初めての一足にぴったり!各メーカー担当者イチオシの「登山靴 エントリーモデル」を紹介

2022/05/23 更新

今年こそ登山を始めたい!そんな人にとって最初の悩みが装備選び。とりわけ歩くスポーツである登山にとって、登山靴のセレクトは重要です。とはいえ様々なブランドが多彩なモデルを展開していて、自分の足にぴったりの登山靴を探すのは難しいもの。そこで初めての一足にイチオシの登山靴を、各ブランドの担当者に教えてもらいました。

制作者

山岳ライター・登山ガイド

鷲尾 太輔

登山の総合プロダクション・Allein Adler代表。登山ガイド・登山教室講師・山岳ライターなど山の「何でも屋」です。登山歴は30年以上、ガイド歴は10年以上。得意分野は読図(等高線フェチ)、チカラを入れているのは安全啓蒙(事故防止・ファーストエイド)。山と人をつなぐ架け橋をめざして活動しています。 公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅠ 総合旅行業務取扱管理者

鷲尾 太輔のプロフィール

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アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔

最初の一足、何をどんな基準で選べばいいの?

最初の一足……どれにする?
撮影:鷲尾 太輔(最初の一足……どれにする?)
今年こそ登山を始めたい!そんな人にとって最初の関門が装備選びです。特に「登山の三種の神器」と呼ばれる登山靴・ザック・レインウェアは、真っ先に揃える必要が。

中でも「長時間歩くスポーツ」である登山にとって、登山靴のセレクトはとりわけ重要。けれども登山用品店の壁面には様々なサイズやブランドのモデルがずらりと並び、自分にぴったりの登山靴を見つけるのは難しいですよね。

日本人には特に難しい「足型」とのマッチング

日本人特有の足型が登山靴選びを難しくする原因にも
出典:PIXTA(日本人特有の足型が登山靴選びを難しくする原因にも)
日本人の多くは「幅が広く甲が高い」足型、対照的に西洋人は「幅が狭く平たい」足型であると言われています。海外ブランドのモデルではcmやインチなどの単位で表されるサイズ(長さ)がぴったりでも、靴に足を入れた時に窮屈さを感じる場合も。普段の靴でも3E以上の幅広タイプを使用している人などは特に注意は必要です。

最近は日本人の足型に合わせた木型で登山靴を製造している海外ブランドも多くなってきましたが、ぜひ試し履きをして自分の足にぴったりの一足を見つけてください。

登山靴のラインナップ基準は「ソールの硬さ」と「アッパーの高さ」

ソールの硬さとアッパーの高さを変えて展開される登山靴のラインナップ
撮影:鷲尾 太輔(ソールの硬さとアッパーの高さを変えて展開される登山靴のラインナップ)
登山靴のラインナップはおおむね
*ソール(靴底)の硬さ
*アッパー(くるぶし周りのカット)の高さ
を変えることで、土道の多い低山やトレラン→岩稜帯での短時間のトレッキング→重い荷物を背負った高山での宿泊登山→アイゼンを装着しての雪山登山など、様々なシチュエーションに対応したモデルを展開しています。
では、最初の一足にふさわしい登山靴はどんなシチュエーションに合わせれば良いのでしょうか。

今回のセレクト基準は、夏の高山登山が目標!

目標は夏の日本アルプスなど高山登山!
撮影:鷲尾 太輔(目標は夏の日本アルプスなど高山登山!)
これから登山を始める初心者に多いのが、以下のようなプロセス。
*春〜初夏は、近郊の低山での日帰り登山でトレーニング
*夏には、富士山・八ヶ岳・日本アルプスなどの高山へ山小屋泊でチャレンジ
この場合は低山用と高山用それぞれのシチュエーションに合わせた二足を購入するという選択肢もありますが、他のアイテムも揃えなければいけない懐具合を考えると可能な限り一足で済ませたいのが人情。
そこで各ブランドの担当者に、このプロセスを一足でサポートしてくれるオススメのエントリーモデルを紹介してもらいました。
*以下、メーカーのアルファベット順に掲載

CARAVAN|C1_02S

C1_02S
提供:株式会社キャラバン (C1_02S)
国内登山靴メーカーCARAVAN(キャラバン)で、数多くの登山初心者の足元を支えてきたモデルがC1_02S。

指先のゆとり・柔らかいアッパー周りなど初めて登山靴を履く人にも抵抗のない工夫と、全天候型GORE-TEXを使用した快適性・爪先部分の樹脂カップで先端を岩や木の根にぶつけても指を痛めずしっかりガードしてくれる心強さを兼ね備えています。

担当者からのオススメコメント

カラーラインナップも豊富でウェアやザックとのコーディネートも可能
提供:株式会社キャラバン (カラーラインナップも豊富でウェアやザックとのコーディネートも可能)
履き口まわりに柔らかな生地やクッション材を採用し、足首を優しくホールド。指先まわりはゆとりを持たせ、アキレス腱部分は足首が動きやすいよう浅めにカットするなど、初めて登山靴に足を入れる入門者でも違和感なく履ける設計です。

登山靴のような靴をまだ履き慣れていない入門者がいきなり足首まで高さのある靴を履いて歩くと、履き口まわりに痛みを感じたりするため、剛性が柔らかめとなっているので履きやすくて歩きやすい特長を最大限に活かした登山靴となっています。

C1_02S|公式ページ

Columbia|SABER Ⅳ MID OUTDRY

SAVER Ⅳ MID OUTDRY Columbia(コロンビア)を代表するトレッキングシューズが、SABER(セイバー)シリーズ。SABER Ⅳ MID OUTDRY(セイバー フォー ミッド アウトドライ)は、超軽量かつ優れたクッション性を発揮するミッドソールテクノロジー「テックライト」で快適な履き心地です。

つま先付近から配置されたシューレース(靴ひも)で、ホールド性も高く不整地の登山道での安定感に貢献しています。

担当者からのオススメコメント

つま先付近から配置されたシューレース
提供:株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン(つま先付近から配置されたシューレース)
軽量でクッション性に優れ、幅広いシーンで活躍するシューズ。高レベルの防水透湿機能「アウトドライ」が雨やぬかるみでの水の侵入を最外層面で防ぎ、水含みによる重量増加や不快な蒸れを軽減します。

細かな突起のソールが地面をしっかりグリップして、安定感ある歩行をサポート。さまざまなアウトドアフィールドに活躍する汎用性に優れたモデルです。

SABER Ⅳ MID OUTDRY|公式ページ







MAMMUT|Ducan High GTX

Ducan High GTX MAMMUT(マムート)がエントリー層にオススメするDucan High(デュカンハイ)GTXは、足や足首がしっかりホールドされつつ不規則な段差も多い登山道でも動きやすい独特のフィット感が魅力。

その秘密のひとつが、内側前方から外側後方に締め上げる左右非対称の靴ひも配置とアッパー内側とシュータン(靴のベロ)が一体化したモノタン構造です。

担当者からのオススメコメント

左:非対称の靴ひもとモノタン構造の履き口/右:スプリング型スチールソールを内蔵したソール
提供:マムート・スポーツグループジャパン株式会社(左:非対称の靴ひもとモノタン構造の履き口/右:スプリング型スチールソールを内蔵したソール)
Flextronテクノロジー搭載のこのシューズは、シャンクの部分に波状に加工されたスチールプレートが内蔵。その効果により、足へのダメージの軽減をしてくれるので長い山行にもおすすめ。
GORE-TEXの中でも透湿性の高いExtendedを採用することで、汗抜けもよく、快適に登山を楽しめます。

Ducan High GTX Women|公式ページDucan High GTX Men|公式ページ







mont-bell|グリッドMID GV

グリッドMID GV
提供:株式会社モンベル(グリッドMID GV )
国産アウトドアブランド・mont-bell(モンベル)から紹介するのはこちらのグリッドMID GV。ポリエステルとマイクロファイバーの組み合わせで快適なフィット感の履き心地のアッパーと、グリップ性の高いビブラム® メガグリップ使用のソールが魅力です。

アゾロは「あらゆるアウトドアフィールドに最適なフットウェアを提供すること」を目標に、革新的で高機能・高品質なシューズを生み出してきたイタリアのシューズメーカー。その中でもグリッドMID GVは、アゾロが生み出したアクティブな用途に最適なmont-bellオススメの軽量ミドルカットブーツです。

担当者からのオススメコメント

軽量性とクッション性を両立したソール部分
提供:株式会社モンベル(軽量性とクッション性を両立したソール部分)
柔らかく軽快な足への優れたフィット感のアッパーと軽くクッション性に優れたソールで、軽さが際立つトレッキングシューズです。

グリップ力の高いソールは、富士山・八ヶ岳・日本アルプスなどの岩稜でも安定した歩行が可能。ソールの溝にも工夫を凝らし、雨の日でも泥や汚れを効果的に排出してくれますよ。

グリッドMID GV Womes|公式ページグリッドMID GV Men’s|公式ページ

THE NORTH FACE|Vectiv Fastpack Mid FUTURELIGHT

Vectiv Fastpack Mid FUTURELIGHT
提供:株式会社ゴールドウイン(Vectiv Fastpack Mid FUTURELIGHT)
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の「Vectiv(ベクティブ)」テクノロジーは、トレランシューズのようにラウンドしたソールが特徴。

安定性を高めるインナーのプレート・ハイリバウンドロッカー構造のミッドソール・優れたグリップ性能のアウトソールの3つを備えて、高い推進力と安定性を両立しています。

担当者からのオススメコメント

ソールだけでなく独自開発の防水透湿性素材・フューチャーライトを使用したアッパーにも注目
提供:株式会社ゴールドウイン(ソールだけでなく独自開発の防水透湿性素材・フューチャーライトを使用したアッパーにも注目)
2022年春夏シーズンから展開される新作シューズがVectiv Fastpack Mid FUTURELIGHT(ベクティブ ファストパック ミッド フューチャーライト)。他の「Vectiv」シリーズとは違ったプレート形状を採用して、高いクッション性と軽量性を備えたトレッキングシューズです。

アッパーも柔らかいので脚力がまだないエントリー層が使用しても、クッションで膝への負担を軽減しロッカー構造が前へ進む動きをサポートします。

Vectiv Fastpack Mid FUTURELIGHT|公式ページ

ITEM
THE NORTH FACE Vectiv Fastpack Mid FUTURELIGHT レディース





ITEM
THE NORTH FACE Vectiv Fastpack Mid FUTURELIGHT メンズ

SIRIO|PF302-MARON

シリオ 
提供:シリオ株式会社(PF46-302)
日本人に多い「幅が広く甲が高い」足型に合わせた登山靴を幅広くラインナップしているSIRIO(シリオ)。足に合った「幅」・楽な姿勢で歩けるかかとの「高さ」・歩きを支える「硬さ」を考え抜いた同社のプリウス・フォルマ=「P.F.コンセプト」で作られたPFシリーズの中で、エントリー層に好適な一足がPF302です。

担当者からのオススメコメント

シリオ ソール
提供:シリオ株式会社(ビブラム®︎メガグリップ採用のソール)
日帰りハイキングのみならず、屋久島や富士登山にもお勧めできる信頼のトレッキングシューズ。ナイロンメッシュ素材で通気性も良く、ライナーには防水・透湿素材のゴアテックスを採用。足首の程よいサポート力と動きやすさが初心者にもおすすめ。
日本人の足に合った幅広(3E+モデル)の足型で安心の履き心地です。
PF302|公式ページ

La Sportiva|TRANGO TRK GTX

提供:スポルティバジャパン株式会社(TRANGO TRK GTX)
La Sportiva(スポルティバ)を代表する登山靴がTRANGO(トランゴ)シリーズ。TRANGO TRKはその中でも一番ライトなモデルで低山ハイクから日本アルプスなどの高山、エントリー層~ベテランまで幅広く使用可能です。

担当者からのオススメコメント

抜群のフィット感とサポート力
提供:スポルティバジャパン株式会社(抜群のフィット感とサポート力)
初めての1足に最適なモデルで、軽量でありながら抜群のフィット感とサポート力でレベルアップに合わせて長く使用可能です。

ライトモデルとはいえ登山靴の上位モデルからデザイン起こしを実施、本格登山靴のTRANGO CUBE(トランゴ キューブ) GTXシリーズからデザインしています。

TRANGO TRK GTX|公式ページ


山で履く登山靴……「履き慣らし」も山がおすすめ!

舗装路での履き慣らしは逆効果になる場合も
撮影:鷲尾 太輔(舗装路での履き慣らしは逆効果になる場合も)
せっかく購入した登山靴、少しでも早く足に馴染ませるために日常生活でも履いてみたくなりますよね。けれども登山と日常生活では、そもそも歩き方が異なります。
*登山:爪先からかかとまで靴底全体を接地してスリップを防止するフラットフッティングが基本
*日常生活:かかとで着地して爪先で次の一歩を蹴り出す推進力の高い歩き方が基本
特にソールの硬い登山靴の場合、日常生活の歩き方でアスファルト舗装など固い路面を長時間歩いてしまうと、足に余計な負担が生じて故障の原因にもなりかねません。

新しい登山靴を購入したら、まずは行動時間の短い低山やハイキングで履き心地を確かめるのがおすすめ。そこでストレスを感じても、購入したショップなどに相談すれば「靴ひもの締め方などそもそもの装着方法」や「インソールの交換」などで解決することも多いものです。

最初の一足がお気に入りの一足として永く愛用できるよう、この記事を参考に自分にぴったりの登山靴を見つけてくださいね。

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