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もうバッグ二つはいらない?!旅のスタイルに合わせて姿を変える「一石三鳥」の万能バッグ

旅先でちょっとした山歩きや観光を楽しむとき、大きなバックパックはどうしても邪魔になります。

かといって、日帰り登山用のデイパックを別に持つと荷物が増え、それはそれで煩わしいもの。「必要なものだけを軽くまとめたい」――旅好きなら、きっと一度は感じたことのある悩みではないでしょうか。

そこで今回は、メインバッグとサブバッグが一体となった “一石三鳥の万能バッグ” を厳選。

移動も街歩きも、ライトな登山も、これ一つでスマートに楽しめる旅の相棒をご紹介します。

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目次

「旅×山」を楽しむ人の究極の悩み。もう2つのバッグはいらない!

テーブルマウンテンに向けて草原をトレッキングをする人の後ろ姿
撮影:willow 旅先でトレッキングをする筆者

旅先で少し山を歩きたくなったり、街をのんびり散策したくなったり。最近は「旅行」と「ライトな登山」を組み合わせた、自由な旅を楽しむ人が増えています。

実は私自身、バックパッカーとして長期旅をしていた頃、旅先でトレッキングをすることが多くありました。そのたびに悩まされたのが、“メインバッグ+サブバッグ”問題。
長旅の荷物をまとめるメインバッグと、街歩き・日帰り登山用の軽快なデイパック。メインに押し込めばかさばるし、別で持つと荷物が増えて煩わしい……。 同じモヤモヤを抱える旅人は、きっと少なくないはずです。

そんな悩みを一気に解決してくれるのが、メインとサブが最初から一体化した「一石三鳥」スタイルの多機能トラベルバッグ。

必要な役割を1つに集約できるから、旅も街歩きも、ちょっとした山歩きもスムーズに。荷物のストレスを減らし、旅をもっと自由にしてくれる相棒になります。

「一石三鳥」ってどういうこと?

コトパクシのトラベルバッグをメインバッグとサブバッグに分けた形、一体化した形
提供:コトパクシ 作成:willow

本記事でいう一石三鳥とは、1つでメインバッグにもサブバッグにも、さらに両方を一体化しても使える万能バッグのこと。

旅先で、“今日は移動”、“今日は街へ”、“今日はちょっと山へ”と予定が変わっても、直感的に使い分けられます。
「荷物の扱いに困った……」というストレスを減らし、旅の自由度をぐっと高めてくれるのが最大のポイントです。

それでは、「一石三鳥」ザックが旅を快適にする3つの魅力を見ていきましょう。

1.  デイパックやウエストバッグが “丸ごと着脱” できる

THULE社のLandmarkというバックパックをメインバッグ、サブバッグ、取り外すところなどに分けて撮影した写真 
撮影:willow 使用アイテム:THULE|Landmark 60L Travel Pack

一石三鳥の大きな魅力が、サブバッグが簡単に取り外せること。
宿に大きな荷物を置いて、ちょっと街へ出かけたい時も、軽く山を歩きたい時も、その日の予定に合わせて“必要な分だけ”をサッと持ち出せます

「今日は移動だけ」「今日は街を散策」「今日は軽くハイキング」――そんな旅の切り替えが、バッグ側の仕組みで自然とスムーズになる感覚。
メインとサブを行き来しながら使えるので、旅の自由度が一気に広がります。

何より、“サブを別途持っていかなくていい” のが圧倒的にラク。荷物が増えないのに、やりたいことの幅はしっかり広がります。

2.   背負い心地や強度は“アウトドアメーカーの本気スペック”

ドイターのザック「VOYAGER 65+10 」のバックショット 背面のクッションが厚く背負い心地が良い
提供:ドイター VOYAGER 65+10 のバックショット

旅は意外と歩きます。空港の移動、街中の階段、石畳の道……。そんなときに頼りになるのが、登山ブランドならではの背負い心地の良さです。

アウトドアメーカーが作るバッグは、背面のフィット感や重さの分散、ショルダーのクッション性などが本気仕様。荷物が重くなっても身体にしっかり沿うので、長時間背負っていても疲れにくいのが特徴です。

さらに、ガシガシ使っても壊れにくい耐久性も魅力。“毎日背負う旅” にこそ、本気スペックが効いてきます。

3. “旅の整頓力” がとにかく高い

オスプレーのバックパック「フェアビュー55トラベルパック」の背面ハーネスを、すっきり収納している場面
撮影:willow 使用アイテム:オスプレー|フェアビュー55トラベルパック

一石三鳥タイプのバッグは、旅の荷物管理がとても快適です。
ハーネス類をすっきり収納できるので、フライトや長距離移動でも扱いやすく、ストラップの引っ掛かりや破損の心配もありません。

メインとサブの二層構造や、小物整理に便利なポケットも豊富で、必要なものが埋もれず、旅の動きに合わせて自然と荷物が整います。登山ザックのように“一点集中で全部が混ざる”構造ではないため、日々のパッキングもぐっとラクに。

さらに、荷物を一つにまとめられるので、空港や人混みの多い街中でも「あれどこ?」「もう一つのバッグは?」といった不安が減ります。自然と防犯にもつながり、安心感があるだけで旅の楽しさがぐっと増すんです。

旅と山をつなぐ「一石三鳥」の多機能バッグ おすすめ7選

1つでメインバッグにもサブバッグにも、さらに両方を一体化しても使えるバックパック7種類の一覧
提供:上段左よりパーゴワークスミレーコトパクシ 下段左よりmont-bellオスプレーTHULEドイター

旅先で街を歩き、ちょっと山にも入り、日によって動き方を変えたい。
そんな“旅 × 山 × 街歩き”の3役をこなしてくれる、おすすめモデルを「サブバッグのスタイル」別に、2つのグループに分けて紹介します。
自分の旅のスタイルに合うのはどちらのタイプか、想像しながらチェックしてみてください。

【ザック+ザック】サブバッグ付で旅の行動を一気にカバー

サブバッグも「ちゃんと背負えるザック」がいい人向け。移動日・街歩き・日帰りハイクまで、旅の行動を一気にカバーしてくれるタイプです。

① パーゴワークス|ZENN 35

パーゴワークスのZENN 35というザックのバックショット
撮影:willow
  • パーゴワークス|ZENN 35 左にメインバッグ、右にフロントポケット
  • パーゴワークス|ZENN 35 フロントポケットのバックショット
  • パーゴワークス|ZENN 35 フロントポケットを取り外しているところ

街歩きも山も完璧に切り替わる、フロントポケットの変身力がすごい

街歩き・アタックザック・旅のサブバッグ——そのすべてをこなすのがZENNの最大の魅力。5Lのフロントポケットとハーネスを組み合わせると、驚くほど自然に「デイパック化」するので、予定に合わせてサッと装備を切り替えられます。
そして、本体はたったの785gと超軽量。
旅行の荷物を増やしたくない人や、動き回る旅が好きな人にぴったりです。

パーゴワークス ZENN 35

サイズ 56×25×27cm
重さ 785g
容量 35L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) フロントポケットがデイパック化。街歩き/アタック用として最高の変身力。

▼容量違いはこちら

ZENNの拡張性:ハーネスを替えてトレラン・雪山にも!

ZENNシリーズのハーネス3種(スタンダード・ランニング・スノー)
撮影:willow

ZENNシリーズは、オプションのハーネスを付け替えることで、さらに専門的なアクティビティに対応します。旅先での本格的な山行やトレイルラン、冬山歩きを計画しているなら要チェックです。

ハーネス名画像主な用途特徴
スタンダードハーネス
(標準装備)
zenn standard harnessハイキング・軽登山・旅軽量で汎用性の高い標準モデル
ランニングハーネス
(オプション)
zenn running harnessトレイルラン、スピードハイク体にフィットし、揺れを軽減。ハイドレーションや行動食のポケット付き。
スノーハーネス
(オプション)
zenn snow harnessスノーハイキング、BCスキー耐久性が高く、雪が付着しづらい。トランシーバーを留められるバンド付き。
  • パーゴワークス|ZENN 35
ランニングハーネス
  • パーゴワークス|ZENN 35
スノーハーネス
  • パーゴワークス|ZENN 35 スタンダードハーネスアップ

▼ZENNシリーズを、もっと深堀り

② オスプレー|フェアビュー55トラベルパック

オスプレーのフェアビュー55トラベルパックを背負った女性
撮影:willow
  • オスプレー|フェアビュー55トラベルパック 左:メインバッグ 右:着脱式デイパック
  • オスプレー|フェアビュー55トラベルパック デイパックのバックショット
  • オスプレー|フェアビュー55トラベルパック デイパックを抜き出しているところ

旅人の定番。15Lの着脱式デイパックで世界中を歩ける信頼感

フェアビュー55トラベルパックは、旅行者から圧倒的な支持を受けている名作。理由はシンプルで、着脱式のデイパックがとても使いやすいから。
飛行機や長距離移動はメインを預け、街歩きや日帰りの散策はデイパックだけで軽快に。この2WAYが、旅の自由度を大きく広げてくれます。

さらにフェアビューは、女性の体型に合わせた背面設計になっているので、肩や腰にかかる負担が少なく、長旅でも疲れにくいのが魅力。

ウィメンズモデル

オスプレー フェアビュー55トラベルパック

サイズ 55×35×23cm
重さ 1890g
容量 55L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) 世界的ベストセラー。着脱式デイパックが旅×軽登山の行動範囲を大幅拡張。ウィメンズモデル。
メンズモデル

オスプレー ファーポイント55トラベルパック

サイズ 55×35×23cm
重さ 1920g
容量 55L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) 世界的ベストセラー。着脱式デイパックが旅×軽登山の行動範囲を大幅拡張。メンズモデル。

▼容量違いはこちら

③ THULE| Thule Landmark 60L Travel Pack

THULEのLandmarkというバックパックを背負った男性
撮影:willow
  • THULE|Landmark 左:メインバッグ 右:着脱式デイパック
  • THULE|Landmark デイパックバックショット
  • THULE|Landmark デイパックを取り外しているところ

盗難対策までガチ。バックパッカーの“安心”を背負うバックパック

Thule Landmark 60L Travel Packは、“旅の安全”を重視したモデル。南京錠などでロック可能なジッパーや、貴重品を入れるための隠しポケットなど、盗難リスクを減らす工夫がぎっしり詰まっています。
海外のバックパッカー旅や、ゲストハウス泊が多い旅では安心感が段違い。安全性第一で選ぶなら、このモデルが最有力です。

メンズモデル

THULE Thule Landmark 60L Travel Pack

サイズ 45×33×55cm
重さ 1840g
容量 60L(40L+20L)
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) 20Lデイパック付き。貴重品ポケットやロック機能がバックパッカー向けスペック。
ウィメンズモデル

THULE Thule Landmark 60L Women’s Travel Pack

サイズ 45 x 33 x 55 cm
重さ 1.84 kg
容量 60L(40L+20L)
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) 20Lデイパック付き。貴重品ポケットやロック機能がバックパッカー向けスペック。

▼容量違いはこちら

※Landmarkは40Lもありますが、サブバックがつかないため、今回は紹介しておりません

④ ドイター|VOYAGER 60+10 SL

ドイターのVOYAGER 60+10 SLを背負った女性
撮影:willow
  • ドイター|VOYAGER 60+10 SL 左:メインバッグ 右:着脱式デイパック
  • ドイター|VOYAGER 60+10 SL
  • ドイター|VOYAGER 60+10 SL デイパックはメインバッグから抜き出すだけで取り外しできる

旅の母艦として万能。街歩きデイパック付属の“王道二体型

VOYAGERは、長期旅行に強いドイターの名作。
60Lのメイン+着脱できるデイパックで、移動日も街歩きもこれ一つで完結。背面長の調整に加え、体型に合わせたヒップベルト・ショルダーベルトの絶妙なフィット感により、重さを感じず快適に歩けます。
メンズモデルはもちろん、小柄な女性でも背負いやすい「SLモデル」もあり、自分にぴったりのサイズを選べるのが大きなポイントです。
「長めの旅が多い」「荷物が多くなるタイプ」そんな人には安定して使いやすい一本です。

ウィメンズモデル

ドイター VOYAGER 60+10 SL

サイズ 80×32×15cm
重さ 2730g
容量 60+10L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) デイパック付属。長期旅行の母艦+街歩き用バッグを分離運用できる“王道二体型”。
メンズモデル

ドイター VOYAGER 65+10

サイズ 80×32×15cm
重さ 2830g
容量 65+10L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) デイパック付属。長期旅行の母艦+街歩き用バッグを分離運用できる“王道二体型”。メンズモデル。

【ザック+サコッシュ・ウエストバッグ】必要なものだけ持って身軽に行動

分離したパーツがウエストバッグやショルダーバッグ、サコッシュとして使えるタイプ。必要なものだけをサッと切り離して動ける、軽快さが魅力です。サブバッグは街歩きにはもちろん、軽いハイキングにも。

⑤ ミレー|クンブ マウンテン クルーズ 37

ミレーのクンブ マウンテン クルーズ 37ザックを背負った男性
撮影:willow
  • ミレー|クンブ マウンテン クルーズ 37
メインバッグと取り外し可能なヒップベルト
  • ミレー|クンブ マウンテン クルーズ 37
メインバッグと取り外し可能なヒップベルト
  • ミレー|クンブ マウンテン クルーズ 37
ヒップベルトを外しているところ

ヒップベルトがウエストバッグに変形!街にも馴染む山ザック

このモデルの面白いところは、ヒップベルトが丸ごとウエストバッグになるという大胆な発想。サコッシュのように旅先の街歩きに使ったり、近所のお店へ出かける“手ぶらポーチ”のように使ったりと汎用性が抜群です。
メインの37L部分は山基準のしっかり構造で、軽い登山にも安心。“街と山がどちらも好き” という人の旅にハマります。

ミレー クンブ マウンテン クルーズ 37

サイズ 58×28×23cm
重さ 1310g
容量 37L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) 取り外してウエストバッグ化するヒップベルト。街用サコッシュ的な使い勝手。

▼容量違いはこちら

▼クンブシリーズを、もっと深堀り

⑥ コトパクシ|Allpa 50L Adventure Travel Pack

コトパクシのAllpa 50L Adventure Travel Packを背負った男性
撮影:willow
  • コトパクシ|Allpa 50L Adventure Travel Pack メインとサブバッグ
  • コトパクシ|Allpa 50L Adventure Travel Pack サブバッグのバックショット
  • コトパクシ|Allpa 50L Adventure Travel Pack サブバッグを取り外しているところ

整頓力が段違い。取り外しスリングバッグが旅でめちゃくちゃ使える 

旅 × 街 × 山を一つでまとめたい人の中でも、とくに街歩きが多いタイプに刺さるのがAllpa 50L Adventure Travel Pack。
付属のスリングバッグ(ショルダーポーチ)がとにかく便利で、財布、スマホなど“街歩きセット”を丸ごと持ち出せます。スリングバッグを取り外した後は、付属のクイックアタッチメントストラップで上部にアウターなどを固定することも可能。

内部の仕分けはスーツケース並みで、旅の荷物管理も圧倒的にラク!また、スリングバッグを外せば機内持ち込みも可能です。
“旅の整頓力” を重視する人にはベストな選択です。

コトパクシ Allpa 50L Adventure Travel Pack

サイズ 69×36×26cm
重さ 1985g
容量 50L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) 取り外し式スリングバッグが街歩きに最適。仕分け構造も強力。

▼Allpa Adventure Travel Packシリーズを、もっと深堀り

⑦ mont-bell|アルパイン ライトパック 50

mont-bellのアルパイン ライトパック 50を背負った男性
撮影:willow
  • mont-bell|アルパイン ライトパック 50
メインと取り外せるトップリッド
  • mont-bell|アルパイン ライトパック 50
トップリッドのバックショット
  • mont-bell|アルパイン ライトパック 50
トップリッドを外して、付属のベルトを引き出せばショルダーバッグになる

山ザックの本気性能で旅を軽快に。トップリッドが単体バッグに

アルパインライトパックは、もともと登山用として人気のモデル。トップリッド(頭のフタ部分)が取り外しできて、単体の小型バッグとして使用できます。
シンプルで軽量、だけど背負い心地は山の本気スペックそのもの。
「旅メインだけど、いい山も歩きたい」そんな人にこそ刺さる、質実剛健な50Lです。

ユニセックスモデル

mont-bell アルパイン ライトパック 50

サイズ 74×33×24cm
重さ 1235g
容量 50L
一石三鳥ポイント(サブバッグ用途) シンプルで機能的。トップリッドを取り外して小型バッグに。山基準の軽快な一石三鳥構成。
ウィメンズモデル

モンベル アルパイン ライトパック 50 Women's

サイズ 高さ73 x 幅33 x 奥行き24cm
重さ 1,170g
容量 50L

▼容量違いはこちら

▼アルパインパックシリーズを、もっと深堀り

多機能バッグで、より自由で身軽な「旅+山」スタイルへ

メインバッグとサブバッグが一体になったザックをかついで、山へ向かっている2人
提供:パーゴワークス

旅の荷物と、現地で動くためのサブバッグ。
この2つの“バッグ問題”を解決し、旅の自由度を一気に高めてくれるのが一石三鳥の多機能バッグです。
ただ大きいバッグを持つのではなく、「必要な機能だけを分離できる」から自由になる。
次の旅では、ぜひ「一石三鳥」バッグを相棒に。身軽に動きながら、旅も山も街歩きも、欲張って楽しんでください。

▼サブバッグが【ザック】型一覧

▼サブバッグが【サコッシュ・ウエストバッグ】型一覧