アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔
「ダウンのNANGA」が、なぜ化繊シュラフを?新シリーズ誕生の背景

ダウン製品で知られるNANGA(ナンガ)が、あえて化繊中綿のシュラフを展開した背景には、扱いやすさや価格面といった“今”のニーズも見えてきます。
日本発のダウンメーカー「NANGA」の社名は、パキスタン北部にそびえる標高8,126mの巨峰・ナンガパルバットに由来します。別名・人喰い山とも呼ばれるほど過酷な山名を冠した同社は、厳しい山に挑む精神で高品質なダウンアイテムを創り続けてきました。
そんなNANGA初となる化学繊維製の綿を使用した寝袋(シュラフ)が、2026年春夏シーズンにあわせてリリースされた「ZZZ BAG」シリーズです。
ダウンじゃないのに暖かい?中綿「NATURALOFT」の正体

これまでNANGAのアイテムに使用されてきた中綿は、ダウン(がちょうやあひるなどの羽毛)素材でした。ダウンは優れた防寒性・保温性を発揮する一方で、濡れたり湿気を帯びると、その性能が低下してしまうという弱点があります。
今回NANGAが採用した中綿は独自の化繊素材「NATURALOFT(ナチュラロフト)」です。高い保温性を備えながらも、湿気に強く扱いやすいのが特徴。自宅での丸洗い(手洗い推奨)も可能で、お手入れがしやすくテント泊ビギナーにも扱いやすいことが魅力です。
ダウン素材が価格高騰によって手が出しにくい状況でもある中で、コストパフォーマンスにも優れており、価格面においてもNANGA製品の中ではかなりリーズナブルなシリーズとなっています。
どれを選ぶ?快適使用温度別に見る3モデルの違い

NANGAのZZZ BAGシリーズには「快適使用温度(寝袋で眠る環境で寒さを感じることなく眠れる気温)」ごとに、10℃・5℃・0℃の3種類がラインナップされています。
ただしこの快適使用温度は、テント泊経験の多さや、寒がり・暑がりなどの体質によっても大きな個人差が生じます。
特に寒がりな人やテント泊経験が少ない人は、宿泊する場所の夜間最低気温より低い快適使用温度のモデルを選ぶのがおすすめです。
夏⼭の肌寒い夜もフォローする「ZZZ BAG 10」
撮影:鷲尾 太輔(NANGA ZZZ BAG 10、カラー:FOGGY)
- 快適使用温度:10℃
- 化繊中綿・NATURALOFT®使用量:400g
- 総重量:約750g
- 収納サイズ:φ19×30cm
- カラー:FOGGY、FOREST
- 価格:12,650円(税込)
春、夏、秋の3シーズン対応の「ZZZ BAG 5」
撮影:鷲尾 太輔(NANGA ZZZ BAG 5、カラー:CRIMSON)
- 快適使用温度:5℃
- 化繊中綿・NATURALOFT®使用量:600g
- 総重量:約950g
- 収納サイズ:φ22×34cm
- カラー:CRIMSON、TWILIGHT
- 価格:14,850円(税込)
春秋のキャンプでの安眠を届ける「ZZZ BAG 0」
撮影:鷲尾 太輔(NANGA ZZZ BAG 0、カラー:HORIZON)
- 快適使用温度:0℃
- 化繊中綿・NATURALOFT®使用量:800g
- 総重量:約1,150g
- 収納サイズ:φ22×36cm
- カラー:HORIZON、SUNRIS
- 価格:16,500円(税込)
中綿量によって厚みはどれくらい違う?生地の質感もチェック

上記スペックのとおり快適使用温度が下がるにつれて、化繊中綿「NATURALOFT」の使用量は増えるため、よりふくらみがあり、大きく重くなります。
撮影場所は都内の公園、4月上旬で気温20℃を越える日だったため、暖かさを比較する環境ではありませんでした。ただし、それぞれに寝転がってみると、快適使用温度が下がるごとに「NATURALOFT」の厚みを背中で感じることができました。
寝袋自体のサイズはいずれもレギュラーで、最大長210cm×最大肩幅80cmです。

また生地はどのモデルも20デニールという薄手の撥水ナイロン素材を使用。滑らかな肌触りで敏感肌の筆者が触れても、快適な寝心地でした。機能面だけでなく、アウトドアのワクワク感を引き立てるカラーリングも魅力です。






