あの『MERU/メルー』の配給会社が贈る、10年越しの超大作ドキュメンタリー
山を愛する人なら一度は観たであろう、伝説の山岳映画『MERU/メルー』。あの感動を日本に届けてくれたピクチャーズデプトから、またひとつ胸を打つ傑作が誕生しました。

10年以上の歳月をかけて撮影された長編ドキュメンタリー映画『ENROUTE/エンルート』が、2026年12月11日(金)より全国順次公開されます。
今作でカメラが追いかけるのは、日本のクライミング界を切り拓いてきた伝説的フリークライマー・平山ユージ氏。単なるアスリートの記録映像にとどまらない、山や岩と生きる人間の情熱を凝縮したノンフィクションです。
57歳、いまだ進化の途中。30年来の課題「ラ・ランブラ」に挑む理由
世界の頂点に幾度となく立ち、クライミング界の歴史を作ってきた平山氏。しかし、そんな彼の心には30年以上もの間、どうしても抜けない「一本の棘」がありました。それが、スペイン・シウラナに君臨する世界屈指の難ルート「ラ・ランブラ」です。
57歳となった今、身体も環境もかつてとは違います。それでもなお岩に向かい、己の限界に挑み続ける姿は、見る者の心を揺さぶらずにはいられません。
ノルウェーの激しい岩場から、日本の美しい瑞牆(みずがき)、そして運命のスペインへ——。世界最高峰のクライミングロケーションが織りなす圧倒的な映像美も大きな見どころです。
憧れと信頼が交差する。安間佐千と紡ぐ「登り続ける理由」
本作をさらに深いものにしているのが、ロープで安全を確保するビレイヤーとして同行するプロクライマー・安間佐千氏の存在です。
ワールドカップ王者であり、幼少期から平山氏に憧れ続けてきた安間氏。レジェンドの背中を最も近い場所で見つめ、支えながら、彼自身もまた自らの限界と向き合っていきます。世代の違うふたりの生き方が静かに重なり合う時間は、クライマーならずとも深く共感できるはずです。

平山 ユージ/YUJI HIRAYAMA プロ フリークライマー(写真左)
アジア人として初めてワールドカップ年間総合優勝を果たし、2度にわたり年間総合王者に輝く。リードクライミング、ボルダリング、トラッド、ビッグウォールまで、ロッククライミングのあらゆる分野で世界最高峰の実績を築いてきた唯一無二の伝説的クライマー。その前衛的なクライミングで日本人としていち早く世界へ飛び出し、日本のクライミング界の新たな時代を切り拓いた第一人者。57歳となった今なお、自らの限界に挑み続け、進化をやめない。
安間 佐千/SACHI AMMA プロ ロッククライマー(写真右)
リード・ワールドカップ年間総合優勝2回。スペイン、フランス、マレーシア、ノルウェーなど、世界各地の最高難度ルートを次々と完登し、ロッククライミングの最前線を切り拓き続ける、紛れもない現代のトップクライマー。少年時代から憧れ続けた平山ユージを最も近くで見つめ、その挑戦を誰よりも深く理解する存在であり、自らも世界の第一線を走り続けている。
今冬、劇場のスクリーンで観たい!公開情報
「一本を登れば、また次の一本が現れる」。
本作が提示する「人生に、頂上はない」というメッセージは、日々一歩ずつ山を歩む私たちに、自分自身の旅を続ける勇気を与えてくれます。
公開される12月は本格的な冬山シーズンを迎える時期。ぜひ大画面の劇場で、彼らの熱い熱量を感じてみてはいかがでしょうか。
長編ドキュメンタリー映画『ENROUTE/エンルート』
- 出演:平山ユージ、安間佐千 他
- 監督:Mika Totechinsky
- 撮影監督: Brett Lowell
- プロデューサー:汐巻裕子
- 製作・配給:株式会社ピクチャーズデプト
- 公開日:2026年12月11日(金)よりTOHOシネマズほか全国順次公開予定
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PRODUCER’S STATEMENT 映画製作によせて
私たちは人生を、ひとつの頂上を目指して登り続けるものだと思いがちです。けれど、ひとつの頂上に辿り着いた瞬間、その先にはまた新しい頂が現れます。平山ユージを10年以上追い続けるなかで、私はこの映画が、単なるクライミングや偉業達成の物語ではないことに気づきました。それは、時間とともに変化を受け入れ、「成功」の意味を更新しながら、それでも前へ進み続ける人間の物語だったのです。ユージの旅が教えてくれたのは、人生の価値は、いくつの頂上に立ったかではなく、探し続ける意志そのものにあるということでした。
ひとつの達成は、また次の挑戦の始まりであり、ひとつの終着点は、新しい旅の出発点になります。この映画は、クライミング界のレジェンド・平山ユージの旅を描いた物語です。その旅を最も近くで見つめ、ともに歩んできた安間佐千との時間も、大切な一部です。同時に、この旅は、自分自身の人生を歩み続ける私たち一人ひとりの物語でもあります。
人生に、頂上はない。
私たちは皆、その旅の途中一enrouteーにいるのかもしれません。

