ついつい欲しくなる山バッジ。
みなさん、山バッジはお好きですか?
山小屋でしか購入できない山バッジは、登頂の記念や自分へのご褒美としてつい買ってしまうアイテムです。さらには収集欲も刺激して、ついコレクションしてしまっている方も多いかもしれません。
山バッジのといえばシルバーに山の名前や標高、その山で象徴的な植物や景観が描かれたものが主流です……しかし、とあるおしゃれすぎるバッチを発見!
あれま〜!三日月に野鳥が留まっているバッジなんて初めて見ました。素敵すぎます!
この趣ある山バッチシリーズは、その名もmauve(モーヴ)。
アウトドアのみならず、普段のコーディネートにも取り入れたくなってしまう絶妙なデザイン。素材は真鍮で、独特の落ち着きある色合いにすっかり心奪われてしまいました。さらにすべての山小屋で販売されているわけではなく、13棟の限られた場所でしか販売されていないというレア度も胸アツです。
それに、バッチの箱までおしゃれ。
山の等高線がデザインされたボックスは箱工房のAkane BonBonさんに発注して作っているそうです。
通常の山バッジが500円前後に対して、mauveのバッジは1,000〜1,500円と高めですが……
このデザインと素材、さらに箱までの徹底したこだわりに納得のひと言。むしろマニアとしては「こんなに素敵なバッチを生み出してくれて、ありがとうございます」と感謝の気持ちしかありません。
mauveのバッチ、どんな人が作ってるの?
mauveの公式サイトにはこんな言葉があります。
山に登り、自然の雄大さ
植物のたくましさに
心が震えた。岩を攀じり(よじり)、
そこに咲く花があること
深い自然の美しさに
目を奪われた。そんな山々の
風景を切り取り、
幸せを感じながら
日々制作しています。
山を愛する誰しもが経験のある感覚が、美しい言葉で綴られていました。こんな想いを抱きながら日々山バッジを作成していらっしゃるのは、ジュエリー作家の山本葵さんです。
素敵な作品を生み出す創造主の山本さんは、一体どんな方なのでしょうか。そこで今回は山本さんに突撃取材をしてみました。
バッジ作りは、私らしい山との関わり方
山本葵さんは登山歴10年のジュエリー作家さんです。山バッジを本格的に作るようになってから、自分でも山に登れるようにと山岳会に入会。アルパイン系の山岳会だったこともあり、その後クライミングの魅力にも目覚めたそうです。
──山バッジを作ろうと思ったきっかけは、何だったのでしょうか?
それまでジュエリーの制作をしていたので、加工的には何も問題なく進められました。
──作り始めたばかりの時は、どのように販売していたのでしょうか?
さらに山岳フォーラムで展示していると、穂高岳山荘の支配人が目に留めてくださり、そこで初めてオリジナルバッチ作成の依頼をいただいたんです。
その後口コミが広がり、現在は北アルプスを中心に13棟の山小屋さんから依頼を受けています。
──偶然の出会いが出会いを呼び、広がっていったのですね。
──まさに行動力の塊! 山バッジの制作を通じて、大切にしていることは何ですか?
──おっしゃる通り、毎日コーディネートに取り入れたくなってしまいます。mauveの山バッジは山小屋以外で入手することはできるのでしょうか?
限られた山小屋で販売!難易度別に5つのバッチをピックアップ
その名の通り「現地での入手が基本」なmauveの山バッジ。眺めれば眺めるほど手に取って見てみたくなるのが不思議です。
ならば実際に山小屋まで買いにいきましょう。ゲットできる難易度別(※山行に要する時間や難易度)に5つのバッチをピックアップしてみましたよ。
山本さんのオススメポイントも必見です!
難易度①|徳沢ロッヂ「ルリビタキの親子」
山本さん:上高地に生息する野鳥・ルリビタキをモチーフにしたバッジです。雛が親鳥の後ろをちょこちょこついていく様子を表現したく、鎖で繋いでみました。歩くと雛がちょこちょこと揺れるのがポイントです。