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ちょっとの知識で景色が変わる?山をもっと味わう神様登山のススメ(2ページ目)

いつもは見えていなかった!?登山口からすでに見所いっぱい

高尾山 1号路
撮影:YAMA HACK編集部

1号路の入り口には「高尾山 飯縄権現遥拝社(たかおさん いづなごんげんようはいしゃ)」があります。
「遥拝社(ようはいしゃ)」とは、遠く離れた場所からでも神仏を礼拝するための場所のことです。

廣田ガイド

廣田ガイド

この飯縄権現遥拝社の先に、高尾山の山頂や薬王院があるんです。

なので、お年寄りとか、高尾山に登ることが出来ない人でも、ここから御本尊に参拝できるんです。

  • 高尾山 信仰
  • 髙尾山内八十八大師のパンフレット

撮影:YAMA HACK編集部

他にも、普段は通り過ぎていたところに面白いものがありました。それは、「髙尾山内八十八大師めぐり」の案内看板とその起点。

廣田ガイド

廣田ガイド

明治時代に薬王院の大僧正が信徒のために、自ら四国八十八ヶ所を巡礼し、その霊場から土を持ち帰り、山内に建立した八十八の大師像の下に納めたとのこと。

「髙尾山内八十八大師めぐり」とは、この高尾山の八十八大師を参拝すれば、四国八十八ヶ所を巡拝したのと同じ御利益があるということです。

1号路へ向かう道の右手に建つ不動院で案内図(100円)の入手を忘れずに。

ライター 高橋

ライター 高橋

たしかに、明治時代だった関東から四国に行くだけでも大変なことですね。さらに、札所八十八ヵ所を巡礼するなんて庶民にはかなりの困難。

それを高尾山でめぐることができるとなると、当時の人にとって心のよりどころとなっていたんだなぁ、と想像できます。

それにしても、何度も通っていたこの登山口に、まさかこんなところがあったなんて……。
 

  • 六根清浄石車
  • 六根清浄石車
  • 六根清浄石車
  • 六根清浄石車
  • 六根清浄石車

撮影:YAMA HACK編集部(高尾山に点在する「六根清浄石車」は、山内に18ヶ所)

1号路を歩きはじめてしばらくすると、「六根清浄石車(ろっこんしょうじょういしぐるま)」がありました。これまでも、高尾山内でいくつか見かけたことがありましたが、きちんと意味のあるものでした。

廣田ガイド

廣田ガイド

「六根清浄」っていうのは、霊山を登る際に唱えるスローガンみたいな言葉です。

六根とは、人間の知覚である眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)・意(心)のこと

「懺悔 懺悔 六根清浄」と唱えながらこの石車を回し、都会の生活で知らず知らずに汚れた六根を山のパワーで清らかにしてください、ってお願いするんです。

ライター 高橋

ライター 高橋

これまで目に入ってはいたけれど、完全にスルーしていました。
知らないって、もったいないですね!

廣田ガイド

廣田ガイド

ざんげ ざんげ ろっこんしょうじょう〜♪(大声で歌いだす)

昔の人が「懺悔 懺悔 六根清浄 」と唱えながら登拝するのは、自分の日頃の行いを大自然の中で省みるためだったりもします。

ライター 高橋

ライター 高橋

いきなり大声。笑

六根清浄を唱えることで、山登りツライっていう気持ちを掻き消すわけですか。山のキツい所を登る時に歌ってると、いつの間にかその場所が終わってたりするのと同じですね。

なるほど、理にかなってます!

まるで異世界。知らなかった穴場スポット

高尾山 門
撮影:YAMA HACK編集部

『霊気満山』の文字が印象深い浄心門をくぐると、その先は薬王院の寺域です。

普段であれば、ひたすら山頂を目指して通り過ぎてしまうことが多いものですが、実は多くの史跡が点在する知る人ぞ知る楽しい場所。

廣田ガイド

廣田ガイド

浄心門の額の文字は、「霊気、山に満つ」と読みます。

豊かな自然に恵まれ、多くの動植物の「霊気=生命の力」に満ちた高尾山のことを表しているんですよ。

  • 苦抜け門
  • 仏舎利塔

撮影:YAMA HACK編集部

男坂を進んだ先の右手にある「苦抜け門」をくぐり、空海の教えを説く「三密の道」へ。
その先には、お釈迦さまの遺骨を安置する「仏舎利塔(ぶっしゃりとう)」がありました。

廣田ガイド

廣田ガイド

三密とは、「身口意(しんくい)」つまり、仏様の行いと言葉と心を表す密教の言葉。

高尾山の薬王院は真言宗のお寺なので、弘法大師が日本にもたらした密教の教えがいたるところにあります。

高尾山 穴場 信仰
撮影:YAMA HACK編集部

いつも人で賑わっている高尾山と同じ山とは思えないほど、静かな場所。こちらにも大師像が置かれていました。

絶対に参加すべし!御護摩修行で清々しい気分に

高尾山 護摩修行 本堂
出典:PIXTA(髙尾山薬王院 御本堂)

薬王院の山門を入り仁王門をくぐると、「大本堂」へと続きます。ここには、創建当初の本尊・薬師如来と、現在の本尊である飯縄大権現(いづなだいごんげん)が祀られています。

廣田ガイド

廣田ガイド

この飯縄大権現、もとは長野県・飯縄山に祀られていた神様です。

“権現”とは仏が仮の姿で神となって現れたものという意味で、日本オリジナルのありがたい存在。そして、飯縄大権現は不動明王の化身ともされていて、山を登る人には是非、覚えてもらいたいイチオシの神様です(笑)。

高尾山 御護摩修行
撮影:YAMA HACK編集部(御護摩受付所で申し込みが必要)

大本堂内で毎日行われる御護摩修行に参加。修行が終わると御本尊の分身でもある御護摩札が授与されます。堂内は撮影禁止のため、写真はありませんがとにかく厳かな雰囲気に包まれていました。

ライター 高橋

ライター 高橋

護摩焚きの炎が高くのぼり、法螺貝や錫杖の音が重なり合った空間は非日常。まさに、荘厳の一言に尽きます。言葉では表しきれない唯一無二の雰囲気は、ぜひ体験して欲し!

高尾山 天狗 信仰
撮影:YAMA HACK編集部(薬王院の僧侶・上村さん。御護摩修行の後に、特別に法螺貝を構えていただきました)

薬王院 御護摩修行

■早朝勤行・5:30 (4月15日より10月31日まで) / 6:00 (11月1日より4月14日まで)
■9:30 、11:00、12:30、14:00、15:30

※御護摩受付所にて申し込みが必要

ライター 高橋

ライター 高橋

御護摩修行に参加したことで、「神様ってなんだろう?」と普段の山登りでは考えないようなことを考えるきっかけにも。

そして、この問いに薬王院の僧侶・上村さんが「この自然が神様と捉えるといいですよ」と答えてくださりました。

山に対する見方が変わった印象深い教えです。

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