記事中画像撮影:YAMA HACK編集部
※本記事の情報は、2023年11月13日時点のものです
※予告なく仕様変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください
【SOTO展示会速報】登山用シングルストーブ&軽量なCB缶がデビュー!

SOTOの2024年の新製品より、注目の5つを紹介。なかでも、寒冷地にも適したCB缶と、軽量・コンパクトなシングルストーブは登山者必見です!
寒冷地にも適応!日本の山をもっと身近にするCB缶「CB TOUGH」

前列:CB TOUGH 130、後列:CB TOUGH 230
「CB TOUGH(シービー タフ)」は、形はCB缶でありながら、中身はOD缶と同等クラスのガスが配合されているという注目作。価格はOD缶よりもリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れているんです!
「これからもより多くの人に登山を楽しんでもらうにはどうしたらいいか。安価で汎用性の高いカセットボンベを様々な環境下で使うことができたら……」そんな想いから誕生したのだそう。
CB TOUGH 130(ST-711) | CB TOUGH 230(ST-712) | |
サイズ | 直径65×高さ120mm(キャップ含む) | 直径65×高さ186mm(キャップ含む) |
重量 | 約225g | 約344g |
NET | 約130g | 約230g |
税込価格 | 440円 | 495円 |
充填ガス | 液化プロパン、液化イソブタン、液化ノルマルブタン | |
生産国 | 日本 | |
シェルキャップ | 重量:約3g、材質:PP、生産国:日本 | |
発売予定 | 2024年4月19日 |
雪山でも使用可能

CB TOUGH 130(ST-711)
ガスの成分はプロパン、イソブタン、ノルマルブタンの3種を混合。SOTO製のOD缶と同等の圧力があり、外気温の影響を受けにくいのが特長です。
マイナス5℃の環境下でも火力不足やドロップダウン(※1)に悩まされることなく、雪山でも使用できます(※2)。
※1. 低温環境やガスの連続使用による気化熱によって缶の温度が下がり、ガスが気化できなくなる現象
※2. レギュレーター付きストーブを使用およびボンベが満タンのとき
「圧力があるガスをCB缶に入れて大丈夫なの!?」と思うかもしれませんが、従来のCB缶よりも耐圧性のある容器に変更することで、気温が高くなる夏場でも安全に持ち歩けるようにしているのだとか。
それでいてOD缶よりも軽量!

「CB TOUGH」は、コンパクトで軽量な130(ST-711)と既存のCB缶と同等の230(ST-712)の2サイズ展開。OD缶と同等クラスの性能でありながら、OD缶よりも軽量なところもポイントです。
キャップにもこだわりがキラリ

実製品のキャップの色は黒
「CB TOUGH」には新形状のキャップが採用されています。従来のCB缶のように突起していない“フラット形状”なので収納しやすく、バックパックの中で外れにくいところも◎。

さらに、紛失防止の工夫も!缶の底にキャップを取り付けることができるんです。
デザインも魅力

モノトーンで描かれた山並みがなんともかっこいいデザイン。中央にちょこっと覗いているのは槍ヶ岳だそうです。
CB缶モデルなのに軽量!登山向けストーブ「レギュレーターストーブ TriTrail」

レギュレーターストーブ TriTrail(ST-350)
「レギュレーターストーブ TriTrail(トライトレイル)」は、CB缶を燃料とした登山向けの軽量・コンパクトなシングルストーブ。
SOTOの人気モデル「レギュレーターストーブ ST-310」の使いやすさはそのままに、極限まで軽量化を追求したミニマル設計の渾身の作です。
レギュレーターストーブ TriTrail(ST-350) | |
サイズ | 使用時本体のみ:幅140×奥行154×高さ118mm |
収納時:幅111×奥行47×高さ120mm | |
重量 | 約136g |
発熱量 | ST-760使用時:3.2kW(2,800kcal/h) ※気温25℃無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出 |
使用時間 | 約1.3時間(ST-760 1本) ※気温25℃無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出 |
火口径 | 直径46mm |
付属品 | 収納ポーチ(素材:タイベック) |
税込価格 | 9,900円 |
発売予定 | 2024年4月19日 |
軽量かつ携帯しやすいスリム形状

左:ST-350、右:ST-310
「レギュレーターストーブ TriTrail(ST-350)」と「ST-310」と比較すると、コンパクトになっているのがよくわかります。
CB缶取り付け口の上部にある遮熱版も軽量かつ安全な必要最小限のサイズに。点火レバーは標準搭載しています。

実測値(参考)左:ST-350、右:ST-310
「ST-350」のスペック上の重量は約136g。「ST-310」と比べて59%軽量化されています。
はかりの手前に置いてあるパーツは、ガスストーブの心臓部の見本。大きさの違い以上に、かなり重量の差がありました。

レギュレーターストーブ TriTrail(ST-350)
ゴトクは安定感のあるサイズがありながらも、横置きするCB缶の特徴を活かして2本脚にすることで軽量に。
収納サイズも「ST-310」と比較して43%コンパクトになり、折りたたむとこんなにスリム。よりパッキングしやすくなりました。

レギュレーターストーブ TriTrail(ST-350)
脚の材質にチタンを採用することで、軽量化と熱伝導によるゴトクの加熱を抑制しているのだそう。
耐風性に優れた火口を採用

鉢状の火口は、耐風性の高さに定評があるSOTOの「ウィンドマスター」と同じもの。「マイクロレギュレーター機能(※3)」も搭載しています。
※3. 低温環境やガスの連続使用による気化熱によって低下する、ガスの圧力を調整する機能
低重心の安定感がありつつ、新登場の「CB TOUGH」と組み合わせることで、OD缶モデルのように高地かつ低温下で安定した火力を安心して使用できるのが魅力。
手持ちのクッカーとのスタッキングだけが悩みどころですが……オールシーズン登山を楽しむ人にとって、頼れる相棒になるのではないでしょうか。
軽い・薄い・丈夫の三拍子そろったミニテーブル「Field Kite」

新作のミニテーブルも見逃せません。
SOTOのミニテーブルといえば「Field hopper(フィールドホッパー)」が人気ですが、登山に持っていくにはやや重いのが難点でした。
そこに登場したのが、軽量化を図る登山者向けモデル「Field Kite(フィールドカイト)」です。
Field Kite(ST-632) | |
サイズ(約) | 使用時本体のみ:幅300×奥行200×高さ70mm |
収納時:幅300×奥行200×高さ12mm | |
重量 | 約300g |
材質 | アルミ、ステンレス |
税込価格 | 4,895円 |
生産国 | 日本 |
付属品 | 収納ポーチ(素材:タイベックス) |
発売予定 | 2024年4月19日 |
左:Field Kite(ST-632)、右:Field hopper(ST-630)
「Field hopper」と比較すると天板のサイズは大きくは変わりませんが、、「Field Kite」はだいぶ薄く軽量になっているのがわかるでしょうか。
Field Kite(ST-632) | Field hopper(ST-630) | |
使用時サイズ | 300×200×70mm | 297×210×78mm |
収納時厚み | 12mm | 19mm |
重量 | 約300g | 約395g |

パッキング時に荷物の隙間にスッと入り、携行性がグッと上がっています。
設置はたったの3ステップ!
脚部や開閉部がとてもシンプルな構造。すべてのパーツが一体式なので、煩わしい組み立てやパーツの紛失リスクがありません。
強度もしっかり確保

天板にはアルミ押出材(※4)を使用することで、軽量でありながらも強度を保っているのだそう。
※4. 加熱されたアルミ合金を金型に通し、押し出して成形したもの
洗練感がたまらない!マイクロトーチ「MICRO TORCH Edge」

SOTOのマイクロトーチに、エッジの効いたデザインが仲間入り!国内外で多数のデザインアワードを受賞している浦田孝典氏が監修したモデルです。
MICRO TORCH Edge | |
サイズ | 幅51×奥行19×高さ90mm |
重量 | 80~90g |
材質 | 亜鉛ダイカスト、樹脂 |
火口径 | 16×12mm |
炎温度 | 1,300度 |
使用燃料 | カセットガス/ライターガス |
発熱量 | 0.09kW(80kcal/h) ※SOTO実験室データによる |
ガス消費量 | 7g/h |
点火方式 | 圧電点火方式 |
連続使用時間 | 20秒 |
価格 | 2,970円 |
生産国 | 日本 |
発売予定 | 2024年4月19日 |

どうですか、この上品さと美しさ。マットなシルバーが大人顔。手に持つとやや重量感があるので登山向きではありませんが、所有欲をくすぐられる逸品です。
火口部分にも特徴があり、使用後にテーブルなどに置いたときに、熱くなった火口が接触しない設計になっているそうです。
造形美もさることながら、強度と性能も文句なし

耐風性の高い集中炎で、温度は1,300度。タンク内には不純物を吸着する活性炭シートが入っており、バルブがつまりにくい構造です。
CB缶とライターガスから充填ができ、フィルアダプターを使えばOD缶からの充填も可能。底部には、ホコリなどの異物の混入を防ぐ空気孔と、ストラップホールがあります。
メタルボディの材質は、強度に優れた亜鉛ダイカストです。
ギアのカスタマイズに!SOTOのロゴステッカー

これまでイベント等で限定的に配布されていたSOTOのロゴステッカーが、待望の商品化!定番のホワイトとブラックの3サイズに、ヘアラインとホログラムを加えた計4色・全8種類が発売されます。

屋外耐候性の高い素材を採用。クーラーボックスなどのアウトドアギアに貼ってカスタマイズを楽しめる、カッティングステッカーです。
SOTOステッカー | |
ヘアライン (屋外耐候年数:約5年) | サイズ:170×56mm 重量:10g |
税込価格:1,480円 | |
ホログラム (屋外耐候年数:約1~2年) | サイズ:170×56mm 重量:9g |
税込価格:1,480円 | |
ホワイトS、ブラックS (屋外耐候年数:約5年) | サイズ:110×37mm 重量:5g |
税込価格:880円 | |
ホワイトM、ブラックM (屋外耐候年数:約5年) | サイズ:170×56mm 重量:9g |
税込価格:1,480円 | |
ホワイトL、ブラックL (屋外耐候年数:約5年) | サイズ:300×99mm 重量:26g |
税込価格:1,760円 |
2024年は、CB缶タイプのストーブを山に持っていく人が増えるかも!?

登山ではOD缶タイプのストーブが主流の中、「CB缶を山の燃料に」と登山業界に一石を投じるSOTOの新製品。発売されたら、ぜひとも実際に使ってみた感想をYAMA HACKでも紹介したいと思います!