アイキャッチ画像撮影:筆者
登山中の羽織ものに「カーディガン」という新たな選択肢

撮影:筆者
山での羽織りものといえば、シャツにウィンドシェル、フリースなどさまざま。防寒、防風、日焼け対策など、目的やシーンで使い分けていることと思います。
筆者もひと通り持っているので、着るものに困ることはないのですが……
実はまだあったんです。見逃していた便利なアイテムが!
一着あると活用の幅が広がる「カーディガン」

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒]を着用)
カーディガンは、前開き式のニットウェア(編んで作られたもの)の総称で、写真のような襟なしのボタン留めのものが代表的。近年では、ニット以外でもこうしたデザインを指して広義に使われることも。
タウンウェアのイメージが強いアイテムですが、最近ではアウトドアメーカーの山用保温着にも、カーディガン型が増えているんです。
顔周りをすっきり見せてくれて、さっと羽織るだけで、おしゃれ感も演出。登山だけでなく、街や旅行でも着まわしたい人にぴったりです。山シャツブームの次にくるのは、山カーディガンではないでしょうか!?
実際に着てみてわかった“山カーディガン”の魅力

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒]を着用)
今回、マウンテンデイジープロダクツの「トレイルカーディガン」を冬の低山で試してみました。着用してみてわかった山カーデのおすすめポイントを紹介します。
通気性抜群!着たまま歩いても蒸れにくい

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒]を着用)
山向けのカーディガンは、軽量で通気性がよい素材を使用しているものが多く、最近だとポーラテックアルファダイレクトやオクタなど、機能素材を採用したアイテムもたくさん。
「トレイルカーディガン」もポーラテックアルファダイレクト(しっかりと厚みのある[136g/m2])を採用しています。
ふわふわしているので暑そうに見えるかもしれませんが、そんなことはありません。風抜けがいいので、汗をかいても蒸れを外に逃がし、オーバーヒートしにくいウェアです。防風性はないので、必要に応じてシェルジャケットとの併用が◎。
包み込まれるような着心地

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒])
ふわふわした素材のおかげで着るとすぐに温かくなり、包み込まれるような感触です。外気温が低いときでも、冷えたウェアにヒンヤリすることがありません。

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒])
サムホール付きのカーディガンなら、手元の防寒対策もばっちり。ポケット付きなら、ハンカチを入れたりグローブを入れたり何かと便利です。
アウターにもインナーにもOK!着こなしの幅が広がる

撮影:筆者(左:MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒]を着用/右:アウターにアークテリクスのLTフーディを着用)
たとえば夏のアルプスならベースレイヤーの羽織に最適。気温差が激しいときでも、ちょうどいい体温で快適に歩くことができます。冬の低山やスノーハイクにはミドルレイヤーとして取り入れ、シェルジャケットやネックゲイターと組み合わせれば保温効果がアップ。
薄手タイプなら重ね着もしやすく、ボタンを全部外して羽織るだけ、なんて使い方も様になります。
首周りもすっきりしているので、フーディの上に羽織っても好バランスです。
アウトドア感が抑えめで、おしゃれ見えする

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒]を着用)
山カーディガンは街になじむデザインが多いのも好ポイント。Vネックの前開きデザインが、レトロな雰囲気でおしゃれ感が増します。男女問わず、ユニセックスで取り入れやすいのも◎。

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136 AMAZAKE[甘酒]/スカーフは<Okara / ai nitta>〉)
上の写真のようにスカーフを巻いて着用するアレンジもおすすめです。山ウェア感を抑えられて、衿元の日よけや防寒対策にも効果が見込めます。下山後、そのままカフェに行くなど、タウンユースにも使いやすそうですね。
ファッションも楽しめる!おすすめの山カーディガン7モデル

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136/AMAZAKE[甘酒]を着用)
一度着てみたら、筆者もすっかりハマってしまった山カーディガン。Vネックやラウンドネック、ボタンやジップ、ウール混素材やシェルとのコンビネーションモデルなど、その種類は実にさまざまです。
登山でもおしゃれを楽しみたい!そんな願いを叶えてくれるおすすめを、厳選して7つご紹介します
MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136
襟の形 | Vネック |
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素材 | Polartec Alpha Direct(136g/m2) |
サイズ | 01(S~M)、02(L~XL)、03(XXL) |
カラー | 甘酒、チャイ、ブラックコーヒー |
重さ | 205g(サイズ:01) |
アウトドアスタイルクリエイターの四角友里さんが手がけるブランド。デザイン性が高く、山から街までシームレスに活躍します。ふんわりと温かい着心地で、袖先の裏にはサムループやサイドにポケットがあり、防寒対策もばっちり。
擦れやすい肘部分にパッチが施され、長く愛用できるよう工夫。ユニセックスで楽しめるようサイズ展開も豊富です。
CAYL Alpha Cardigan Coffee
襟の形 | Vネック |
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素材 | Alpha Direct 120 |
サイズ | S、M、L、XL |
カラー | Grey、Coffee |
重さ | 290g(Sサイズ) |
韓国のアウトドアブランドCAYLのカーディガン。軽量で通気性がよく、保温性も高いPolartec社の「Alpha Direct 120」素材が使われています。胸ポケット、ハンドウォーマーポケットはいずれもジッパー付きなので、小物を入れても安心。1枚あるとレイヤリングの幅が広がる便利なアイテムです。
BLUCO OCTA® REVERSIBLE CARDIGAN
襟の形 | Vネック |
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素材 | OCTA |
サイズ | M、L、XL |
カラー | OLIVE、NAVY、BLACK |
重さ | - |
帝人の軽量断熱素材OCTAを使用したリバーシブルカーディガン。落ち着いた色合いで、性別問わず重宝しそう。前側の両サイドにはポケット付き。登山だけでなく、街着としても活躍しそうなウェアです。
HEY DAY Octa カーディガンクルー
襟の形 | ラウンドネック |
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素材 | OCTA |
サイズ | M、L、XL |
カラー | ケシズミイロ(グレー)・ニビイロ(グレージュ)・スミイロ(ブラック) |
重さ | 140g(Mサイズ) |
軽くて保温性が高い丸襟のカーディガン。表面はメッシュで、裏面は起毛素材を採用し、吸湿速乾性に優れています。ゆったりしたシルエットによりストレスなく着用でき、袖口のスナップボタンは、まくったり、サムホールにしたりと汎用性の高いウェアです。
次回の入荷予定は2025年秋頃とのこと。仕様も少しアップデートされるそうです。
AXESQUIN ELEMENTS アクリルウールのカーディガン
襟の形 | Vネック |
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素材 | アクリルウール |
サイズ | 一(XS)、二(S)、三(M)、四(L)、五(XL) |
カラー | カチイロ、ケシズミイロ |
重さ | 419g |
保温性が高く、ひっかけに強い素材が特徴のカーディガン。ポケット付きのしっかりした作りが魅力です。
着丈が長めなのでアウトドア感が少なく、タウンユースメインの人にもおすすめ。スナップボタンにより着脱もスムーズです。
AXESQUIN ELEMENTS オクタライニングのカーディガン
襟の形 | ラウンドネック |
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素材 | 表地:ナイロン100%(旭化成30dn×30dn高通気リップストップナイロン) 裏地:ポリエステル100%(帝人octa 94g/m²) |
サイズ | 一(XS)、二(S)、三(M)、四(L)、五(XL) |
カラー | コビチャ、アオニビ、センザイミドリ |
重さ | 206g |
表地はサラッとしたナイロンのシェル素材。木や枝にひっかけるリスクを抑えられ、重ね着しても静電気が起きにくい仕様です。裏地は保温性の高いオクタを採用し、行動中でも保温と通気のバランスがいいアイテム。ダブルジップにより、適度に体温調節しやすいのも◎。
Foxfire オクタライニングカーディガン
襟の形 | ラウンドネック |
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素材 | フリース(ポリエステル100%)、肩・肘切り替え:ナイロンタッサー(ナイロン100%)、裏地:ナイロンタフタ(ナイロン100%) |
サイズ | |
カラー | |
重さ | 600g |
内側に、オクタを中綿状に編んだ生地「オクタCPCP」を配して保温性を高めた、3シーズン対応のウィンドシェルジャケット。ノーカラーのシンプルなデザインなので、ユニセックスで楽しめます。ボタンをあけて羽織ったり、アウターを着て防寒対策にしたりと汎用性の高い一着です。
定番になりそうな“山カーディガン”をぜひお試しあれ

撮影:筆者(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS Trail Cardigan Alpha 136/AMAZAKE[甘酒]を着用)
行動中の体温調節や防寒対策など、活躍するシーンがとても多いカーディガン。軽量なので持ち運びも苦にならず、クルッと丸めればコンパクトになり、ザックの隙間に収納できます。羽織るだけで雰囲気も変えられて、山でも街でも大重宝。
羽織りもの探しに悩んでいる方は、ぜひ山カーディガンを試してみてください。一度着たらやみつきになること間違いなしです。