ワセリンってなに?
ワセリン(欧文表記:Vaseline)は石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの。大部分は、分岐鎖を有するパラフィン(イソパラフィン)および脂環式炭化水素(シクロパラフィン、ナフテン)を含む。ワセリンという場合、一般的には白色ワセリンを指す事が多い。引用:Wikipedia
ワセリンとは、石油から精製された保湿剤の事を指します。石油と聞くと肌に悪そうにも聞こえますが、石油自体がもともと天然由来の成分なので、お肌に塗っても安心なのです。
ヴァセリン・白色ワセリン・ワセリンの違いは?
様々な呼び方が出回っているワセリンですが、結論、同じです。どちらも天然100%のワセリンです。ではいったいどのような違いがあるのでしょう?
◆ヴァセリン
ドラックストアでも販売されており、青い蓋が有名な『ヴァセリン』は、いわゆる商品名(ブランド名)です。
1859年にアメリカで作られたユニリーバ製品の1つとなります。
◆ワセリン・白色ワセリン
一方ワセリンは、原料名の事を指します。白色ワセリンは『脱色して精製したもの』と日本薬局方で定義されていますが、精製による純度の違いで黄色ワセリン・白色ワセリンなど様々なワセリンに分類されます。日本薬局のものであることが多く、第3医薬品扱いのワセリンとなります。
アメリカで作られたヴァセリンは『化粧品』、日本薬局のワセリンは『医薬品』となります。
ワセリンの使い方10選
①唇にリップ代わりとして
リップクリームの代わりに、唇に少量のワセリンを薄く指で伸ばすように塗ることで、唇の乾燥を防ぐことができます。ワセリンを塗ったあとにラップパックをするのもおすすめ!
②クレンジングの代わりに
オイルクレンジングのように、ワセリンをクレンジング代わりとして使用する事ができます。ポイントは手のひらで温めて柔らかくしてから使用してください。
③全身保湿
ワセリンは肌に膜を作るため、全身の保湿にぴったり!かぶれ防止にも効果的です。肌にも優しい成分のため、たっぷり塗って保護しましょう。お風呂上りなど、まだ肌に潤いがある時に塗るのがポイントです。
④日焼けした後のお手入れに
日焼けした肌には保湿が何より大事ですが、日焼けした肌からはどんどん水分が蒸発してしまいます。そんな時はワセリンで肌に蓋をし、潤いを閉じ込めましょう。
⑤まつげをフサフサに
まつげ美容液代わりにも使用できます。寝る前などに塗るのがおすすめ!(まつげエクステを使用している人は注意!)
⑥カサカサかかとに
かかとにワセリンを薄く塗ることでかさかさかかとを防ぐことができます。また、ひび割れてしまったかかとには、たっぷり塗って靴下を履いて寝ましょう!
⑦口紅の色落ち予防に
口紅を塗った唇の上に少量のワセリンを薄く塗ることで、口紅の色落ちを防止できます。お化粧直しの時間が取れないときには重宝するテクニックです!
⑧スキンケアの仕上げに
ワセリンは油分が強く、水分の蒸発をしっかりと防止してくれるため、塗る分のワセリンを手のひらに取って温め、スキンケアの仕上げとして顔全体に塗ると就寝中の肌の乾燥を防いでくれます。
⑨摩擦予防
長距離のランニングやマラソンをする場合、ランニングウェアが皮膚と擦れて痛くなることがあります。あらかじめ擦れやすい部位にワセリンを少し塗っておくことで、皮膚に対する刺激を和らげます。
⑩香水や好きな香りと混ぜて
ワセリンに好きな香りを少し垂らしてボディケア。保湿しながら長時間いい香りに包まれます。
ワセリン8選をご紹介
黄色ワセリン
「ヴァセリン(Vaseline)」というドラッグストアなどで安価に手に入るものは黄色ワセリンに該当します。この黄色ワセリンは、精製度が低く、不純物がある程度含まれているのが特徴で、医薬品・医薬部外品には当たらず、販売区分は「雑品」となるものです。精製度が低いこと=危険、というわけではありません。
白色ワセリン
白色ワセリンは純度の高いワセリンです。一般的に純度が高いほど、ワセリンの色が白くなります。純度が高いため黄色ワセリンよりも値段が高めで、「日本薬局方」という表記があるものは「医薬品(第3類医薬品)」とされ、表記のないものは「化粧用油」という販売区分となっています。日本薬局方表記の方は精製度が高く、病院や調剤薬局での処方やドラッグストア、通販などで購入が可能です。
サンホワイトP-1
他のワセリンよりも純度が高く、不純物がとても少ないことで有名です。肌にやさしいので、目の周囲などのデリケートゾーンにも安心して使えるのが特徴。
赤ちゃんに優しいワセリン
赤ちゃんにも白色ワセリンを使うことができますが、赤ちゃんのデリケートな肌に普通のワセリンを使用するのが不安な方は、ベビー用のワセリンを使うのが良いでしょう。
健栄製薬 ベビーワセリン
赤ちゃん用のワセリンですが、大人も使えます。不純物の含有用が少なく、白色ワセリンより柔らかく伸びが良いことから、皮膚が弱いという人にもおすすめ。手足など乾燥肌の部位だけでなく、唇に塗ることもできます
リップタイプも
手軽にリップケアできるワセリンも人気!色づきタイプもおすすめ
日常の様々な場面で活躍するワセリン
ワセリンは肌に潤いを保ち、乾燥肌となるのを防ぐのはもちろんのこと、まつげ抜けを防いだり口紅の色落ちを防いだりとコスメティックな使い方もできます。ワセリンはうまく使うと日常の様々な場面で役立つので、肌トラブルのある人もそうでない人も是非生活に取り入れてみてください!