を吸収していましたが、ウェアが接触しきれていない部分には少し汗が残っている様子です。
続いて、ドライナミックメッシュを着た場合
「100%ドライ!」とまではいきませんが、速乾ウェアだけに比べると目で見える汗の量は少なく、チェッカー上も反応はありません。
結果:ドライナミックは汗を肌に残さない!
速乾ウェアのみは、4箇所で汗が確認できました。しかし、ドライナミックメッシュ着用時は、発汗チェッカーの反応はありません。
今回の実績では、その実力を十分に発揮してくれました。
検証②:ドライナミックメッシュで汗冷えは防げるのか?
次に浮かんだ「汗冷えはしないのか?」という疑問。
登山中、たっぷり汗をかいた後に風を受けると、最初は涼しくて気持ちいいですが、徐々に冷えて寒くなった経験がある人もいるのでは?
さきほどの計測の後、3分間風を当て、服を脱ぎ、体の表面温度の変化をみてみました。
今回は、ドライナミックメッシュを着た場合から
風を当てると、通気性が良いウェア+あみ目状のインナーなので風は感じるようです。
編集部Nの感想は「体が濡れている感覚がないため、汗冷えのような冷え方というよりは、風が吹いているな~という感じです」というものでした。
体の表面温度は34.6℃→33.8℃に変化しています。ただ、これだけだとわかりにくいので、速乾ウェアのみの結果も見てみましょう。
続いて、速乾ウェアのみ着用の場合
「風に押され、濡れた速乾ウェアが体にひっつくのが不快でした」と編集部Nの感想。
その表面温度の変化はいかに?
表面温度は32.6℃→29.2℃に。さらに計測場所だけではなく、その周りも温度が低下。
また、開始時の体温がドライナミックメッシュ着用時よりも少し低くなっており、開始時点ですでに体温低下が起きていた可能性が考えられます。
結果:ドライナミックメッシュを着たほうが汗冷えしにくい
パターン | 風を当てる前 | 風を当てた後 | 温度差 |
---|---|---|---|
ドライナミックメッシュ有 | 34.6℃ | 33.8℃ | 0.8℃ |
速乾ウェアのみ | 32.6℃ | 29.2℃ | 3.4℃ |
3分間という短い時間でしたが、結果は一目瞭然。ドライナミックメッシュ着用時の方が、表面温度の低下は小さかったです。いかに体を濡らさないことが大切であるかが、わかります。
編集部員Nの感想
最後に文字通り体をはって2つのパターンを体験した、編集部員Nの感想を聞いてみました。
結論:恥ずかしさを凌駕する実力がある!
「大量に汗をかいても快適」「どうしても蒸れるレインウェアの中でも、不快感が少ない」など、幅広い登山者に支持されているドライナミックメッシュ。
季節を問わず、登山に潜む『汗冷え』リスク。そういったリスクを回避し、少しでも快適に登山を楽しむために、ウェアやギアを工夫することもとても大切です。今回その一つとして、ドライナミックメッシュが効果的であることがわかりました。
アミアミの開発者の方にインタビュー
今回使用した商品
ミレー ドライナミック メッシュ ショートスリーブ
素材 | DRYNAMIC MESH ポリプロピレン66% ナイロン28% ポリウレタン6% |
---|---|
重量 | 110g |
サイズ | S/M、L/XL、XXL |
レディースもあります
ミレー ドライナミック メッシュ ショートスリーブ(ウィメンズ)
素材 | DRYNAMIC MESH ポリプロピレン66% ナイロン28% ポリウレタン6% |
---|---|
重量 | 90g |
サイズ | S、M |
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今回は人気の商品として、ドライナミックを紹介しましたが、その他にも汗処理インナーはたくさんありますので、気になるものを一度試してみてください。