実際に履いてみると…?
実際にどうなのか、登山で試してみました(高尾山~景信山ピストン)。コットンの肌触りとクッション性がありながら、コーデュラ(化繊)が混紡されていることで汗抜けも良く、快適な履き心地でした。冬季は登山用の厚手の靴下を使うべきだと思いますが、春~夏の使用であれば、普段履きと兼ねて1つあって良いのではないかなと思います。
東京・根津発、GLEN CLYDE(グレンクライド)
メイド・イン・ジャパンにこだわるグレンクライドは、1992年、工場の作業場内に机1つと電話1本の間借りからスタートしました。今ではメンズの定番になっているアンクルソックス(くるぶしまでの靴下)を開発したのも、実はグレンクライドだったり。また、OEM、ODMの評価も非常に高く、多くのブランド、セレクトショップの生産も請け負っています。
1996年、間借り生活に終止符を打ったグレンクライドは、様々な製品を世に送り出し、自社ブランドを立ち上げていきます。どんなブランドがあるか、チェックしてみましょう!
CHUP(チュプ)
2009年よりスタートしたCHUP(チュプ)。世界の先住民からインスパイア―されたイメージを靴下として表現するブランドで、デザイン・素地・技術に強くこだわり手間をかけて創られています。2011年には欧米の有名ショップよりのオーダーもあり、欧米へも卸されている同社の人気ブランドです。
2014年には登山でもお馴染みの米国アウトドアソックス大手のスマートウールとライセンス契約を結び、チュプのデザインエッセンスを注入したスマートウール製品が登場しています。
GLEN CLYDE SEA ISLAND COTTON(グレンクライド シーアイランドコットン)
2012年よりスタートした、世界最高級綿「Sea island cotton」を使用したメイド・イン・ジャパン初めてのカジュアルソックスブランド。この極上のコットンはカリブ海のごく限られた地域でのみ栽培され、綿全体年間生産量の10万分の1以下という希少なものとなっています。
シーアイランドコットンを扱うことができるのは、なんと世界でたったの3社のみ。さらに日本では、共同組合西印度諸島海島綿組合に入会している会員しかこの糸を扱うことができないため、アイテムごとのメーカーは限られています。
靴下としては、日本でグレンクライドを含めて3社ですが、カジュアルソックスを展開しているのは同社だけとなっています!
GLEN CLYDE SEA ISLAND COTTONブランドページ
見逃せない職人技!ハンドリンキングとは
グレンクライドでは、靴下のつま先の加工方法に職人技術の「ハンドリンキング」を採用しています(HAND LINKED TOEマークの製品)。需要があるためビジネスソックスなどのハイゲージ(編み目の細かいもの)には現在でも採用されていますが、ローゲージ(編み目の粗いもの)のカジュアルソックスでは生産効率が悪いため、徐々に廃れていき、リンキングミシンそのものが処分されていました。
しかし、品質にこだわるグレンクライドはローゲージ用のリンキングミシンを探し出し、この技術を再び甦らせています。縫い目がフラットになりゴロつきがなく、長時間靴を履いた時にも不快感がない靴下を、カジュアルソックスでも体感できるのは魅力ですね!