使って納得！軽量ウィンドシェルのベストセラー「スワローテイルフーディ」が人気の理由とは？（2ページ目）

ベストセラーの実力をフィールドテスト

スワローテイルフーディを実際の山行で試してみたので、実用感をお伝えします。着用して山の中を歩いてみると、好印象に感じた点が3つありました。

ひとつは、生地のストレッチ性です。公式の商品紹介には記載がないですが、ナイロンシェルはわずかに伸縮します。これにより生地が突っ張らず、動きやすいと感じました。

細かなストレスすら感じさせない作りは、愛着をもって着続けられるポイントといえるでしょう。

もうひとつは、ハンドポケットの使いやすさです。バックパックのウエストベルトに干渉しにくい位置に配置されていて、行動中も写真のとおりスムーズに開閉でき、中にしまった荷物を出し入れしやすかったです。

グローブやネックゲーター、手ぬぐいなどの収納に活躍しそうで、ハンドポケットがあるのとないのでは、やはり使い勝手に雲泥の差があるように感じます。

最後は、やはり個性的なベンチレーションです。ベンチレーションホールは決して大きくないですが、それでも行動しながら背中側に涼しい空気を実感。さらに、ハンドポケットを全開にすればウェア内に新しい空気が一気に流れ込み、火照った体がクールダウン。

他の軽量ウィンドシェルと比べても、換気性能は頭ひとつ飛び抜けているといえそうです。

スワローテイルベントフーディとは何が違う？

山道具に関心が高い読者はすでに気になっているかもしれませんが、ザ・ノース・フェイスからはスワローテイルフーディにそっくりな軽量ウィンドシェルがリリースされています。それが「スワローテイルベントフーディ」です。

同じ値段で商品名に“ベント”が加わったこちらのウェア。公式の商品紹介を読んでもほとんど違いがわかりません。本家とは一体なにが違うのでしょう？

大きな違いのひとつは、ベンチレーションホールの数です。スワローテイルフーディが計4箇所なのに対して、スワローテイルベントフーディは計8箇所もあり、換気性能の高さが伺えます。

ただ、背面中央付近のベンチレーションホールはバックパックを背負うと塞がれてしまうため、登山中に得られる効果は限定的といえそう。本来の機能はバックパックを背負わないランニングシーンなどで実感できると思われます。

収納サイズにも違いがあり、スワローテイルベントフーディのほうが一回りコンパクトにまとめられます。

これは、セキュリティポケット、フードの調整機能、裾のドローコードをあえて省いた結果であり、スワローテイルフーディと比べて、若干ですが軽く仕上がっている点も特徴です。

スワローテイルフーディをベースに考えると、機能が少なくなっても、より軽量でコンパクトなウインドシェルを求める人には、スワローテイルベントフーディがおすすめといえるでしょう。

迷ったらこれを選んでおけば間違いなし！

涼しさや寒さを感じる季節。軽量ウインドシェルを装備に一枚加えるだけで、行動中の快適性が格段にアップします。

そして、数ある軽量ウィンドシェルのなかで、スワローテイルフーディはユニークなベンチレーションがほかと異なる人気＆定番モデル。肌触り、着心地、デザイン、使い勝手、どれをとっても抜かりがなく、どれを選んだらいいかわからないとき、迷ったらスワローテイルフーディを選んでおけば間違いなし！といえる軽量ウィンドシェルの優等生です。

定番と呼ばれるアイテムには、だれもが納得する理由がある。スワローテイルフーディに袖を通してみると、その完成度の高さに気づくことができるでしょう。

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