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地面寝る野営スタイル「フロアレスシェルター」。雨とか虫は大丈夫?気になる疑問をULの達人に訊いてみた(2ページ目)

場所は南アルプス。絶好の検証日和

大雨

撮影:橋爪勇志(夕方からバケツをひっくり返したような土砂降りに)

梅雨まっただ中の6月下旬。実力を知るにはうってつけの天候の中、南アルプスで一夜を過ごしてみました。

【検証の概要】
場所:南アルプス北沢峠(標高1,980m)
天候:夕方から夜にかけて猛烈な雨、風速5m程度
気温:15〜20度前後

装備は40ℓザックでピッタリ

40Lザック 登山道具

作成:橋爪勇志

今回持っていった設営・就寝用の装備は上の画像のとおり。これに食料やガス、カメラ、小物などを詰めこみ、ピッタリ40ℓザックに収まりました。

【雨・虫・風は?】しっかりとした対策をすることが大切

まずは気になる人も多い【雨】【虫】【風】について、使ってみた感想を詳しく紹介します。
備えあれば憂いなし、フロアレスシェルターの特性や欠点を理解し、それを補う装備と対策が大切だと感じました。

濡れることを前提にすれば、対策も明確に

フロアレスシェルター 雨の様子

撮影:橋爪勇志(横殴りの雨でも防水対策をしていたので安心でした)

土砂降りに見舞われましたが、それほど雨は気になりませんでした。その要因として大きかったのが、携行品の事前防水対策。たとえ雨がシェルター内に入ってきても大丈夫なように心構えをして挑みました。

最大の心配事であるシュラフの濡れも、グラウンドシート+シュラフカバーで対策をしていました。これだけでも防水性は十分で、朝までシュラフに水が染み込むことはありませんでした。

ライター
橋爪
また、衣類や小物は厚手のポリ袋に入れて濡れをガード。荷物もまとめておけるので、持っていると便利だと感じました。

虫は間違いなくやってくる!刺されないための工夫を

フロアレスシェルター 夜の様子

撮影:橋爪勇志(日中はブヨやアブが大量発生。夜には落ち着きました)

やはり山にいる限り、虫はやってきます。閉鎖空間を作れるテントとは異なるフロアレスシェルターでは、今回も頭や肌の露出部分などを6箇所ほど刺されてしまい、虫対策が甘かったです。

しかし虫は来るモノだと思って、割り切ることも大切。その中で、刺されないように工夫することが必要だと感じました。

ライター
橋爪
「肌の露出は避ける」「虫除けスプレーを携帯する」などが基本。気になる方はメッシュテントを用意するのもアリだと思います。

シェルターの固定は念入りに!

フロアレスシェルター ロープワークで固定

撮影:橋爪勇志(ペグアウトができなかったためロープワークで石に固定)

稜線使用はNGとのことですが、耐風性は想像以上にしっかりしている印象。5m前後の風ではまったく不安はありませんでした。ただしテント以上にペグダウンを念入りにする必要がありそうです。

ライター
橋爪
テント場によっても土質もさまざまなので、ペグダウンができない場合に応じて、基本的なロープワークを覚えておくと活躍しそうです。

これはハマるぞ!フロアレスシェルターは魅力がいっぱい

フロアレスシェルター 宿泊の様子

撮影:橋爪勇志

上記のように事前の対策は必要になりますが、フロアレスシェルターにはその欠点を補って余りある「テント生活をワクワクさせてくれる」ポイントがありました。

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