アイキャッチ撮影:TAKAHASHI
パタゴニアの「R1」ファミリーに新たなシリーズが仲間入り

パタゴニアの「R1」と言えば、レギュレーター・フリースとして親しまれている名作コレクション。その登場以来、ミドルレイヤーとして登山家にも愛用している人が多数。
そんなR1に新シリーズ「R1サーマル」が登場しました。ますます寒くなるこれからの季節に手放せなくなる予感……詳しく紹介していきます。
寒い季節の味方「R1サーマル」

R1サーマルは、R1シリーズのなかでは最も保温力の高いモデル。通気性・保温性・耐風性を併せ持つ、テクニカル・フリースです。
丈夫かつ滑らかな表面素材が風や雪がちらつく天候下での行動中も寒さから守ってくれます。
「R1」は全部で4カテゴリー!
カテゴリー | アクティブ・フリース | アクティブ・ ソフトシェル | ||
R1サーマル | R1エア | R1 | R1テックフェイス | |
タイプ | ・フルジップ・フーディ ・ジャケット ・クルー ・プルオーバー ・ボトム | ・クルー ・フルジップ・フーディ ・ジップネック | ・プルオーバー ・プルオーバー・フーディー ・パンツ | ・フーディー ・ジャケット |
特徴 | 最も優れた保温性 | 最も優れた通気性 | 汎用性の高さ | 優れたプロテクション |
新たにサーマルが加わったことで、R1シリーズは大きくわけて全部で4カテゴリーに。さらに、カテゴリーごとにプルオーバーやジャケットタイプなど様々なモデルがあり、実は結構種類があるんです。
「それぞれの違いがいまいちわからない……」という方も少なくないはず。
というわけで、まずは、現在ラインナップされているR1シリーズの中でも、アクティブ・フリースに分類されている3モデルをおさらいしましょう。

- R1サーマル:R1シリーズの中で最も保温力が高い
- R1エア:最も通気性が高く速乾性を備えた軽量モデル
- R1:ポーラテックパワーグリッド採用の肉厚タイプで耐久性あり
R1シリーズのアクティブ・フリース共通点として登山におけるミドルレイヤー(行動保温着)で、基本的に動きやすい伸縮性を持ち、保温性と通気性のバランスに優れています。
それを前提に、行動量が多く汗をかきやすいシーンならR1エア、極寒の高山など寒いシーンでの活動にはR1サーマルを選ぶといいと言えるでしょう。
あたたかいのにムレにくい、ちょうどいい一枚でした
ここからは、R1サーマルの詳細とともに実際に冬の山で使ってみて印象的だったポイントをピックアップ。
結論から言うと、寒さから身を守り、かつムレを防ぎ、ウエア内の快適さをキープしてくれる性能の良さはもちろん、袖を通して感動するソフトな着心地と動きやすさで、秋冬のミドルレイヤー最適でした!
なお、今回着用した「R1サーマル・プルオーバー」はウィメンズのみの展開で、メンズにはクルータイプがあります。
保温力・通気性・耐風性が絶妙なバランスの生地

内側はマイクログリッド・フリースの裏打ちが施されています。画像の通り凹凸の目が細かく、通気性を担う凹んだメッシュ部分の面積が少ない分、保温力に優れているというわけです。
そして何より、袖を通せばこのソフトで暖かく優しい肌あたりの虜になること間違いなし!
オーバーヒートしない暖かさと通気性のバランスの良さ

冬の登山って歩きはじめは寒いけれど、ハイクアップするとすぐに熱くなりますよね。上述した通り生地に特徴のあるR1サーマルは、スタート時は安心感のある暖かさなのに運動量が増えてもオーバーヒートしない通気性を持つ冬の行動着に最適な一枚。
レイヤリングしやすい

さらっとした表面なのでレイヤリングもスムーズ。着膨れ感もなくすっきりと重ね着でき、行動を妨げません。レイヤリングしてもきれいなシルエットをキープする点も嬉しいポイントです。
フードやシルエット……細部までさすがのパタゴニアクオリティ
さっと被れるフードがいい仕事をしてくれる

快晴の稜線上では風が強く、日差しは暖かいのに空気は冷たい状況。行動していると身体は熱いけれど耳や首など風が当たる部分は寒さを感じます。
そんな時に、フードをさっとかぶるとちょうどいい塩梅に。ゆとりのあるサイズ感と軽さでフードをかぶっていることが煩わしくなく快適でした。
両サイドのポケット
両サイドにあるポケットはスマホも入る大きめサイズ。もちもちで暖かなハンドウォーマーとしても活用できます。隠しジッパー式で、バックパックなどとも干渉しにくい作りも◎。
カジュアルなボックスシルエットもGOOD

今回着用した「R1サーマル・プルオーバー」のみですが、ウエスト部分がシェイプされていないボックスシルエット。登山などのアウトドアシーンだけでなくタウンユースもしやすいデザインです。ゆとりのある設計なので、プルオーバーでありながら着脱時のストレスが少ないところにも注目です!
フルジップにジャケット、クルーにボトム…どれ選ぶ?
「R1サーマル」は生地など基本的な機能性は同じですが、フードやジッパー、ポケットの数など細部が異なるモデルが展開されています。自身の好みや使用シーンに合わせて選んでみてください。
▼メンズ
▼ウィメンズ
R1サーマル・フルジップ・フーディー
R1サーマル中、袖口にサムホールのある唯一のモデル。より寒冷な環境下でも手首まで温められ安心です。ヘルメットの下にフィットする伸縮性に優れたかさばらないフード、ジッパー式チェストポケットは2つ完備。
R1サーマル・ジャケット
状況に応じて通気や保温に役立つフルレングスのフロントジッパー付き。左胸にジッパー式ポケットが1つ、ハーネスやバックパックのヒップベルトなどに干渉しにくい、かさばらないジッパー式ハンドウォーマーポケット2つ、合計3つのポケットを備えたモデル。
R1サーマル・クルー
シンプルでレイヤリングしやすいクルーネックが特徴の1枚。ジッパー式チェストポケット付きです。メンズ「R1サーマル」の中では唯一のレギュラー・フィット。クルーネックはメンズだけのモデル。
R1サーマル・プルオーバー
温かくクラシックなシルエットを描く大型フード付きプルオーバー。レギューラー・フィットのボックスシルエットで山から街まで活躍する汎用性の高いモデル。ウィメンズのみの展開です。
R1 サーマル・ボトム
通気性と非常に優れた伸縮性を備えたR1サーマルのボトム。膝下から足首に向かって細くなる裾なので、レイヤリングしやすいモデルです。滑らかで快適なウエストバンドは、内側のドローコードでフィットを調節可能。