「クリンソウ」と「クロユリ」が見頃。対照的な花景色が園内を彩る
兵庫県の六甲高山植物園で、「クリンソウ」と「クロユリ」が見頃を迎えています。
鮮やかなピンク色の花を群落で咲かせるクリンソウと、黒紫色の花を静かに咲かせるクロユリ。対照的な魅力を持つ2種類の花が、初夏の園内を華やかに彩っています。
一面を“ピンクの絨毯”のように染める風景もあれば、思わず足を止めて見入ってしまう幻想的な花姿もあり、歩くだけでもかなり見応えがあります。
どちらも見頃は5月下旬頃までの見込みです。
“ピンクの絨毯”のように広がる「クリンソウ」の群落

クリンソウは、谷間の水辺や山地の湿地に生える多年草で、日本に自生するサクラソウ属の中では最大級の種類です。
1本の花茎に小さな花を輪状につけ、それが何段にも重なって咲き上がるのが特徴。その姿が仏塔の「九輪」に似ていることから、「クリンソウ」という名前が付けられました。
六甲高山植物園では、その花々が群落となって広がり、鮮やかなピンク色で園内を彩っています。新緑とのコントラストも美しく、初夏らしい景色を楽しめます。
なお、兵庫県では年々自生地が減少しており、絶滅危惧種にも指定されています。美しいだけでなく、貴重な花景色という点も知っておきたいところです。
“伝説の恋の花”として知られる一方、「呪いの花」と呼ばれることも

クロユリは、アイヌに伝わる恋の伝説に登場することから、“伝説の恋の花”として知られています。
一方で、戦国武将・佐々成政にまつわる悲話や、東北地方に残るさまざまな言い伝えから、「呪いの花」と呼ばれることも。ロマンチックさと妖しさをあわせ持つ背景も、この花ならではの魅力です。
草丈は約15cmほど。長卵形の葉を輪生させ、その先に直径約3cmの黒紫色の花を1〜2輪、下向きに咲かせます。
さらに特徴的なのが香り。アンモニアのような匂いを漂わせ、ハエを引き寄せて花粉を運ばせるという、少し意外な生態も持っています。
可憐なのに、どこか不思議。そんな独特の存在感が、多くの来園者を惹きつけています。
高山植物シーズン到来。園内では花めぐりイベントも開催中

六甲高山植物園では現在、「六甲高山植物園×暦生活・花びより」も開催中です。
七十二候の暦と花の色をテーマにした展示のほか、花あつめスタンプラリーも実施。アルプスやヒマラヤ、日本の高山植物など、季節を感じる花々をゆったり楽しめます。
登山帰りの立ち寄りスポットとしてはもちろん、「自然の中で少しリフレッシュしたい」という人にもおすすめ。“歩いて、眺めて、季節を感じる”時間を楽しんでみては。
六甲高山植物園×暦生活・花びより
- 開催日:開園中~7月12日(日)
- 時間:10:00~17:00(16:30チケット販売終了)
- 参加費:無料(別途入園料要)
近隣の「ROKKO森の音ミュージアム」では“音と自然”を楽しむフェアも開催
六甲高山植物園から徒歩約5分の「ROKKO森の音ミュージアム」では、フラワーシーズンにあわせたフェア「ハーモニー・オブ・ガーデン」を開催中です。
施設内の「SIKIガーデン~音の散策路~」では、季節の花や自然風景とともに、音楽や楽器、鳥のさえずりなどを体感。さらに、ガーデン内には野外アートも展示されており、自然・音楽・アートを五感で楽しめる内容となっています。
フェア「ハーモニー・オブ・ガーデン」
- 開催日:2026年3月14日(土)~8月21日(金)
- 会場:ROKKO森の音ミュージアム
- 時間:10:00~17:00(16:30チケット販売終了)
- 休業日:当フェア期間中は、毎週木曜日
※2026年7月17日(金)~12月2日(水)は無休 - 料金:大人(中学生以上)1,700円/小人(4歳~小学生)850円/3歳以下無料
※ROKKO森の音ミュージアムと六高高山植物園の2施設共通券あり。大人2,100円(500円お得)/小人1,050円(250円お得)
期間中、見頃の花

六甲高山植物園
- 開園期間:開園中~11月29日(日)
※休園日あり。HPを要確認 - 開園時間:10:00~17:00(16:30 チケット販売終了)
- 入園料:大人(中学生以上)900円 / 小人(4歳~小学生)450円
- 駐車料金:1,000円
※荒天により営業・イベントの内容を変更・中止する場合があります

