場所は南アルプス。絶好の検証日和
梅雨まっただ中の6月下旬。実力を知るにはうってつけの天候の中、南アルプスで一夜を過ごしてみました。
【検証の概要】
場所:南アルプス北沢峠(標高1,980m)
天候:夕方から夜にかけて猛烈な雨、風速5m程度
気温:15〜20度前後
装備は40ℓザックでピッタリ
今回持っていった設営・就寝用の装備は上の画像のとおり。これに食料やガス、カメラ、小物などを詰めこみ、ピッタリ40ℓザックに収まりました。
【雨・虫・風は?】しっかりとした対策をすることが大切
まずは気になる人も多い【雨】【虫】【風】について、使ってみた感想を詳しく紹介します。
備えあれば憂いなし、フロアレスシェルターの特性や欠点を理解し、それを補う装備と対策が大切だと感じました。
濡れることを前提にすれば、対策も明確に
土砂降りに見舞われましたが、それほど雨は気になりませんでした。その要因として大きかったのが、携行品の事前防水対策。たとえ雨がシェルター内に入ってきても大丈夫なように心構えをして挑みました。
最大の心配事であるシュラフの濡れも、グラウンドシート+シュラフカバーで対策をしていました。これだけでも防水性は十分で、朝までシュラフに水が染み込むことはありませんでした。
橋爪
虫は間違いなくやってくる!刺されないための工夫を
やはり山にいる限り、虫はやってきます。閉鎖空間を作れるテントとは異なるフロアレスシェルターでは、今回も頭や肌の露出部分などを6箇所ほど刺されてしまい、虫対策が甘かったです。
しかし虫は来るモノだと思って、割り切ることも大切。その中で、刺されないように工夫することが必要だと感じました。
橋爪
シェルターの固定は念入りに!
稜線使用はNGとのことですが、耐風性は想像以上にしっかりしている印象。5m前後の風ではまったく不安はありませんでした。ただしテント以上にペグダウンを念入りにする必要がありそうです。
橋爪
これはハマるぞ!フロアレスシェルターは魅力がいっぱい
上記のように事前の対策は必要になりますが、フロアレスシェルターにはその欠点を補って余りある「テント生活をワクワクさせてくれる」ポイントがありました。