日本三大桜②山高神代桜(じんだいざくら/山梨)

背後に南アルプスを望む、山梨県北杜市武川町山高の実相寺境内にあるエドヒガンザクラ。樹齢1800年とも2000年ともいわれる老木で、樹高10.3m、根元・幹周り11.8mの巨木。幹の上部は朽ちていますが根元近くから新しい枝を張り花を咲かせています。
日本最古の桜

『古事記』などで知られるヤマトタケルノミコトが東征の折に植えたという伝説があり、名前の由来にもなっています。また、鎌倉時代に日蓮聖人がこの木が衰えているのを見て、回復を祈ったところ蘇ったという伝説から「妙法桜」とも言われています。

山高神代桜があるお寺の境内には、日本三大桜の三春滝桜と根尾谷淡墨桜の苗木が送られ植えられており、開花期には全国から多くの人が訪れます。
ラッパ水仙と桜

周辺にはおよそ8万本のラッパ水仙があり、桜と同じ頃に咲くので黄色と薄紅色のコントラストが見事です。
神代桜があるお寺・実相寺

1375年(永和元年)に創建した日蓮宗のお寺。元は真言宗の寺でしたが、日蓮宗の実相院日応上人が寺を譲りうけた際、日蓮宗に改宗して大津山実相寺と称しのが始まりで、現在の地には、武田信玄は武運長久の永代祈願所として山高に移転させたといわれています。

山高神代桜
開花時期:4月上旬
見ごろ:4月上旬
所在地:北杜市武川町山高2763
アクセス:須玉ICから車で約15分/韮崎駅からバスで「牧の原」下車徒歩約30分
駐車場:約100台、普通車500円
※開花時期には臨時駐車場が開設されます。大型車2,000円/普通車500円
日本三大桜③根尾谷淡墨桜(うすずみざくら/岐阜)

岐阜県本巣市の淡墨公園にあるエドヒガンザクラで、高16.3m、幹囲目通り9.91m、枝張りは東西26.90m、南北20.20m。つぼみのときは薄いピンク色で、満開になると白色、散り際には淡い墨色を帯びるのが特徴で、名前の由来にもなっています。
何度も枯れ死のピンチをくぐりぬけている桜

樹齢は1500余年と推定され、467年頃男大迹王(継体天皇)が即位するためこの地を去る時に植えたものだと伝えられています。また、作家の宇野千代が保護活動をしたことでも知られている桜です。

大雪などで一時期は枯死の状態とまで言われ、幹内部の空洞も広がりつつありますが、桜守(さくらもり)と呼ばれる人たちによって大切に守られています。
帰りはうすずみ温泉へ ※現在休業中

車で10分ほど行ったところに、日帰り入浴ができる宿泊施設「うすずみ温泉四季彩館」があります。名物の五右衛門風呂や桜の花を象った桜乃湯で温まって帰りましょう。
住所:本巣市根尾門脇422
電話番号:0581-38-3678
営業時間:10時~19時(受付18時終了)
休業日:毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)他、お問合せ下さい
料金:大人(12歳以上)850円、子供(3歳~11際)450円
うすずみ温泉 四季彩館

淡墨桜
開花時期:3月下旬頃
見ごろ:4月上旬~4月中旬
所在地:岐阜県本巣市根尾板所995
アクセス:岐阜羽島IC、大垣ICから車で約1時間20分/樽見駅から徒歩15分
駐車場:市営(臨時)駐車場(約700台)普通車500円
日本三大桜を見に行こう

悠久の時を過ごしてきた桜。花を咲かせる姿は神々しいものを感じさせます。圧巻の桜をぜひ一度はご覧下さい!