【独占取材】謎多き“山の鉄人”!? 歩荷(ぼっか)さんのヒミツに迫る
皆さんは「歩荷(ぼっか)さん」って知ってますか? 登山しているときに、段ボール箱など山積みの荷物を担いで歩いている人に出会ったことがありませんか? そう、その人が「歩荷さん」です。実は、「歩荷さん」は山小屋の運営、ひいては私たち登山者にとってなくてはならない仕事なんです。そこで今回は、尾瀬で活躍する若手の「歩荷さん」に密着取材を敢行。普段、なかなか知ることのできない仕事やプライベートについて、根掘り葉掘り聞いちゃいました。
2018/06/25 更新
編集者
YAMA HACK編集部
月間350万人が訪れる日本最大級の登山メディア『YAMA HACK』の運営&記事編集担当。山や登山に関する幅広い情報(登山用品、山の情報、山ごはん、登山知識、最新ニュースなど)を専門家や読者の皆さんと協力しながら日々発信しています。
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制作者
sato(Nomad Marketing Lab.)
興味のあるエリアに長期滞在し、そのエリアのエンタメ・ビジネス等、様々な情報を発信する登山とスキューバダイビング、カヤックが趣味の放浪ライター&マーケター(笑) 今年の春~秋にかけては、尾瀬を中心に北関東のアウトドア情報の取材・ライティングをメインに活動中。
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歩荷さん、って知っていますか?

山で、写真のような“歩荷(ぼっか)さん“を見かけたことはありますか? 「あの人が背負ってる荷物はなんだろ?」「何してるんだろ?」と不思議に思った方もいるかと思います。今回は、そんな謎多き「不思議」なお仕事のことをインタビューも交えて、ばっちり解明しちゃいます!
山の鉄人! 驚くべき歩荷の仕事

歩荷さんの仕事を簡単にまとめると、食料や燃料など山小屋で必要となる物資を、麓にある問屋さんなどから山小屋まで背負って運ぶこと、です。山小屋では、物資をヘリコプターか歩荷さんに荷上げしてもらうのですが、ヘリは天候によって飛べないことも多々あります。そんなときでも頼りになるのが歩荷さんなんです。

まさに、山小屋や山小屋を利用する登山者にとって、歩荷さんはなくてはならない「命綱」のような存在なんですが、それだけではなく、その「運ぶ」量もすごいんです。
例えば尾瀬の歩荷さんの場合、1度に運ぶ荷物が、少ないときで40~50kg、多いときでは120kgほどにもなるんです。それを背中に担いで山道を歩いて運ぶなんて、まさに「山の鉄人」ですよね。しかも、1日に2往復することもあるとは、本当に驚きです。
実際に歩荷さんに話を聞いてみた!

今回取材させていただいたのは、尾瀬で歩荷を始めて4年目になる天田雄也さんです。天田さんの1日のお仕事に密着させていただき、身長168cm、体重63kgと、どちらかと言うと小柄なのにとんでもないパワーを発揮する、その秘密を探りました。