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厚底なのに不安定じゃない?メレル新作の実力をチェック

日本人の多くが愛用しているアウトドアシューズブランド「MERRELL(メレル)」。カメレオンやモアブシリーズのハイキングシューズを履いている人、履いたことのある人も多いでしょう。
そのメレルのトレイルランニングシューズの中核を成しているモデルが、「AGILITY PEAK(アジリティー ピーク)」シリーズです。
今春、第六世代となる「アジリティー ピーク 6」が発売されました。
メレル アジリティー ピーク 6(メンズ)
そのスペックは以下の通り(メンズモデル)。
- 価格
- ¥22,000
- サイズ
- 25.0~30.0cm
- 重量
- 280g(27cm片足)
- スタックハイト(インソール有)
- ヒール38mm / フォアフット 30mm[ドロップ 8mm]
- ラグの深さ
- 5mm
スペックからわかるのは、厚底シューズであること。280gと軽量です。とはいえ昨今のトレイルランニングシューズとしてはオーソドックスな厚さ・軽さといえます。
ちなみに、メレルの定番ハイキングシューズの「モアブ 3 シンセティック ゴアテックス」の重量は430g。強度を求めるハイキングシューズは、やはりちょっと重いんですね。
また「モアブ 3 シンセティック ゴアテックス」の前足部厚が20mm。「アジリティー ピーク 6」は30mm。10mmも厚く=高くなっているので、不安定かというと、そうではないんです。
歩き出した第一印象はスムーズ!あとから気づく、この軽さ

アジリティー ピーク 6はアウトソールが大きめ。特にヒールは張り出しが大きく、設置面積を広くすることで安定感を高めています。
強制じゃない。“自然に進む”ロッカーの正体

踏み出した足を着地させると、厚底シューズらしいソフトな感覚が足裏にあります。けれど、グラつきはなく、スムーズに体重移動ができ、そのまま次の一歩へつながります。その一連の動きが軽いんです。
階段や登り斜面でも、スッ、スッと足が出ます。でもアウトソールのカーブ=ロッカーによって強制的に前へ出させられる軽さではなく、身体の動きや足運びを自然に後押ししてくれる感覚です。
体感として明らかな軽さが最初からあるというよりも、しばらく歩いていると「あれ、足が軽い!?」と、後から気づく違いです。

スピードを出して走るなら、強制的なロッカー構造の方がよいかもしれません。でも長い距離を一定のペースで歩いたり、早歩きするなら、この自然なロッカーの方が快適に感じられます。
アジリティーピーク6は、100マイルレースも想定したシューズなので、長時間の使用のなかで軽く、疲れを感じにくい機能を重視しているのでしょう。
タイトか、極上フィットか。履いて分かれる“足入れ感”

私の足のサイズは27cmで、トレイルランニングシューズだと通常27.5cmを選びます。ただ、アジリティー ピーク 6を試着してみると、ややタイトに感じられました。
それはアッパーのつま先からサイドにまわり込む樹脂製のガードの影響かもしれません。このシューズに限らず、サイドに大きく樹脂製ガードが施されたシューズは、アッパーの伸びが抑制されます。それによりタイトな履き心地になるんです。

アッパーは、“Leno Weave(レノ・ウィーブ) ”と呼ばれる構造を採用。2本の経糸(たていと)をよじり、そこに緯糸(よこいと)を通す織り方だそうで、通気性と強度に長けているといいます。
触れてみるとハリ感が強く、足を入れたときの伸びも控えめ。その分、走ったり歩いたりした時にアッパーのヨレが少なく、ブレにくさを感じられます。
こうした構造によりブレにくく安定感は高まりますが、人によっては窮屈に感じることも。このフィット感は好みが分かれるため、実際に試着して確かめるのがおすすめです。
“甲の包まれ感”を作るガセットタンと、フィット感を支える平紐シューレースがキモ

ベロは砂や小枝の侵入を防ぐガセットタン仕様。アッパーとタンが連結しているため、薄手ながら、甲部をしっかりと包み込むフィット感のよさをもたらしています。

この薄いタンは、最近のトレイルランニングシューズの流行りでもあります。それに合わせて採用されているのが、平紐タイプのシューレース。圧力が分散されることで、締めた際に甲へ食い込みにくいのが特徴です。
平紐タイプは、締め込みにくいという理由で、一時期はクラシックなトレッキングブーツにしか採用されなくなっていました。しかしそのホールド力が見直され、多くのシューズで改めて採用されはじめています。
サイズ選びで変わる評価。タイトは“快適”に化ける

タイトとも高フィットとも思えるアジリティー ピーク 6。今回は通常よりもハーフサイズ大きめの28cmを選んだところ、タイトさは解消。その結果、アジリティー ピーク 6が持つフィット感のよさを、確実に体感することができました。
サイズが合えば、タイトさはむしろ極上のフィット感に変わるんです!
いつもメレルは〇〇cmだから、アジリティー ピーク シリーズは〇〇cmだったからとこれまでを信用せず、このシューズではどうなのか?と、試着して慎重にサイズ選択することをオススメします。
