アイキャッチ画像:ポンチョ
デザインと機能と価格を高次元融合

『ZANE ARTS(以下、ゼインアーツ)』と聞くと、アウトドア好きの多くはキャンプブランド、またはオートキャンプ用のテントのイメージが強いようです。確かに、デザイン性と機能性を併せ持ち、リーズナブルという三拍子揃ったテント群は、2018年の創業後、瞬く間にキャンパーの間で定番となりました。
例えば上画像の『ウータS TC』という2ルームテント。ワンポールの設営のしやすさに、外側傾斜構造で開放感をプラス。素材にはTCという、ポリエステルとコットン混紡で結露と火の粉に強いものを採用。見た目はとても印象的で、実際に使ってみれば合理的。
「これが4万円以下!?ゼインアーツって、スゴイな!」と思わせられます。
イメージを打ち破り、気付きをくれた山岳テント『ヤール』

そして2024年、オートキャンプ用という、ゼインアーツのイメージを打破するテントを登場させます。
それは北アルプスの盟主・槍ヶ岳に由来する『ヤール』。同ブランド初の山岳テントです。
「オートキャンプブランドが、山岳テント?」というツッコミもありましたが、発売開始直後に完売。
YAMA HACKでも、ヤールのレビュー記事をまとめましたが、その人気の理由は、バランスのよさに思えました。既存の山岳テントの課題解決だとも感じられました。

この『ヤール』の登場から間もなく、ゼインアーツのHPには「MOUNTAINEERING」というカテゴリーもできました。2026年4月現在、そのページを見るとテント以外に、チタン製のクッカー&カップ、サーモボトル、カトラリー、寝袋、トレッキングポール、各種スタッフサックがラインナップされています。
画像は見せられませんが、今年2026年には、高効率ストーブシステム、スリーピングマット等、さらに山岳ギアを充実させる予定だという情報もあります。キャンプのブランドからはじまりましたが、今やしっかり山岳ギアも手掛けるブランドになっています。
いや、アパレルも展開しているので、「総合アウトドアブランド」といってもよいでしょう。
神戸・三宮に国内3店舗目の直営店をオープン

そして2026年には、もうひとつ大きなトピックがあります。
ゼインアーツ直営店の3店舗目が、3月28日に神戸三宮にオープンしました。三宮駅から港側へ徒歩圏内。歴史ある居留地エリアという、神戸屈指の好立地です。
付近にはアークテリクス、パタゴニア、モンベル、ザ・ノース・フェイス、コロンビア等々の、有名アウトドアブランドの直営店も建ち並んでいます。

2025年3月に愛知県・長久手、4月に東京・神保町にオープンさせた2つの直営店は、代表の小杉 敬さん曰く、「スモールストアの実験店舗」で、ユーザーの反応を知るためのお店だったそう。
だから、神戸三宮店は、本格的にスタートさせる、「気持ち的には一号店!」という位置づけだといいます。確かにフロア面積約165㎡(50坪)の広い店舗には、これまで1、2号店にはなかった大型テントを常設、ゼインアーツの多くのギア、アパレルが並んでいました。
ゼインアーツがどんなブランドなのかを、ネットではなく、リアルで知ることができる最初のショップといえます。

驚いたのは、ゼインアーツ以外のブランドも並び、販売されていたことです!
それらは、英国・山岳ブランドで、近年は軽量パックが評判の『Rab』のムオンやサイクロンXP。さらにはドイツでトレッキングシューズブランドとして100年を越える歴史を持つ老舗『Hanwag』のクラシックなハイキングブーツ、バンクスのストレートフィットExtraバージョン。
ゼインアーツとULパックとクラシカルなトレッキングシューズ。
この一見不可思議にも思える組み合わせ。「なぜ?」と、その理由を小杉さんに問うと、ゼインアーツというブランドのこれまでとこれからが、少しわかってきました。
と、その前に、ゼインアーツを手掛けた小杉さんって、どんな方なんでしょう?
